「琥珀の間」のこと

  • 300周年

 2003年は大騒ぎだったらしい。
建国300周年だった。
サンクトペテルブルク」300歳。
これに合わせて、いろんなイベントが企画されたそうな。
  陣頭指揮に当たったのは「ぷーちん」
サンクトペテルブルク」出身。
この街をこよなく愛してる。
かなりチカラが入ってたらしい。
さまざまなイベントと同時にハコモノも手をつけた。
 街の郊外の宮殿なんかも復元したそうな。
1つは迎賓館になった。
バスの車窓からその姿が見えた。
そりゃあ、立派だった。
かつての宮殿だもん・・・。
 しかも敷地も広大。
宿泊施設も備わってるそうな。
国家レベルのイベントはすべてここで行われるらしい。

    1. VIP、「プルコヴォ空港」到着
    2. 空港からタケコプターでひょい
    3. 宮殿に宿泊
    4. 国際会議出席
    5. タケコプターで空港へ、そのまま帰国

交通渋滞もセキュリティも心配ない。
そりゃそーだ・・・。

  • 「復元」

 最大の「復元」がこれ。

”エカテリーナ宮殿の『琥珀の間』の復元”

これは当時、日本のニュースでも報道された。
雑誌や、旅行パンフにも載りまくった。
もう写真はヤってほど観た。
今日はゲンブツである。

”わくわくっ!”

 元々は、プロシアからの贈り物だった。
膨大な量の「琥珀」を張り詰めてあったらしい。
そりゃあ見事だったべな・・・。
復元された壁を観ても圧倒される。

「こりゃ、すぎゃあっ!」

さすがにここだけは、

【撮影禁止】っ!

 この「琥珀の間」もいわくつき。
第二次世界大戦で被害にあった。
1944年、ナチスドイツがロシアに攻め込んだ。
「エカテリーナ宮殿」も占拠されちゃった。
琥珀」はごっそりと持ち出されてしまった!
そうな・・・。
そして、今でも行方知れずとか。