珍しくもない本の雑感89

 【不可触民と現代インド】(8)

  • 解放運動

 日本人僧「佐々井」師。
最近は世界からも注目されてるそうな。

世界遺産『大菩薩寺』を仏教徒の手に返せっ!」

ってな運動をしてるとか。
 「大菩薩寺」ってえのは、ブッダガヤにある仏教遺産。
紀元前3世紀頃の建物。
「マウリヤ王朝」の「アショーカ王」が建立。
王は仏教に帰依した。
そん時、「ブッダ」を記念して建てたと言われてるそうな。
世界の仏教界、学者の大半が認めている。

「ひゃあ、ぜってえ『仏教遺跡』だんべやっ!」

 でも、運動は難航。
ヒンズー教徒が言うことを聞かにゃあ。
RSSとか、VHPが頑張ってる。

「ひゃあ、『大菩薩寺』はヒンズー教のもんだ!
『ブッダ』ってえのは、『ビシュヌ神』の化身って伝説があるんでいっ!」

知らんかった・・・。

「こりゃ又、ひんずーれいすますたっ!」(^^)

  • 「世界発」

 旭日新聞に、こんな記事があった。
10月16日付の「世界発」。

”さらばヒンドゥー教”
【インド 最下層で相次ぐ改宗】

おー、何てタイムリーな・・・。
 いんどでも01年に国勢調査があったらしい。
当時、総人口10億人っくりゃあ。
この時の発表。

    1. 仏教徒     800万人(0.8%)
    2. キリスト教徒 2400万人(2.3%)

・・・。
 あり得にゃあべ。
調査員のコメントを聞くと、ナゾが解ける。

「仏教ってえなあ、ヒンドゥー教の一派だべや!」
キリスト教への改宗者も、祖先はヒンドゥー教だべさ!」

ってな論理で報告されたそうな。
何でもありか・・・。
 先の「佐々井」師も登場。
74歳になったそうな。

「改宗者は私が立ち会っただけでも、3〜400万人、
全国で3千人の仏教僧がそれぞれ改宗式をやってる事を考えると、
1億人を超えたのではないか・・・」

そりゃ、そーだんべ。
いんど、恐るべし・・・。