韓国旅行の総括
- 近くて遠い国
マスコミの影響は大きいと思う。
我々は無意識の内に国を挙げて反日感情が渦巻いているイメージが出来てしまった。
一部の声がデフォルメされている。
その方が記事になる。マスコミは話題性が無ければ創る。
更に日本の一部の化石頭の発言をこれまたデフォルメして取り上げる。
これで相手を煽って話題性に拍車を掛けようと言う魂胆だ。
戦後約60年、幾ら何でももう世代が代わっているはず。
幾ら教科書で習っても、肌で感じていない事は直ぐに忘れる。
未だに現役世代が怨み骨髄とか、復習の為に来日して悪事を働こうとする、
なんて話は何と無く創作っぽい。
確かに東南アジアの国々やハワイに行くと、後ろめたさは拭えない。
同じ国民としてその事は忘れてはいけないと思う。
が、徒に卑屈ぶる必要も無いし、現代をフツーに生きれば良いと思う。
世代が違うんだから。
- 儒教の国
ガイドの李(イ)さんの言葉「韓国人にとって儒教は宗教では無い」は忘れられない。
羨ましいなあ。
今や日本で死語になった「長幼の序」とか「礼節」なんてのが現役だとか。
国民性は熱しやすく冷めやすいと言う。
確かにワールドカップの時の景色も忘れられない。
慶州などの田舎のムードと大都会ソウルの喧騒のギャップは大きい。
人口4,500万人の内、1,100万人がソウルに暮らすと言う。
都会に暮らす人々の向上心、物欲、金銭欲は徐々に儒教精神を蝕んでいる。
数十年前の日本と同じ道を歩むのだろうか、と心配になる。
大きなお世話なのであるが・・・。
- 北朝鮮のこと
北朝鮮と呼ぶと怒られるらしいが、長いとうざいので・・・。
ガイドの李(イ)さんに感触を聞いてみた。
交流が全く無い訳では無いらしい。
でも元々は同じ民族だと言う意識もそんなに強く無いらしい。
何が何でも南北統一を、と言う声はあまり聞かないと言う。
もう言葉もほとんど通じないそうだ。
元は同じ言葉でも、片やタイムカプセルの中。
片や世界との接触を重ね、見違える様に変わってしまった。
当然と言えば当然かな。
何かの雑誌で、世界中がこの国の将来を読み切って持久戦に入った、と書いていた。
悪戯しても悪態ついても、周りの大人が相手にしないと悪ガキも大概フテネする。
フテネしないのは相手にしてくれる中学生くらいのがいるからだ。
しかもちょっと誘うと簡単に目線を合わせてくれる生徒会役員クラスがゴロゴロ。
話題作りに利用するには大変有り難いと論じていた。
- 韓国世界遺産
7つの世界遺産の内、コインドル以外の6つを観光。
看板に偽り無く、見どころを縦断出来た。
感じたのは世界遺産の判断基準の差である。
我々の海外旅行の大テーマなので気になるところである。
登録手順は詳しく知らないが、自薦・他薦共にありそうだ。
今回観光してみて、日本の京都、奈良、日光などは登録されて当然だと思った。
メッシュを合わせれば、鎌倉、五稜郭、大阪城など各県に1つ以上有りそうな・・・。
山寺だって、角館だって素晴らしい。
小市民は生涯の内に1つでも多くの世界遺産を観たいと思っている。
毎年、新たに数十箇所の登録がされるている様だ。
とても追いつけない。
こちらの都合ではあるが、あまり安直に増やして欲しく無いんだけど・・・。