「エクシブ初島」のこと

 今日は親孝行ツアーの日。
行き先は「エクシブ初島
会員制高級リゾッチャホテルである。
次男坊の勤務先が法人会員になってる。
その従業員と家族のプチブルツアーという構図である。
 次男坊から予約が取れたと連絡があったのは9月の初め。
食事の予約も早目の方がいいと言う。
何せ、チョー人気ですごい混みようなんだそうだ。
レストランも全部埋まってしまうと言う。
朝メシも予約が必要だと言ってる。
 半信半疑だったけどNETでメニューを調べた。
どこのレストランもいい値段である。
やっぱ、島だから海の幸がウリである。
季節的には「松茸尽くし」もある。
どうでもいいけど2ヶ月も前だぜ・・・。
あまりに早くて、何を予約したか忘れっちまうべや・・・。

  • ディナー

 キリギリス夫婦は好みの中華料理を提案。
海の幸も季節感もありそうだった。
ところがすぐにば〜ばから電話がかかってきた。
「しゃぶしゃぶはどう?」
「何で初島でしゃぶしゃぶなの?」
「じ〜じがしゃぶしゃぶがいいって言ってるんだけど・・・」
「せっかく伊勢海老が解禁なのに・・・」
「でも、じ〜じがしゃぶしゃぶが食べたいって言ってるから・・・」
 何でも「エクシブ蓼科」で喰ったしゃぶしゃぶがとっても美味かったとか・・・。
だからどうーした?
っと思いつつも妥協する。
「ウチらは何でもいいよ。好きなモンにしたらいいよ」
見るとしゃぶしゃぶコースは8,400円である。
ひょえ〜〜〜っ!
誰が払うんだべ?
気分は限りなく接待に近い・・・。

  • お泊り

 お坊ちゃまは今晩、お泊りである。
高級リゾッチャホテルはペットは連れて行けない。
勝手知ったる「F沢動物病院」にお泊り。
「ドクターF沢」が待っててくれる。
 朝、いつも通りに起床。
せっかくの日曜日なのに・・・。
寝ダメが出来ない。
寝不足が続いてるんだけどなあ・・・。
朝イチで半分寝ながら「まおさん」に行ってきた。
続いて「まおシャン」
 8:30にはクルマを出して病院に向かう。
「ドクターF沢」は白衣姿で待っててくれた。
日曜日の朝なのに・・・。
有難いこってある。
ホンットに大変な仕事だと思う。
「じゃあね、いい子にしててね!」
診察台の上でお坊ちゃまは目が点になってた。

  • 待ち合わせ

 三島勢とは熱海駅で待ち合わせ。
12:10熱海駅着の快速アクティに乗り込む。
もちろん嫁さんと早々にビールの練習。
昼真っから「ちっくしょ〜っ!」
 時間帯が中途半端なので昼メシはおにぎりである。
嫁さんお気に入りの「デリf」のスペシャルおにぎり。
コンビニおにぎりのざっと5割り増し。
それっくらい当然である。
プチブルツアーなんだから・・・。
 熱海の街中でコンビニに寄った。
ビールとか菓子とかを仕入れる。
何でもホテルの部屋はキッチン付き。
幾らでも持ち込みOKだという。
きっとビールなんかえりゃあ高いんじゃないかと考えた。
ホントはそういう事は気にしちゃいけないのである。
プチブルツアーなんだから・・・。

  • アクセス

 船着場の傍にエクシブの専用駐車場があった。
徒歩5分ってとこだべか。
係のおっさんが予約の確認をしてから誘導してくれる。
ここは駐車料金はタダだった。
ここが満車になると近所の市営駐車場に入れなきゃなんない。
そっちはしっかり料金を取られる。
でも、そういう事は気にしちゃいけないのである。
プチブルツアーなんだから・・・。
 久々に船に乗った。
13:10発の「イル・デ・バカンス号」で一路初島へ。
所要時間は23分。
料金は1,170円である。
往復切符も売ってる。
2,340円である。
何だ、往復割引じゃないべや。
 1分あたり51円・・・。
JRは40分で740円だった。
1分あたり19円・・・。
いい値段である。
他に手段が無いと思って・・・。
 結局、家からの交通費だけで約2,000円。
なかなか難儀なアクセスである。
でも、そういう事は気にしちゃいけないのである。
プチブルツアーなんだから・・・。
 初島港からは送迎バス。
所要時間2分ってとこかな。
もちろん歩ける距離である。
何だかんだ、家からホテルまでの時間はざっと3時間である。
成田に行くのと大差無いべや・・・。

  • 2ベッドルーム

 ホテル到着。
ロビーは全面吹き抜けでハッタリが効いてる。
なかなか立派な造りである。
何だか洞爺湖のエイペックスを思い出した。
あれもバブル最盛期の発想だった。
ステータスとバブリーの境目は難しいとこである。
 家族向けの部屋は広かった。
若干、無駄と思えるレイアウトでもあるんだけど・・・。
ま、ゆったりしてる。
広いリビングと2ベッドルームが基本らしい。
どの部屋も100㎡以上あるそうだ。
 部屋に入ると勝手に暖房が効いていた。
異様に暑い。
「あち〜〜っ!芽が出ちまう!」
ソク、エアコンを止めて窓を開けた。
環境に優しくない仕掛けである。
「電気代がもったいないべや」
そういう事は気にしちゃいけないのである。
プチブルツアーなんだから・・・。

  • 潮の香り

 ベランダに出ると風が心地いい。
「ぴ〜〜ひょろろろ〜〜」
トンビだ!
この声はMHKの得意ワザ。
いろんなドラマによく出てくる。
きっと音声係のヒトがトンビが好きなんだべ。
ホンモノを聞いて効果音を連想しちゃうとこが哀しい・・・。
 すぐ目の前をトンビが滑るように飛んでる。
意外にでかい。
1m以上あるべ?
ずいぶん人間に近いとこを飛ぶなあ・・・。
っと思ったら窓に張り紙がしてあった。
「トンビにエサをやらないで下さい」
なあるへ・・・。
 もう1枚張り紙があった。
「夜間は虫が入りますので窓を開けないで下さい」
そう言えば網戸がない。
でも、この暑さで開けない訳にゃいかんて。
こんな自然の中で網戸なしは無いべや。
 松林の向こうから波の砕ける音が響いてくる。
磯が近いらしい。
潮の香りがする。
幼児期の刷り込みなんだべな・・・。
何だか海の傍にいるだけで妙に落ち着く・・・。
続きは又・・・。