ソウル市内観光雑感

  • 韓国式朝定食

これも一ひねりしたんだろう。
有り難いとは思うが、いささか筒一杯。
まあ、海苔やワカメスープがあってさっぱり系だが、やはりキムチだ。
朝からビールも顰蹙なので専ら喰う。
その内、お腹がゴロゴロ言って来た。
まだ皆さん食事中だが、失礼して駆け込む。
いや〜〜〜っ、飽きたなあ・・・。

  • 宗廟(チョンミョ)

落ち着いた佇まい。
広大な庭園に小鳥やリスまでいる。
そりゃ霊廟だから、静かなのは当たり前か。
ここもパンフレットでお馴染み。
14世紀末に造られ、17世紀末に再建されたそうだ。
キレイである。
5月には古式ゆかしい祭礼が行われると言う。
韓国世界遺産第五号はかなりポイント高かった。

李朝5大王宮の1つとか。
16世紀末の豊臣秀吉朝鮮出兵の時に焼失を免れた数少ない建物の1つだそうだ。
かなり広いし、観光客の数も半端じゃ無い。
予約時間に合わせて専門の日本語ガイドが案内する。
固有名詞は全て現地読みで話すと前置きがある。
当然と言えば当然だが、敢えて断わるところを見ると文句言う人もいるんかな?
ざっと見ても200人くらいの日本人の束を引き摺って回る。
勿論、解説はほとんど聞こえない。
ちょっと無謀である。
但し、ここは見応えがある。
個人単独でゆっくり見て回りたいところだ。
北側に広がる秘苑(ピウォン)の紅葉も素晴らしかった。
韓国世界遺産第六号は大合格。

  • 鶏カルビ

昼食は鶏だった。
そのまんまである。
焼鳥の大掛かりなヤツみたいな。
例によって我々はビールが主食。
流石にこの期に及ぶとキムチに手が伸びない。
いや〜〜〜っ、うどん喰いてえ〜〜〜っ。

  • 仁寺洞(インサドン)

有名な骨董街。
青磁・白磁・書道具・茶道具などなど。
お好きな方にはこたえられないだろうな。
我々は結構簡単にこたえられる。
さらさらっと見て回り、休憩場所を探す。
あった!
スタバがあった。マックもあった。
スタバにした。
デニッシュ類とコーヒーを注文。
久々のキムチ以外の味に感激した。
嫁さんはようやく食い物にありつけた態で、むしゃぶりついてる。
ふと見ると店内にいるのは大半が西洋人。
皆、一様にほっとした顔でコーヒーなんぞ飲んでいる。
似た様な人がいるモンだ。
皆、オアシスを見つけたキムチ(気持ち)だったかも・・・。

  • キムチ・土産物店

観光の最後はキムチ屋である。
キムチの試食から始まってやたらに時間がたっぷり。
最初に講釈・試食があって、さあどうぞ!のパターンだ。
ほぼ義理で説明を聞いていると、どうしても試食させられる。
折角、口直しが出来ていたのに・・・。
しぶしぶお付き合いで一口。
辛っ!
鬼の様に辛い。
間違い無くこの4日間喰い続けた中で、一番辛くて味が分からない。
早々にエスケープ。
他の土産物を舐めて時間をつぶす事に。
テキもさるもの。
行く先々に待ち伏せして、あ〜だこ〜だと五月蝿い。
最後の手段、トイレに逃げる。
トイレの前の廊下でストレッチなんぞして時間稼ぎ。
流石のガイドの李(イ)さんも皆が飽きて来たのを見て出発。
土産に時間掛け過ぎ!

  • 仁川(インチョン)空港

山の様な土産物の袋を持った同伴メンバーを乗せて空港へ。
我々は手ぶらである。
買いまくりの方が居ると助かる。
こう言う方が年々減っているのが心配であるが・・・。
どうでも良いがバスは牛歩戦術に出た。
成田行きKE705便は18:40発だ。
まだ5時間もある。
かと言っておまけの観光はしない。
ちんたらちんたら走っては停まり、休んでは走りで時間稼ぎ。
そんな時間があったら景福宮(キョンボックン)にでも寄れよ!
ソウル市内に見どころは沢山あるのに・・・。
空港は最近出来ただけあって立派。
空港までの橋から見ると、浅瀬にサンゴ草が見事。
北海道の網走辺りの秋を想い出す。
空港で会社用にキムチチョコを土産に購入。
間違っても絶対に当たり前のモノは買わない事にしている。
儒教の国の現代っ子、李(イ)さんともお別れ。
機上の人となる。

  • 濃霧

成田は濃霧だった。
ず〜〜〜っと旋回して降りる気配が無い。
時間はどんどん過ぎて行く。
元々の到着予定を1時間ほどオーバー。
やっと降りたのは22:00近い。
横浜からの3人連れはいきなりホテルカウンターへ。
優雅である。
小市民はノドのホネもあってやはり今日中に帰りたい。
空港税関を出るとJR駅まで猛ダッシュ。
何とか最終に乗れた。
でもこいつは東京止まり。
乗り換えて我々の田舎街まで帰らねばならない。
電車は出発したが、牛歩である。
濃霧の為、徐行運転しているとアナウンスがあった。
小市民は思わず車掌室を訪れた。
東京駅での終電の乗り換え時間を確認する。
「万一、最終に間に合わなかったら、東京駅でホテルを用意してくれるんですよね」
と釘を刺して席に戻る。
間も無く、霧が晴れたのであろう。
電車はひっくり返りそうな勢いで走り出した。
釘が効いたとも思えないが、運転手も善良な小市民の為に頑張ってくれた様だ。
東京駅に着いたのは終電の7分前。
地下3階から1階まで又猛ダッシュだ。
間に合った。
いやあ〜〜〜、くたびれた。
終電車の中で大好きなアサヒ・スーパードライで乾杯。
お疲れ様である。