ペット同伴コテージのことⅣ
- 朝メシ
寝たんだか何だかわかんない夜が明けた。
アタマがボ〜っとしてる。
船が出るぞ〜いっ!
一刻も早く脱出すんべ。
朝メシを喰いにセントラルハウスへ・・・。
さすがに朝メシブッフェは、ゼミ合宿の若い衆と一緒だった。
キャピキャピした若さがあふれてる。
いやあ〜。
若いっちゃ、いいやねえ〜。
ここんちは、自家製パンが得意ワザらしい。
若い衆は、長蛇の列。
みんな焼きたてパンを待ってる。
嫁さんが、すき間を縫って焼きたてパンをかすめて来た。
「ん!これは美味いっ!」
喰いモンは全般的にいいモンがあるらしい・・・。
- 若い衆
周りのテーブルは、全部合宿の若い衆。
ついつい、マンウォッチング。
やっぱ、みんな元気である。
疲れた顔したヤツなんか1人もいない。
ちょっと、若さを吸い取ってくべ・・・。
ポツンと妙齢のオッサンも混じってた。
多分、教授か何かだんべ。
こっちはさすがにちょっとくたびれ気味。
でも、決してシンちゃんみたいなやつれた顔じゃない。
このヒトも、周りから若さを吸い取って生きてんだべな・・・。
ふと、気づいた。
この衆は全体に地味である。
ヤマンバもいないし、眉毛剃ってる男もいない。
それなりのレベルの学生かも・・・。
”今の若い衆でも、こんなんもいるんだ・・・。”
ちょと安心したりして・・・。
- 精算
そそくさと部屋を片付ける。
使った食器類を洗って、簡単に掃除して・・・。
この性分が、何とも哀しい。
こんな臭いコテージを片付けたって・・・。
ホントならガソリンでも撒いて、焼いてしまいたいくらいだけど・・・。
逃げるようにセントラルハウスへ。
嫁さんは精算に行かない。
クルマん中で待ってると言う。
どうやら、無かった事にしてしまおうって魂胆らしい。
極力、記憶に残さないってか・・・。
何のかんので、2万円弱のお支払い。
法人割引でも、この値段かあ・・・。
しっかり”そら”の宿泊代も、2,100円取られてた。
今さら、文句言う気にもならん。
気分が悪くなるだけだべ・・・。
ヒトコトだけ。
「アンケート書いときましたんで、是非読んで下さい」
「あ、有難うございます」
何か、反応があるか・・・?
- 初体験
初ペット同伴宿泊だった。
ま、2度と行かないべな・・・。
会社の仲間に訊いてみたら、そんな事は無かったという。
やっぱコテージに泊まったけど、臭いなんか気にならなかったとか・・・。
臭いの感覚は個人差が大きいからなあ・・・。
あんまり気にならんヒトもいるべ。
ま、ヒトんち家の臭いが気になるようなヒトはダメだんべな。
でもなあ・・・。
あそこに平気でいられるヒトの顔が見たい。
せっかくの夏休みメインイベント・・・。
何だかなあ・・・。
ま、修行にはなった。
カネ払って、足運んで、あの難行苦行。
恐るべし、「ルネッサ赤沢」道場!
精神修養を望むヒトにはちょーオススメ。
総じて日本のペット事情なんて、こんなモンなんだべな。
でも、もう修行はいいや。
家の近所で、美味いモンでも喰った方がいい。
”そら”もペットホテルの方が快適だべ・・・。
くわばら、くわばら・・・。