グルメのこと20

  • 予約

 今回のツアーのメインエベント。
「ミクニ・サッポロ」でのディナーがセットされてた。
嫁さんの肝煎りである。
何年か前に、お友だちと来てる。
とっても良かったそうな・・・。
 NETで予約。
料理の内容はもちろん、席の場所も予約出来る。
パソコンに席の配置図が出てる。
大したモンである。
当然、夜景の眺められる席を取った。
 更に芸が細かい。

「今回のディナーの目的は・・・?」

「こりゃ当然、誕生日の祝いだんべな」
「そりゃ、『松風』のリベンジってことで・・・」
かくして、メタボオヤジの誕生日の祝いの席がセットされた。

  • 「ミクニ・サッポロ」

 JRタワーホテルのレストランって事にはなってる。
でも、ロケーションは完全に独立。
隣の「ステラプレイス」ってなビルの9階にある。
駅ビルの中の専用エレベータで行く仕掛けになってる。
 エレベータを降りると、店までコリドーが・・・。
突き当たりには金色に輝く「ミクニ・サッポロ」の看板。
思わず言いたくなる。

「あ、かんばんわ〜。お邪魔しま〜すっ!」(^^)

http://www.jrhotels.co.jp/tower/restaurant/mikuni/index.html

 すごい広さである。

  1. MAIN DINING 66席
  2. PRIVATE ROOM 4室 各4席
  3. TERRACE DINING 28席
  4. BAR COUNTER 10席

合計120席の仏メシ屋って事になる。
ちょっと緊張気味で、席につく。

  • お題

 ディナーは、3種類あった。

  1. Mariage de saveurs 「旬の薫りのマリアージュ」 〜今が旬 厳選素材がくりなす秋の味覚〜 ¥8,000
  2. Menu de "Mikuni" 「シェフ三國のスペシャリテ」 〜三國清三が贈るこの秋のスペシャルレシピ〜 ¥11,550
  3. Plaisir de la Table 「極上の喜び”セゾン”」 〜北の大地と自然の中に見つけたこだわりの食材たち〜 ¥17,000

 それぞれに、お題が付いてる。
「マリアージュ」、「スペシャリテ」、「セゾン」・・・。
やっぱ、「マリアージュ」だしょっ!
旬の、厳選素材が喰いてゃあから・・・。
 メインは「仔羊背肉のロティ」
実は、嫁さんは羊さんがダメ。
1,200円追加で、「びえい牛フィレ肉のロティ」に変更出来るそうな。
ってな訳で、¥9,200のコースになった。

  • お祝い

 最初にシャンパンが出て来た。
スタッフが2人がかりで、同時に給仕をする。

「おめでとうございます」
「お誕生日のお祝いに、シャンパンのサービスです」

いやあ〜、恐縮だべさ。
リベンジなのに・・・。
 ワインを頼んだ。
立派なソムリエが登場。
好みをあれこれ聞いてくれる。
「軽くて、コクのある赤」とか訳のわかんない事を・・・。
 でも、探し当ててくれた。

【DE POSANGES BOURGOGNE 1995】

何て読むのかもわかんなかったけど、美味かった。
正に「軽くて、コクのある赤」だった。

  • コース

 いよいよ料理の登場。

まず、【アミューズ
何だか、わかんないけど揚げ物だった。
野菜のチップスがレンズ豆のベースに活けてある。
結構、油っこい。
ま、つまみってこって・・・。

 レンズ豆を喰ってみた。
しくじった。
まったくのナマで、歯がおっ欠けるかと思った。
スタッフに訊くと、これは食べられません、とか・・・。
早く言ってくれいっ!

【十勝産牛蒡と道産秋このこのブイヨン カプチーノ仕立て
ヴァンデ産フォアグラのポアレとそのきのこのフリカッセ和え】
 長っげ〜よっ!
でも、この料理はびっくりした。
シチューのような、スープのような仕立てなんだけど、めっちゃ凝ってた。
 いろんな素材の味がちゃんとわかる。
しかも、お互いに引き立てあう。
「フォアグラ」と「牛蒡」の相性がこんなにいいなんて・・・。
何とも言えない、味わい深い一品だった。

【礼文沖・活真鯛のポワレ アイオリとサフランヌイユ、野菜のブリュノワーズ添え
香草サラダ和え フヌイユ風味のブイヤーベースソース】
 もっと長かった・・・。
これも凝った料理だった。
まさに素材の良さを活かした、絶妙な味。
サカナ好きにはこたえなんない。
 ハーブが良く効いてた。
でも、何だかはっきりわかんない。
訊くと、5種類のハーブをブレンドしてるそうな。
どーりで・・・。
この規模でやってる店ならでは、の贅沢だんべな・・・。

美瑛町・ファームズ千代田の高橋さんが育てた”びえい牛”フィレ肉のロティ
季節の温野菜・五種の付け合わせ ムッシューミクニスタイル】
 このタイトルはびみょー。
高橋さんが、牛んべの世話してる景色が浮かんできちゃう・・・。
手塩にかけて育てた牛を喰うのかいっ!
何だかなあ・・・。
んな事言ってたら、何も喰えないって言うべな。
でも、そんな事は遠くの知らない世界って事でもいいべや。
 っとは言っても美味かった。
肉はちょー小振りで、我々的にはちょうど良かった。
周りを取り囲む温野菜が魅力的だった。
皮むきトマト、ジャガイモ、インゲン・・・。
何だか、とっても凝ったソースだったけど、訊き忘れた・・・。
メニューを見たら、「bordelaise」とか書いてあった。

【北海道、フランスからの完熟フロマージュ各種】
 フロマージュって、チーズの事だったんだ・・・。
大仰なワゴンがやってきた。
いろんな種類のチーズが乗ってる。
「お好きなチーズをお取り分けします」
ってな事で・・・。
 小市民は根が卑しい。
「全部、味見したいんだけど・・・」
「もちろん、結構です。それでは全てお取りします・・・」
量は極めて少ない。
薄切りのスライスを皿に盛り付けてくれる。
プラス、ドライフルーツやパンも盛ってくれる。
 味は・・・。
ま、千差万別ってゆ〜かあ、クセが強い。
ヤギさんのチーズ、ブルーチーズ、カマンベール・・・。
ま、いろいろ味わえて楽しい。

【徳島産すだちのブラマンジェ そのすだちのセッシュとみかんのシャーベット和え】
 さっぱり、上品なデザートだった。
ワイングラスに彩りも鮮やかなオレンジとグリーン。
皮なしみかんがワンポイント。
すらばしいっ!

【新潟産柿の”タルトタタン”仕立て コニャックのアイスクリーム添え】
 今度はちょっと濃厚なデザート。
皿にはチョコレートが格子模様に張り付いてる。
こーゆーの見ると、剥がしとって喰いたくなるんだよなあ・・・。
ま、見たくれとともに豪華で美味しかった。
 これは「スペシャル」らしい。
「Happy Birthday!」のプレートがついてた。
んで、スタッフがデジカメ持って来た。
「記念にお写真をお撮りします」
”へ?何だかこっ恥ずかしいべや・・・。”

【コーヒー・小菓子】
 コーヒーも濃厚だった。
これは、朝メシ喰った「セリーナ」と共通の豆かも・・・。
デザートが続いてるんでちょうどいい。
 問題は【小菓子】
コレが又、皿に溢れんばかりに盛られてる。
マドレーヌやら、クッキーやら・・・。
さすがに嫁さんはギブアップ。
メタボオヤジは、ひと通り全部の味を確認。
よせばいいのに、意地汚い・・・。
これぞ、「メタボの道!」

 さすがは「ミクニ」
期待を一切、裏切らなかった。
この内容でこの値段は悪くない。
コストパフォーマンスはとっても高いべや。
 メニューをそのままミニアルバムに仕立てて持たせてくれた。
さっきの、こっ恥ずかしい記念写真つき。
美味しかったワインのラベルもパウチしてくれた。
 帰りがけの挨拶もイケてた。
「お楽しみいただけましたでしょうか?」
きっと、客も礼を言って帰るべ。
ディナーは、メシ喰うだけじゃないよって、見本だあね。
あ〜、これでもう死んでもいいや・・・。