ユートピアのこと12

  • 議員年金廃止

 ジュンちゃんの「議員年金廃止論」は勇ましかった。
でも、騒いでたのは「国会議員年金」
「地方議員年金」はまったく別の話なんだと。
ったくセンセイ方のやり方は巧妙である。
「廃止だ!廃止だ!」
ってアナウンスして改革ムードをアピール。
何のこたあない、「共済年金」救済の為の捨て石。
「厚生年金」は公務員の「救済年金」になる。
えりゃあ海老鯛かも・・・。
 巧いモンである。
国会議員年金」なんて知れたモンだし・・・。
現在の人数だって700人ちょっと。
どうせ元々ビンテージが多いからどうせすぐ死ぬ。
大した影響ないんだべ。
 それより問題は「地方議員年金」である。
地方議員の数はざっと6万人弱。
去年の税金からの公費負担は234億円だったとか・・・。
国会議員年金」の方は24億円。
目くそ鼻くそだけど、国会議員の人数比は1.3%。
公費負担の金額比は10.3%になる。
やっぱ国会議員かあ・・・。
オイシイんだべな・・・。

  • ローカリゼイション

 グローバリゼイションが流行りである。
言葉だけが遊びまくってるけど・・・。
日本の役人ユートピアにはまったく関係ない話らしい。
ゴルフ場にもローカルルールってのがある。
その国の事情に合ったルールがあって然るべきだべや。
っていう事らしい。
 「地方議員年金」ってのはまさにこれ。
日本独特のローカルルールだそうだ。
役人ユートピアの為の木目細かな制度だ。
日本では小っちぇえ村の村議にも年金が支給される。
世界中探してもそんな国なんかどこにも無いそうだ。
 更にセンセイ方はアタマがいい。
ダブル、トリプルの受給もアリなんだとか。
市町村議員から県議になって、国会議員になるヒトもいる。
こう言うヒトは3つの年金をもらえるそうだ。
現実に年金だけで年間1千万円以上もらうヒトもいるとか・・・。
巧いなあ・・・。

  • 大合併

 平成の大合併でずいぶん地図が変わった。
年末に向けて住所録を整理してたらそれが実感出来た。
名前が変わった市町村が如何に多いか。
いつの間にか勝手に住所が変わってる。
年賀状書く時は、最新の「郵便番号変換辞書」が必要だ。
 この合併は結果としてジュンちゃんの思惑通り。
一時的に合併コストはかかったべ。
でも、議員定数はずいぶん減ったらしい。
それだけでも少しは税金がムダに捨てられなくなったべさ。
そーでも無いか・・・。
 この議員定数の減少と少子高齢化
これが「地方議員年金共済会」を直撃してるらしい。
当然と言えば当然だけど・・・。
年金を支えるヒトが減って、もらうビンテージは増えてる。
4割も公費負担をしてるのに破綻寸前。
「市議共済会」と「町村議共済会」は2008年に枯渇するとか。
都道府県議共済会」は2019年だそうだ。
さあ、どうする・・・?

  • 一元化

 ホントはこういう事こそグローバルスタンダードにすりゃいい。
議員年金は全廃。
国会議員年金」も「地方議員年金」も合わせて全廃。
国民年金」に一元化すりゃいい。
保険料一括割増支払いすれば、特別に加入させてやりゃいい。
って小市民は思う。
 でも、現実は又巧い事を考えるんだべな。
まずは「地方議員年金」の一元化なんかして・・・。
問題を先送りしてから、次の手を考える。
何とか公費負担部分を独立させて給料や退職金に盛り込む。
誰にもわからないように恩給を復活させる。
 これさえ確保しちゃえば後はどーでもいいじゃん。
国民年金」なんか入っても潰れちゃいそうだし・・・。
「厚生年金」だって「共済年金」と一緒になれば一気に傾くべ。
くわばら、くわばら・・・。
そんな下々の民と一緒にしないで欲しいね。
せっかくユートピアに入ったんだから・・・。
ま、こんなとこかな・・・。