珍しくもない本の雑感78
【ちょっといやな話―寄せられた体験】
- 歪曲
歪んでる。
捻じ曲がってる。
ここ数年で、更に捻じ曲った気がする。
テメエの根性である。
ヤ!これが本性かも知んないけど・・・。
モノゴトが素直にとれない。
世間なんて、ずえったいに信用出来ない。
【ヒトを見たら泥棒と思えっ!】
心底、そー思ってるかも・・・。
だからこそ、こんな本が目に入るんだべな。
「ちょっといやな話―寄せられた体験」
そもそも、タイトルが挑戦的だべや。
”面白れえ!どんだけ「ヤな話」か、読んだろーじゃねーかっ!”
- クスリ
かつては、「読むクスリ」なんて本にハマった事もあった。
こっちは、「ちょっといい話」の特集。
ちょっとした笑える話、じわっと暖まる話・・・。
これがクスリになった時代もあった。
今じゃ、信じられないけど・・・。
「恐いもの見たさ」ってのもある。
世の中に、どんだけ「ヤな話」が転がってんのか・・・?
自分が知ってる以上に「ヤな話」があるんか・・・?
読んだら、不快になるんか・・・?
編者は「井上ひさし」
「はじめに」によると、この本はシリーズものだとか・・・。
最初は「奇妙にこわい話」
次が「奇妙にとってもこわい話」
いずれも「寄せられた体験」だそうな。
ま、商売としては、巧いかも・・・。
- お詫び
最初に「―お詫びをかねた前書き」ってえのがある。
じつは至らない選者だったと反省中で、ほんとうは募集要項をこう書くべきだった。
「これは世の中で流行している『ちょっといい話』を軽くからかってみようという企画です。たのしい話、おもしろい話をちょっとひねって、いやな話にしてみてください。とにかく読む者を笑わせてください」
この念押しを怠ったために、応募者の皆さんに本気で「いやな話」をお書かせしてしまいました。心からお詫びいたします・・・。
ますます、面白れえっ!
どんだけ「ヤな話」なんだか・・・。
わくわくっ・・・!
- コンクール
一応、コンクールなんである。
ちゃんと、賞がついてる。
- 「最優秀作」・・・走るおばさん
- 「優秀作」・・・・・16girl、英会話、絵画コンクールの話、畑とバラ線、天幕の災難
- 「佳作」・・・・・・・いつも聞かれる。お孫さんですか?、他31作
ナンボかの賞金もあったらしい。
さぞ、応募は多かったべな・・・?
こんだけ、ヤな世の中である。
ネタは無尽蔵にあるべや。
但し、これを笑いにつなげるのはテクニックが要る。
お手並み拝見だべさ・・・。