珍しくもない本の雑感89
【不可触民と現代インド】(5)
- 断食
「アンベードカル」は「ガンジー」に求めた。
「【不可触民】階層にも、分離独立選挙を認めて欲しいっ!」
当時、各グループが選挙権を獲得。
イスラム教徒なんかもこれを機に権利を獲得したそうな。
「アンベードカル」は言った。
「『ガンジー』さん、私にゃ祖国がにゃあ。だから自分ちの国を作りてゃあだよ」
すると「ガンジー」が言ったそうな。
「何〜にょ言ってるだ〜ね!あんたは【不可触民】の指導者ってこんで、高きゃあ社会的評価を受けてるじゃ!」
「アンベードカル」は続けた。
「うんにゃ!そーじゃにゃあだよ。どんな評価されてたって、【不可触民】は自由に水を飲む事も許されてにゃあだよ。
そんな扱いする社会を、自分の祖国だなんて思えにゃあで。
そんな社会を祖国として愛せっつー方が間違ってにゃあかね?」
「ガンジー」は絶句した。
んで、”無期限断食”に入ったそうな。
「アンベードカル」への命を賭けた脅迫だった。
知らんかった・・・。
”「ガンジー」の断食って、そーゆー事だったんだー・・・!”
結局、「アンベードカル」は諦めた。
- 独立
いんどは1947年に独立した。
独立運動の流れは大英帝国も止められなかった。
ま、次代の流れだんべ・・・。
多くの先駆者が、欧州文化を取り込んだ。
古くからの因習も見直された。
それまで、いろんなシキタリがあったらしい。
- 幼児婚
- 寡婦殉死
”カフジュンシ”・・・?
”妻は、夫が死ぬとその死体と一緒に焼かれる・・・”
・・・。
何じゃ、そりゃ!
宗教ってのはオトロシイ。
いんど人は目覚めた。
「インド文化を見直して、民族意識を高めて、独立してゃあっ!」
「ガンジー」は思った。
「そうだっ!
独立してゃあっ!
ヒトビトが各自の分を忠実に守る
【古き良きカースト社会】を実現させてゃあっ!」
そして、実現した・・・。