オスロへのフライトのこと【8/8】

 空港着は16:00っ頃。
ってえことは、正味滞在時間は6時間半じゃん。
空港でひたすら待つだけ・・・。
しょうがないけどねえ・・・。
どうしても、早め早めのお手当てなんだよなあ・・・。
 フライトは18:00発の「SK885便」。
例によってヒマである。
ま、ビールでも飲むっきゃないべや。
例によってヒマそうなゲートに行って店を広げる。
「和製つまみ」を並べて小宴会である。
飛行機が飛んでくとこを眺めながら一杯やる。
同じツアーのメンバーに見られたら、何言われるか・・・。
 ここの搭乗ゲートは面白かった。
ボーディング・パスを機械に通すと、感熱式のレシートが出てくる。
スーパーのレジみたいである。
そこにちゃんとシート番号が印字されてる。
お釣りは出て来なかったけど・・・。

 約1時間でオスロ到着。
ご近所なんである。
スキマを見て、空港の売店なんか覗いてみる。
ひっくり返った。
コーラが30NKR(ノルウェー・クローネ)だった。
成田で両替したレートは1NKR=約21円だった。
コ、コ、コーラが630円かいっ!
 一事が万事だった。
恐るべしっ!
聞きしに勝る物価高だった。
明日から「フィヨルド・ツアー」に出掛ける。
これから4泊、ず〜っとノルウェー滞在である。
1番物価が高いところが1番長いんだ・・・。
 現地ガイドいわく。
「物価は高いけど、質の高い豊かな国なんです・・・」
そりゃ、国民にとってはそうかも知んない。
昔、ガッコで習った。
”揺りかごから墓場まで・・・”ってヤツですか?
でも、観光客にはまったく関係ないべや。

  • ホテル

 1日で3ヶ国を股にかけた。
さすがに移動が多かった。
ホテル到着は20:00過ぎである。
みなさん、大分腹が減って憮然とした顔が多い。
 今日のお宿は「トーンホテル・オスロフィヨルド
「トーンホテル(THON HOTEL)」ってのはチェーンらしい。
北欧からドイツ、イギリスあたりに出張ってるようだ。
街の中でも何軒か、見かけた。
 でも、このホテル悪くない。
ビジネス対応も可能な、機能的・合理的な造りである。
シンプルで、小ギレイで、センスがいい。
部屋もかなりゆったりしてる。
薄型テレビが壁に張り付いてる。
ベッドも比較的固めだった。
ラマダ」とか、「ノボテル」なんかと較べてもレベルが上だべさ。

  • 晩メシ

 「時間も遅いので、このまま夕食にしましょう」
添乗員の「ヒロミさん」がホテル内のレストランに走る。
それもそーだべな。
チェックインが終わって、キーを配り終えたら8:30近い。
ビール飲みたさにノドが鳴る。
旅程表によると、今夜は「魚料理」である。
 っと思ったら、裏切られた。
今夜もブッフェだという。
スウェーデン語では「スモーガスボード」だった。
ノルウェーでは「コルボール」と言うそうだ。
直訳は「冷たい食卓」って意味だという。
北欧の名物料理だからブーブー言ってもしょうがない。

  • 同席

 荷物を小脇にテーブルについた。
テーブルは8人がけ。
同席者は「K玉夫妻」「K林夫妻」「近Dさん」・・・。
1席空いたところは、添乗員の「ヒロミさん」用である。
「ヒロミさん」はまだ、いろんな手配が終わってないらしい。
あっちこっち駆け回ってる。
いつもながら大変な仕事だと思う。
 「K林夫妻」はロスト・バゲジに遭った方だった。
このホテルでスーツケースと出会えるはずだという。
それで「ヒロミさん」が飛び回ってんだ・・・。
 この方々も旅慣れてるんで、あまり動じてない。
北欧も何度か来ているという。
「オーロラ見物」が好きなんだそうだ。
極寒のテントの中で、膝を付き合わせて飲むのがいいそうだ。
ビールなんかあっという間に冷えるとか。
そりゃ、そーだべな・・・。

  • ビール

 何でもいいから、まずビールだ!
良く日焼けした兄ちゃんがワゴンで飲み物を持って来た。
ビールはビンのみだという。
「Ringnes」とかいう銘柄である
何でもいい。
早く飲みたいっ!
 でも、お値段を聞いてひっくり返った。
330mlで50NKR(約1,050円)だという。
高っ!
思わず、イスからずり落ちそうになった。
味は・・・。
美味いに決まってるじゃん!
美味いと思い込まなきゃ、あまりに哀しいべや・・・。

  • 「コルボール」

 「コルボール」も景色は同じである。
最初にマリネ系、次に冷製系、次に暖かい系、そしてデザート・・・。
どんどん皿を取り替えて喰うシキタリだそうだ。
いろんなモンが喰えて、贅沢なんだべな。
ま、わかるけどねえ・・・。
 横着モンにはうざい。
何度も席を立ちたくない。
どうも落ち着かなくってダメである。
何だか飲んだ気も、喰った気もしないべや・・・。
 んで、せいぜい取りに行くのは2回である。
1つの皿に喰えるだけ一緒盛りにしちゃう。
冷たいも、暖かいも、ヘチマも何も無いんである。
あとは、もう1度、コーヒーとデザートを取りに立つっくらい・・・。

  • メニュー

 冷製系は悪くなかった。
例によって、どうしてもそっち系中心になっちゃう。
ニシンのマリネも、サバの燻製も美味かった。
ビールのつまみとしては申し分ない。
 但し、暖かい系が不評だった。
スープは粉っぽくってダメ。
肉はナイフで切れないっくらい固い。
辛うじて魚と温野菜はOKだという。
我々は最初っから魚と野菜系である。
肉とか喰わんので関係なかったけど・・・。
 野菜が豊富にあるのは嬉しい。
何か、初めて喰う食感の野菜に出会った。
ウドのような、大根のような・・・。
千切りにしたモンをコールスロー仕立てにしてある。
 「これ、何だべ?」
「大根じゃないですよね」
テーブル中で盛り上がってしまった。
「ヒロミさん」が、先ほどの黒い兄ちゃんを捕まえて訊いた。
兄ちゃんいわく、「セロリフルーツ」だという。
フランスでは「セロリアーク」っと言うそうだ。
そんなに美味いモンじゃないけど・・・。
全体としても、☆は1つ半っくらいかな・・・。

  • 飲み直し

 おっ恐ろしく、水道が冷たかった。
とっても水で手が洗えない。
氷と大差ない。
こんな冷たい水って久し振りに味わった気がする。
 チャンスである。
早速、洗面台に水を張る。
持参したアサヒスーパードライをぶち込む。
今の内にシャワー浴びちゃおうぜ!
明日の準備とシャワーを交互に済ます。
ちょうどいい冷え加減である。
 飲み直しだ。
千円のビールじゃ、もったいなくってぐいぐい飲めない。
お代わりもはばかっちゃうべや・・・。
小市民なんである。
「っかあ〜っ!ちっくしょ〜っ!」
やっぱ、ビールはこうでなくっちゃ!
まだまだ在庫はあるぜ。
明日はオスロ市内観光のあと、フィヨルドに出発だ。