まおの食欲の雑感29

  • 処方食

 「ドクターF沢」の心配をヨソにお坊ちゃまは比較的平気だった。
その後も何だかんだ結構喰ってる。
元々が筋金入りのいやし犬だ。
喰う事にかけては何の心配もした事が無かった。
とにかくあきれるくらいよく喰った。
今度の処方食もぺロッと喰って物足りなそうな顔で見てた。
 でも、さすがに1週間続けたら飽きてきたらしい。
何だかちょっと喰いつきが怪しい。
嫁さんは電子レンジでチンして香りを強調したりして与えてる。
他の導火線が必要になったりもする。
やっぱり砂肝はお気に入りのようだ。
それでも何でも今はワンコメシに徹している。
幾ら可愛い顔しておねだりしても人間食は禁止している。
またこれがおねだりの巧いこと!
誰に似たんだか・・・?

  • 皮膚炎

 気のせいか皮膚炎が良くなってる。
背中のベタベタ状態もずいぶん治った気がする。
シャンプーの2度洗い、3度洗い。
炭石鹸の仕上げ。
更に桃の葉ローションでお手当。
その効果があってか臭いも全然違って来た。
 脱毛も減った。
もう抜ける毛も無くなったからかも知れないが・・・。
明らかに毛が増えてきてちょっといい感じ。
元のシーズーの片鱗が見え始めている。
状態は右肩上がりである。
もう一息って感じかな・・・。

  • 旅行

 そんなこんなで旅行に行くことにした。
嫁さん説によると、今回の高血圧はそれが原因だそうだ。
お坊ちゃまがじわじわとストレスになってるんじゃないかと。
GWもバタバタと過ごした。
年に1〜2度、旅行に行ってたのが生活のリズムになってた。
それが崩れてボディブローのストレスになっているんじゃないか・・・?
気分転換にどっか旅行に行った方がいいと盛んに勧める。
決して自分が行きたい訳じゃない。
優しい思いやりだ。
ひえ〜、おでえ官さま、有難てえこった〜。
 思い当るフシもある。
確かに今まで1年の中で旅行がアクセントになってた。
数ヶ月前から計画を立てる。
当然、その為には仕事の段取りも考える。
ガバッと連休を取っても困らない環境を整えなきゃなんない。
ガイドブックや関連本を買って来て予備知識を仕入れる。
その国のコトバも挨拶程度は覚える。
それが何となく張りになってた。
結構忙しいけど楽しみでもあった。
正にアクセントだったんだべなあ・・・。

  • 打診

 お坊ちゃまはとりあえず元気である。
でも完璧じゃない事はわかってる。
気持はびみょーである。
こないだ「F沢動物病院」に行った時にちょろっと「ミス・ジョイ」に打診した。
「大丈夫ですよ。ここなら何かあっても対処出来ますし・・・」
「ミス・ジョイ」はひょうひょうとしてた。
何かあっちゃ困るんだけどなあ・・・。
っとか思いながらも少しホッとした。
そして先週、嫁さんに「ドクターF沢」に電話してもらった。
「旅行って何日くらいですか?」
「ふにゃふにゃ・・・」
「長いですねえ〜。きっと海外ですよね」
「ほにゃほにゃ・・・」
「連絡さえ付くようにしてくれたら、ウチは構いませんけど・・・」
 このテンテンテンがクセモノなのだ。
何せ、天然モノの動物好きドクターである。
長いお留守番はワンコが可哀想だべって思ってる。
商売の問題じゃ無いんだよねえ・・・。
こっちもそう思ってるだけにつらい・・・。

  • 催行決定

 「ドクターF沢」の反応次第では考え直そうと思ってた。
幾つかのツアーに問合せしてあったがまだ迷いがあった。
但し、もう時間が無い。
夏休みなので出発40日前からキャンセル料が発生する。
ドクターがびっくりするようだったら止めようと思ってた。
テンテンテンだった。
遂に決断した。
行く!
 行く先は地味である。
ポーランドとバルト3国。
しぶい・・・。
やっぱ、戦後60年はアウシュビッツでしょ。