お隣の国の雑感 - maosuke1225のブログ

近くて遠い国

海外旅行に行き始めてかれこれ20数年。
不思議な事にこれだけ近くていつも候補に上がらない。
中国は上がったんだけど・・・。
近過ぎて何時でも行けると言う感覚はある。
静岡県東部に生まれて、富士山に一度も登った事が無いのと共通しているかも。
今や国内旅行と同じ感覚で出掛ける人も多いと聞く。
ちょっと牛タン食べに仙台に行くのとあまり変わらないらしい。
ちょっとプルコギを・・・と言う事なんだろう。
足が向かなかったもう一つの理由はその食事である。
嫁さんがキムチ系統を苦手としている為、どうしても腰が引ける。
２年くらい前から説得工作。
石焼ビビンバやサムゲタンみたいな辛く無い系もある、とか。
最悪の場合はいつも通り、和食セットを持って行けば大丈夫、とか。
そんな訳でこの度、目出度く出発出来る事になった。

旅ものがたり

大手「J社」が最近売り出しているブランド。
リーズナブルである。
しかもちょっとしたこだわりも見える。
添乗員無しで現地スルーガイド方式。
我々がテーマとしている世界遺産の大半を舐める事が出来る。
十分である。
早速、申し込んだ。
成田を9:45発のKE716に乗る為には、この街のJR始発に乗らなきゃ間に合わない。
成田まで前泊無しで行ける限界の街じゃ無かろうか？
飛行時間は福岡に行くのと大差無い。
近いのである。
釜山（プサン）に到着して看板の下に集合してみると同伴者は７名。
横浜から来たご夫婦とその奥方の妹の３人連れは優雅なリタイア組。
後は都内からのご夫婦と賑やかな姉妹と我々で総勢９名である。
皆さん世代的には団塊プラスアルファ。
例によって我々は最若輩者だ。
現地スルーガイドは李連珠（イヨンチュ）さん。
控えめに目を見開いた、如何にもジモティらしい雰囲気のお嬢さんである。
パタパタと日本語を操る。

両替

ここは兎に角、ウォンしか使えない。
釜山空港で両替。
10,000円で106,000ウォンになった。
ま、約1,000ウォンが100円と思えば、かすってる。
ざっと見たところ、物価は日本の2/3と言った感じ。
そう言えば変造500ウォンが出回った事を思い出した。
確かに10倍の価値に変わると言うことだろうが、その手間ひまは並大抵では無い。
割に合わないだろうな。

慶州（キョンジュ）観光

韓国でも田舎に属するんだと思う。
何とものんびり出来た。
就学旅行の学生が沢山いる。
この辺りは修学旅行のメッカなんだそうだ。
ガイドの李（イ）さんも久々に飛行機に乗って慶州に来たと嬉しそうであった。
何よりである。
確か盧武鉉（ノムヒョン）さんもこの辺りの出身だった様な・・・。

石窟庵（ソツクラム）

山道をかなり歩いて到着。
秋も深まって紅葉の山道はなかなか気持ちが良い。
この辺りの気候は札幌に近いとか。
気候は日本と似ているが湿気が全然違うと強調していた。
山道の散策なんて何年振りだろう？
修学旅行生が群がっていて五月蝿いのが玉にキズだが、雰囲気は良い。
行列について世界遺産の石窟庵に入ったが、あっと言う間に外に出てしまった。
ん？何だったんだ？今の？
みたいな・・・。
ご自慢の大理石の石仏もガラスケースに反射して良く分からない。
ぶーであった。
韓国世界遺産第一号である。
ん〜〜〜ん。先行き暗雲が・・・。

仏国寺（プルグクサ）

これも良くパンフレットで見かける有名な観光地だ。
ここも例に漏れず、修学旅行コース。
なかなかの混み合いである。
でも落ち着いた佇まい。
16世紀の豊臣秀吉の朝鮮出兵で焼失、20世紀後半に復元されたとか。
歴史を感じさせる興ざめしない復元状態であった。
韓国世界遺産第二号は結構良かった。
暗雲が晴れて行く・・・。
ガイドの李（イ）さんも、朝鮮出兵の事はあまり触れない。
結構、気遣ってんのかな？

天馬塚（チョンマチョン）

慶州の中でもこの辺りはキレイである。
新羅（シラギ）1,OOO年歴代王の古墳が並ぶ古墳公園（コブンゴンウォン）にある。
内部に入る事が出来、副葬品なども展示されている。
発掘跡もそのまま残っていてリアルである。
ご近所に古代の天文台？とか言われるモノもあった。
何だかのんびりした気分で初日観光終了。

海鮮鍋

夕食は海鮮鍋。
板の間のお店に上がる。
床暖房が効いている。
こいつが例のオンドルと言うヤツか、と納得する。
何をおいてもビールを注文。
銘柄は忘れたが、大瓶1本4,000ウォン（約400円）。
日本と変わらない。観光地価格か？
鍋の前にキムチ、ナムル、韓国海苔などの小鉢が並ぶ。
ビールのつまみには最高である。
鍋もまあまあ美味かった。
嬉しい事に白いご飯と梅干が出て来た。
嫁さんはこれで食いつなげる。

コーロンホテル

日本の温泉地の観光ホテルと言った風情。
料金はかかるが、温泉大浴場やサウナもあった。
早速、出掛ける。1人3,500（約350円）ウォン。
あ〜っ。ちっくしょ〜。とか言いながら温泉につかる。
丸っきりどっかの温泉旅館のオヤジである。
韓国に居る事を忘れた。
明日は公州（チョンジュ）だ。