中国&韓国のことⅦ

ドイツの終戦記念日は5月7日だった。
日本ではあんまり意識されて無かった気がする。
小市民的にはあんまり関係ないもんなあ・・・。
この日は2ヶ月ぶりにテニスコートに復帰して全身筋肉痛。
前日から季節はずれの風邪をひいて体調不良。
コートで名残の花粉の団体にも襲われて鼻水滝の如し。
夕食は飛び込みで「Tんとう」とかいうラーメン屋にチャレンジ。
思いのほかビールが美味くってついつい喰い過ぎ。
特に最後に喰った「ネギチャーシュー丼」がこたえた。
三重苦にのた打ち回った夜だった。
いやあ〜、苦しかったあ〜。
こうしてドイツ敗戦から60年の記念日が過ぎた。
何のこっちゃ?

ドイツはいろいろ考えたらしい。
正式名は「虐殺された欧州ユダヤ人の追悼記念碑」
これがベルリンに完成したそうだ。
ブランデンブルグ門のすぐ近くだとか。
日本で言えば丸の内あたり・・・。
サッカーコート2面分の敷地に2,700の石碑が並んでいる。
地下に情報センターがあって、長蛇の列らしい。
完工までに17年かかったそうだ。
「恥辱の記念碑だ!」と反対論もかなりあったらしい。
最後は「2度と過ちを繰りかえさない」堅い意思が押し切った。
いろんな政治的判断もあるだろね・・・。
ひょっとしたら北東アジアの情勢も後押ししたかも・・・。
今こそ反省の象徴を・・・ってか。
建設にかかわった歴史家は冷静に見ているらしい。
ドイツも戦後ずっと「過去の克服」に熱心だった訳じゃないと言う。
過去を直視し始めたのはごく最近で、しかも渋々だったとか。
それまではむしろ「過去の克服」には不熱心だった。
ま、そりゃそーだしょ。
ナチス」に全ての責任を負わせて完結させてしまったから・・・。
でも冷戦崩壊後、状況が変化してきた。
旧東ベルリンから新たな史料が続々と見つかっているそうだ。
やはり東西冷戦構造はいろんな妨げになってたんだべ。
このへんが日本もおんなじ事情があったような気がするなあ・・・。

  • ノムぴょん

まだ十分には理解出来ていないんだけど・・・。
いろんなモノを読んでいる内にちょっとずつ見えて来た。
中国&韓国があれだけ怒ってる理由。
4月にノムぴょんがドイツに行って最上級の賛辞を贈った。
リップサービスじゃ無かった。
多分、腹の底から・・・。

 ドイツは自らの近過去と取り組み、諸隣国との調和に漕ぎ着けた。
その一方で「北東アジアの中国、日本、韓国の間」では希望の兆しもないため、一段とドイツへの尊敬の念が深まる。
 日本の行動は、全人類に適用されるべき価値観に一致しないと言える。我々が、他に対する侵略の行動を栄光視する者たちと共に生きなければならないことは、それだけで全世界にとっての大きな不幸である。

要するに日本へのアテツケの為の賛辞だった。
同じ地球の空気を吸ってることも我慢出来ないみたいな・・・。
ドイツもねえ・・・。
そんなこと言われてもねえ・・・。
ドイツ側の困った顔が目に浮かぶなあ・・・。

  • 戦後処理

じゃ、ドイツの戦後処理はどんなんだったのか?
勉強不足も否めないけど、あんまり報じられてもいない。
とにかく近代史の情報が貧弱で情けないんだけど・・・。
知ってる限りドイツの戦後処理は2つ。

    1. 「領土引渡し」・・・東部領土約11万平方㌔を失った。領土は12〜3世紀にドイツ人入植者により開発された固有の領土だったがポーランドソ連の手に渡った為、8百万人以上のドイツ人が父祖の地から強制追放された。
    2. ナチスからの解放」・・・ドイツがヒトラー政権下(1933〜45年)でなした蛮行を、国家社会主義者(ナチス)という集団の仕業として囲い込んだ。敗戦の日に一般のドイツ人もナチスの暴虐支配から「解放」されたとして、この時期の歴史を徹底的に否定した。

この東部領土については今でもゴタゴタしてるみたいだけど・・・。
怪物戦犯は死にましたから後は善良な国民だけです。
戦後賠償は領土で払いますって感じかな・・・。
確かに明確な戦争責任のとり方だったかも・・・。
でも自ら進んで領土を引き渡した訳じゃないだろうなあ・・・。
それと「ナチス」も一旦は国民が支持したんだよなあ・・・。

  • 基本的相違

要するにノムぴょんは憂さ晴らしに行ったんだ。
このドイツの戦後処理と日本の相違を強調したかった。
何とか言ってやってちょーだいよ!みたいな・・・。
う〜〜〜ん。
ちょっと無理があるかも・・・。
同盟国とは言っても戦った土俵が全然違うもん。
どんな風になってたら良かったんだべ?
ノムぴょんの言うドイツと相違が無い状態って何だべ?
やっぱ1つは領土問題かな?
例えば、北海道と九州を中国・韓国に引き渡せば良かった?
もちろん竹島尖閣諸島も含んで・・・。
そうなってたら関門トンネルを抜けるとそこは韓国か・・・。
「とんこつキムチラーメン」とかが名物になってたりして・・・。
でも北海道は中国が取れなかっただろうなあ・・・。
やっぱロシアに持ってかれちゃったべさ。
中国も韓国も脅かされるかも・・・。
もう1つ、天皇と全ての軍部を怪物戦犯扱いにすれば良かった?
これもそんなに単純じゃないだろうなあ・・・。
軍閥を支持した官僚や民間人もいただろうし・・・。
どこまで切り捨てればいいか難しいよなあ・・・。
仮にこの2つが実行されてたら良かったべか?
今の状況が回避されたべか?
いやあ〜、おんなじだべ。
きっと・・・。

  • 冷戦構造

いろんな要素があったと思う。
特に影響が大きかったのはやっぱ東西冷戦構造だと思う。
日本の戦後処理で主導権を持っていたのはやっぱアメリカ。
軍閥を排除すればちゃんとした民主主義は作れると踏んだ。
多分、かなりソ連を意識してたんだべ。
イギリスは当然アメリカ寄り。
同じ皇室を持つ国として皇室存続にも尽力したらしい。
ソ連は火事場泥棒的参戦で領土だけ掠め取っちゃった。
何だかよくわからない。
中国はお家事情もあっただろうけど「罪を憎んで人を憎まず」
日本にとってはものすごい温情裁きだった。
このことは絶対に忘れちゃいけないと思うけどね・・・。
この時、一番の被害者の声は聞こえてたんかな?
中国・韓国はそれどころじゃ無かったのかな・・・?
アメリカは両国をどう見てたんだべ?
もっと中国・韓国の声を反映させた内容でも良かったのかも・・・。
冷戦構造はその後の対話を断ち切っちゃったんだべなあ・・・。