「エギナ島」観光のこと

  • 「オプショナル・ツアー」

 船を降りると、バスが横づけで待ってた。
時間とも戦うのである。
のんびり景色なんか眺めてるヒマはない。
バスの前で「ヨーコさん」が手招きしてる。
「はい、こっちですよ。どんどん乗って下さいよっ!」
 そのまま、「ヨーコさん」はバスガイドになった。
すごい働き者である。
観光案内は、昔覚えたセリフで刷り込まれてるらしい。
「・・・とっても美味しゅうございます。」
妙に古風な日本語である。
見てくれにぜんぜん似合わない。
 バスはピスタチオ畑の合い間を吹っ飛バス・・・。(^^)
元々、あんまりヒトもいないようである。
観光案内よりも、お土産の案内にかなりチカラが入ってた、
「ピスタチオ」がこの島の名産だという。
「ヨーコさん」から念入りに説明があった。
「お土産に買って帰るといいですよっ!」
「『アフェア神殿』の向かいの店に行くんですよっ!」
「『ピスタチオ』は1袋で3ユーロ、4袋なら11ユーロですよっ!」
 「ピスタチオ」のアイスクリームも名物だという。
「これは是非、食べてみた方がいいですよっ!」
「『ピスタチオ』のアイスは3ユーロですよっ!」
だんだん義務のような気がしてきちゃう。
やっぱ、売り込みが巧いんだべな・・・。

  • 「アフェア神殿」

 「アフェア」ってえのは、「見えざる女神」という意味だとか。
この女神を祀って島の高台に神殿が建造された。
ここでも、ギリシャ神話が登場する。
女神は「クレタ島」の「ミノス王」に追われてここに流れ着いた。
モテモテで困ってたらしい。
そこで見えないようにしてもらったとか・・・。
 歴史は古く、紀元前5世紀建造。
こんな島での建造は大変だったんべなあ・・・。
眺めはいい。
晴れていると、遠くアテネまで一望出来るそうだ。
 ギリシャの3大神殿ってのがあるらしい。

  1. アテネの「パルテノン神殿
  2. 「スニオン岬」の「ポセイドン神殿」
  3. 「エギナ島」の「アフェア神殿」

この3つの中でも一番古くて、保存状態がいいそうだ。

  • 土産物屋

 神殿を一回りして、バスに戻る。
出口んとこに「ピスタチオ」売りの行商のおばさんがいた。
「ヨーコ」さんが待ち構えてる。
近寄らせない。
道路の向かい側を指差す。
「お店はあっち!」
 勢いに押されて店に追い込まれる。
「土産に買ってっちゃおうか?」
思うツボである・・・。
「ついでにアイスクリームも味見してみる?」
ますます、思うツボ・・・。
14ユーロのお買い上げ。
「ヨーコさん」の優等生である。
 「ピスタチオ」のアイスは悪くなかった。
さっぱりしていて、ナッツが香ばしかった。
ただし、立ち喰い程度で約450円は安くない・・・。

  • 「アギオ・ネクタリオス修道院」

 「ネクタリオス」というのはギリシャ最後の聖人だとか。
このヒトに由来した修道院である。
建物はまだ建設途中とかでピッカピカである。
構造は「イスタンブール」の「アヤソフィア」とまったく同じだとか・・・。
 バスを降りて中まで見学した。
聖人の墓とかもあった。
でも、如何せん新し過ぎる。
何だか、風情がないというか、情緒がないというか・・・。
みんな同じように感じたらしい。
集合時間前にバスに戻って来ちゃった・・・。
 「オプショナル・ツアー」は以上。
ちゃん、ちゃん!
う〜〜ん。
これはビミョーだなあ・・・。
何十万もかけてギリシャに来る時間を買った・・・。
さらに、3,600円を払って参加するほどの価値があるかどうか・・・。

  • 「エギナ・タウン」

 バスは港まで戻って来た。
再乗船時間は18:00である。
良かったら・・・っと言うことで街の外れで降ろしてくれた。
ここから散策がてら船に戻ればちょうどいい。
 港や露天の八百屋なんかをおちょくりながら船に戻った。
ちょいとキオスクみたいなのを覗いてみた。
「あ〜〜っ!」
「ピスタチオ」が2ユーロっで売ってた。
さっき買ったのと、まったく同じモンである。
「ちっくしょ〜っ!」
思わずビールも飲まずに言ってしまった。
 悔しいから又、ナンピン買いである。
「ピスタチオ」ばっかし増えちゃったなあ・・・。
 さらにちょっと裏通りに入ってみた。
すると「ピスタチオ」の専門店みたいなのがいっぱいある。
計り売りとかしてる。
何だか炒りたてで、美味そうだ。
さらに値段も安い・・・。
くっそお〜っ!
っと思ったけど、泥沼になるのでナンピン買いは止めた。