気の毒な雑感12

  • 履修漏れ

 連日、高校授業の騒ぎが続く。
履修漏れ問題である。
何を今さら・・・って気がしないでもないけど・・・。
今度は中学校も調べてるとか何とか・・・。
 学校の経営は難しいべな。
世の中、少子化に向かってるのに学校数は減ってない。
無理も無い。
先を読んで、自分から学校経営を止めるヒトなんかいないべ。
何とか”お客さん獲得”に走るべ。
 何とか進学率を上げる⇒受験科目集中⇒非受験科目をネグる。
当然の構図だんべ。
何で急に問題になったんだべ?
教師も、生徒もラクだったんである。
被害者ヅラしてる生徒の親も、この方針に納得してたはずだべや。

  • 世界史

 我が家は「Mネックス」のメルマガを愛読してる。
特に、毎日欠かさず読んでるコーナーがある。
「松本太」社長の”つぶやき”である。
クソ忙しいと思うけど、便利な世の中である。
パソコン持って世界のどっからでも原稿を送って来れる。
 面白い”つぶやき”があった。

【世界史】
 そもそも世界史は、通常古代から授業を始めますから、我々にとって最も大切な、「何故世界大戦は起きたか、アジアの中での日本の立ち位置、現代世界情勢」などを一切勉強しないで、或いは最後に駆け足で触れて終わってしまうことが多いと思われます。現代史から始めて段々古い時代に遡って教えればいいと思うのですが、そういう工夫もなく、それで良しとしてきたことは大きな怠慢だと思います。

 国際化が進む中で、現代世界史を知らないで、どうして世界市民になれるでしょうか?日本人が国際会議にほとんど出席しないこととも通じる問題ではないでしょうか。履修問題は、日本が国としてもっと真剣に考えなければいけない問題を示唆していると思います。

拍手である。
常々思ってた事を全部言ってくれた。

  • 70時間

 今、騒がれてるのは授業時間。
時間だけの問題なんである。
これからドロナワ授業をするってんでモメてる。
受験を控えた生徒が補習を受けるのは可哀相だとか・・・。
特別な免除をしてやれとか、ヘチマとか・・・。
 70時間の補習は大変かも・・・。
でも、多分ガッコの本質は変わりゃしないわよ。
やるだけムダだべさ。
時間だけ消化すりゃいいってモンじゃないべや。
 何で、「世界史」なんか勉強するのか?
もちろん、「日本史」だって同じである。
教養科目ってえのは何なんか?
ってな事を考えなきゃ、打算の延長線上に変わりがないべ。
ホントは気の毒なのは若い衆なんだけど・・・。

  • 昔ばなし

 「俺達の若い頃はなあ〜っ」
んなあ〜んて言う気は毛頭ない。
若い衆に「うざっ!」っとか言われちゃうだけ・・・。
でも、ちょっと残念に思ってる。
 昔はガッコがこれほど受験に熱心じゃなかった。
授業は、ぜ〜んぶあった。
音楽も、美術も、体育もあった。
ウチのガッコだけってこたあ無いと思うんだけど・・・。
 でも、「松本社長」が言うとおり、現代史にたどり着かなかった。
世界史も、日本史もそーだった。
後から思うと、これは”授業をしてない”に等しい。
わずか半世紀前の日本の姿をまったく知らないんである。
実は、これも「アメリカナイズ」だった。
GHQの方針だったと知ったのは、ごく最近である・・・。