「フロム鉄道」〜「ベルゲン鉄道」のこと【8/11】

  • 「Fram(フロム)」

 小じゃれた街である。
「フロム鉄道」の始発駅であり、フェリーの港でもある。
「フロム鉄道」の博物館や土産物屋がある。
幾つか、ホテルもある。
 まずは駅のソバのホテル「フレットハイム」で昼メシ。
これが又、シャレたホテルである。
真っ白な外壁で、エントランスは吹き抜けのサンルーム。
吹き抜けの中2階がレストランになってる。
泊まってみたくなるなあ・・・。
 庭の芝生に何本かのリンゴが植えてある。
芝生にはイスやテーブルもある。
ワンコを連れた家族連れがランチなんかしてる。
羨ましい光景だべさ・・・。

  • 昼メシ

 同席者は「K玉夫妻」と「近Dさん」だった。
あべっ!
又、「アクアビット」攻撃が来そう・・・。
「K玉夫妻」は昼は絶対に飲まないそうだ。
鉄の意志である。
ちったあ、「K玉さん」を見習ったらどうなんでい?
 んで、まずはビールだべさ。
「Ringnes」ドラフトの400mlだった。
お値段は52NKR(約1,100円)である。
相変らずである。
 「アクアビット」おばさんが、何か取っておきはないかと騒ぐ。
「ヒロミさん」が訊くと、店員がニヤリ・・・。
「近Dさん」を特別に貯蔵庫に案内してくれた。
何だか、取っておきの当店オリジナルがあったそうな。
頼むから1人で飲んでくれいっ!

  • メニュー

 景色もホテルも最高。
でも、メニューには恵まれなかった。
今日のメインは「フォーリコール」
キャベツとメエメエさんの煮込み料理である。
多分、ここら辺の郷土料理なんだと思う。
道中、何度も見かけたし・・・。
 でも、我が家は基本的にダメである。
嫁さんはまったく手がつかない。
「K玉さん」の奥さまもダメだという。
こうなりゃ、「K玉さん」のご主人と「近Dさん」が頼りだ。
でも「アクアビット」おばさんも酔っ払って戦力外だべ・・・。
頑張るっきゃないか・・・。
 テーブルに「バルサミコ」があった。
”これだっ!”
幸い、「ボイルド・ポテト」も美味い。
何だかわかんないけどビールで流し込んだ。
喰って喰えない訳じゃあない。
単に好みの問題である。
 デザートは「チョコレートムース」だった。
ちょっと甘かったけどまずまず・・・。
それにしても「チョコレートムース」の出番が多いなあ・・・。
ちゃんと喰ってないから、評価対象外だけど・・・。
ま、☆は1つかな・・・。

  • 「フロム鉄道」

 駅と港が並んでる。
フィヨルド」だから、港は海に面してる。
って事は、駅は海抜2mっくらいのところにある。
ここから海抜870mっくらいの山に登る。
鉄道としては、すごい急勾配らしい。
 そもそも「フロム鉄道」は資材運搬用に造られた。
線路は「フロム」から「ミールダール」までの20kmしかない。
でも、小1時間かかる。
夏場だけ営業する観光用の鉄道である。
本線は「オスロ」からつながる「ベルゲン鉄道」
「ベルゲン鉄道」建設の為の資材運搬線だったってこった。
 その資材運搬線を造る為にも道路が必要だった。
その道路が鉄道沿いに残ってる。
今はハイキングコースになってるそうだ。
「あ〜っ、いいなあ〜っ!」
「吉Dさん」の眼が輝く。
ホントなら、歩いて行きたいんだべな・・・。

  • 「ショースの滝」

 列車は途中駅で小休止する。
乗客は一旦、駅に降りて写真を撮ることが出来る。
さすが、観光鉄道である。
 「ショースの滝」到着のアナウンスがあった。
乗客が一斉に降りる。
なかなかの混雑ぶりである。
この人ごみの中でタバコに火をつける輩がいる。
逃げ場がない。
思わず蹴倒してやりたくなる。
 滝はなかなか立派なモンだった。
ふと見ると、滝の途中の岩場に女性がいる。
ギリシャ神話にでも出てきそうなブルーの衣装を着てる。
何だか神秘的な歌が流れて来た。
歌に合わせて女性が踊る。
 踊っていたと思ったら、突然消えた。
「あれっ?」
一瞬、どよめきが起こる。
女性は、別な岩場に現われて又、踊る。
瞬間移動のワザを持ってるらしい・・・。
やんやの拍手に送られて、女性は滝に消えた。
何でも地元のアクタースクールの生徒さんだとか・・・。

  • 「Myrdal(ミールダール)」

 ここで「ベルゲン鉄道」に乗り換え。
10分ほどの待ち合わせである。
いつの間にか、誰かバイキングの帽子を被ってる。
ツノが遠目にもよく目立つ。
やっぱ、「近Dさん」だった・・・。
飛ばしてくれる・・・。
 ここから「Voss(ボス)」って街まで行く。
そこでボスに乗り換える。(バスだべや!)
あとは「ベルゲン」に向かうという行程である。
 車窓は大自然の連続。
フィヨルド」からは離れてるけど、雄大である。
山々と、牧場と、マッチ箱みたいな家・・・。
清冽な川と、突然表われる滝・・・。
 時々、屋根が草ぼうぼうの家が見える。
これは白樺の樹皮で葺いた屋根なんだそうだ。
この辺はスレートがなかなか手に入り難い。
そこで白樺。
さらに牧草のタネを蒔くんだそうだ。
バツグンの断熱効果があるという。
そう言えば、最近日本でもこんな事やってるなあ・・・。

  • ウンチク

 16:00っ頃にバスに乗り換え。
一路、「ベルゲン」へ向かう。
車中、「ヒロミさん」がいろんな解説をしてくれる。
その街由来の人物や芸術の解説である。
「ベルゲン」関連であれば、「グリーク」のこととか・・・。
すかさずメモのご用意を・・・。
 元々、雑学が大好きである。
その土地の生活情報やウンチクは耳がダンボになっちゃう。
そして必ずメモる。
これを見ながら、blogるって寸法である。
1粒で、2度美味しい・・・。
 そいで今回、再認識した。
こういうウンチクを説明するって、実は大変なことなんである。
ある程度、自分で咀嚼出来てないとダメ。
歴史であったり、地理であったり、芸術であったり・・・。
幅広い勉強が必要なんだべなあ・・・。
 「ヒロミさん」の説明にはタメがあった。
タメは重要である。
タメがあるとボールが良く飛ぶ。
でも、この場合は意識が飛ぶ・・・。

  • ホテル

 今日は早い到着だった。
17:30にはホテルに到着。
今日の泊まりは「トーンホテル・ベルゲン・エアポート」
オスロ」ん時とおんなじホテルだ。
シンプルで合理的で結構良かった。
 空港の近くって事は郊外である。
ちょっと街に出るのは大変。
でも、ホテルの近所にスーパーもある。
飲んだくれるのには不自由しないかも・・・。
 「ヒロミさん」から提案が・・・。
「早く着いたので、よろしければ街を食事前に散策しませんか?」
みなさん、大賛成。
そもそも17:30なんて真っ昼間である。
部屋に荷物だけ突っ込んで、すぐ出発した。
みなさん、なかなか元気である。