珍しくもない本の雑感59

 土曜日の天皇誕生日
何か、損した気がするよなあ・・・。
一般参賀には2万人以上のヒトビトが集まったそうな。
平成に入ってからのレコードとか・・・。
この平和な時代に感謝するヒトが増えたとか・・・?
 73歳。
ってえ事は、昭和8年生まれかな・・・。
敗戦の時には11歳。
実家の親たちと同世代である。
「元気に良い新年を迎えられるよう願っています」
親たちもきっと、”お言葉”を有難く聴いてたべな。
 バカがつくほど幸せな時代である。
こんなにラッキーでいいんだべか?

好事魔多し

動きの無いぬるま湯はきっといつか腐っちゃう。
時々、熱湯を足してかき回した方がいいべや。

  • エネルギー

 今回は長かった。
読み始めてから2ヶ月も経ってしまった。
何せ、最近は東京行きが多い。
朝の読書時間がぐっと減ってしまった。
 東京に出かける時は、やっぱ文庫本だしょ。
ハードカバーは重いし、かさばるし・・・。
居眠りして落とすと、足が痛そうだし・・・。
ヒトサマの足に落としたりしたら大変である。
 ハードカバーは朝、会社で読んでる。
40分の徒歩通勤の後なんで、アタマもすっきりしてる。
結構、貴重な読書時間なんである。
それにしても、2ヶ月は長かった。
 でも、内容は濃かった。
デスクの周りはウロコだらけ・・・。
感動に近いテンションで読んだ。
”これは絶対に何か整理しておきたいっ!”
エネルギーがどんどん蓄積された。
年の終わりに”つぶや記”の集大成である。

  • 現代史

 是非、読みたかった1冊である。
半藤一利」の【昭和史ー戦後篇 1945−1989】
まさに舐めるようにして読んだ。
今までわかってなかった事が沢山出て来た。
アタマの中の現代史の空白が随分埋まった気がする。
無知を埋めるには最高の1冊だった。
 1945年までの「昭和史」も良かった。
評判も良かったらしい。
んで、”その後を出してくれえ〜っ!”って声が殺到したとか・・・。
編集者もぐいぐい後押しした。
んで、またまた寺子屋風にしたためたという。
 この講話風というか、漫談風の書き方がいい。
きっと、これなら今の若い衆でも取っつきやすいんじゃないべか?
もちろん、若い衆だけじゃない。
これは出来るだけ多くのヒトビトが読んだ方がいいべな。
「晋ちゃん」なんかには真っ先に読んで欲しいな。

  • 平和

 戦争を知らない世代が大半を占めてきた。
知らないんだからしゃーない。
って風潮が大勢だべ。
史料で見たり聞いたりする機会もどんどん減ってる。
戦争があったことすら知らないヒトビトも増えてるって聞く。
 この状態に何の疑問も不安も持たないヒトが大半なんだべな。
この平和がどういう構造で成り立ってるか・・・?
”関係ねえっすよ〜”
”そういうのって、ウザいよねぇ〜”
それはそれで幸せなんだべか・・・?
 今を生きてる事はすんごくラッキーに思えてならない。
たまたま、戦争と戦争の合い間に生きられたって事だべさ。
ホントにたまたま・・・。
過去を見れば、実に良く戦争してる。
もちろん日本に限った事じゃないけど・・・。

  • ご隠居

 著者は最後にこう言ってる。

「日本よ、いつまでも平和で穏やかな国であれ」

 これからの日本をどうするのか?
「平和的発展路線」を継続するのか?
世界的に名誉ある役割を果たせる「普通の国」になるのか?
その選択は、若い衆の大仕事であると仰る。
ロートルに発言権はないと考えると・・・。
 でも、お節介な忠言を申すことは出来ると言う。
横丁のご隠居として・・・。

【今の日本に必要なのは何か?】

    1. 無私になれるか。マジメさを取り戻せるか。日本人皆が”私”を捨てて、もう一度国を新しくつくるために努力と知恵を絞ることができるか。
    2. 小さな箱から出る勇気。組織の論理や慣習に従うとか、小さなところで威張っているのではなく、そこから出ていく勇気があるか。
    3. 大局的な展望能力。ものごとを地球規模で展望する力があるか。そのためにも大いに勉強することが大事でしょう。
    4. 他人様に頼らないで、世界に通用する知識や情報がもてるか。
    5. 「君は功を成せ、われは大事を成す」(吉田松陰)という悠然たる風格をもつことができるか――現在の日本に足りないのはそういったものであって、決して軍事力ではないと私は思います。

 め、めまいが・・・。
ハードルはとてつもなく高そうだべさ・・・。

 育った環境だべか・・・?
同じ世代の中でも現代史への関心は強い方かも・・・。
現代史に関する本はなるべく読む。
特に、悲惨な戦争にまで進んだ理由は知っときたい。
そんな気持ちは強い。
 多分、海外旅行の影響も小さくないべな。
真珠湾にも、東南アジアのあちこちにも戦争のキズは残ってた。
大はしゃぎで写真なんか撮ってる日本人も多い。
ピースサインのギャルなんか見ると、こっ恥ずかしかった。
”そーゆー場所じゃねーべやっ!”
 8月のケアンズでは戦勝記念日ムード一色だった。
街中に垂れ幕が下がって、セレモニーをやってた。
当然、その背景を知らなきゃ訳がわかんない。
自然と背景を知ろう思うべや。
 嫁さんによく言われる。
「まるで戦争を生き抜いてきたヒトみたいね」
世代的に不釣合いだとも言われる。
「実は正体は『ヨーダ』なんじゃないの?」
バレたか・・・。
続きは又・・・。