珍しくもない本の雑感89

 【不可触民と現代インド】(7)

  • 改宗

 「アンベードカル」の功績は大きかった。
独立政権で、法曹界、政界の地歩を築いた。
実力を余すところ無く発揮。
10年近く大活躍した。
特に婦人の地位向上に尽力。
とってもいい”あんべー”だったそうな。(^^)
 ところが、ところが・・・。
1956年12月。
「アンベードカル」は急逝した。

”善人は若死にする・・・。”

だから、日本人の寿命は延びてんだべな。 
 絶筆がある。

『ブッダとそのダンマ』

仏教の本だった。
「アンベードカル」は、仏教に改宗したそうな。
同年、10月の事だったとか。
共に改宗した【不可触民】は50万人。
著者いわく。

「これは『アンベードカル』の最大の遺産だった!」

  • 日本人

 「アンベードカル」が逝った。
志半ばだった。
仏教を通して、いんどを蘇えらせようとしてた。
後継者はいなかった。
指導者がにゃあ。
仏教徒は分断されてったらしい。
 そこへ救世主現る。
1968年のこと。
救世主は、日本人の僧だった。

佐々井秀嶺(ササイシュウレイ)」

彼は、単身渡印。
インド仏教復興の為に、身命を賭したそうな。
 1988年。
インド市民権取得。
今や、インド仏教との大指導者だそうな。
いんど政府からも声がかかった。

「マイノリティ・コミッション(少数社会委員会)」の政府委員になっちくれっ!」

 例の5つの宗教社会。

    1. イスラム教
    2. シク教
    3. キリスト教
    4. 仏教
    5. ゾロアスター教(イラン系拝火教)

それぞれの宗教の代表が集まる。
「佐々井」師は、仏教代表って事になる。