チャリンコの雑感

  • チャリンコ暴走族

小市民はほぼ毎日、40分の徒歩通勤だ。
JR駅を越えると後は整備された歩道が続き、田舎にしては歩き易い。
その代わりチャリンコも凄い。
JR駅に向かって通勤・通学チャリンコが束になって来る。
歩道を疾走するチャリンコも結構エグイ。
車高の高いクルマに乗ると途端に傲慢になるのと同じかも・・・。
歩行者は避けるのが当然と言う走り方である。
中には明らかに意図的にスレスレを走り抜ける輩もいる。
小市民もしゃくにさわるので、意図的に気が付かない振りをして歩く。
でも、よそ見していてぶつけられた事もある。
当然、当て逃げである。
プロテクターでもした方が良いかと思うが、それも何だかなあ・・・。

  • チャリンコの気持ち

チャリンコにはチャリンコの言い分がある。
まずは違法駐車。
車道の端っこをチャリンコレーンにしている所も多いが、役に立たない。
クルマがボコボコ置いてあって、チャリンコが避けながら走るのは命がけだ。
チャリンコレーンが無きゃ歩道を走って良い事になってる。
特に速度制限は無い。
飛ばそうが何だろうがカラスの勝手だ。
むしろモタモタ歩いてる歩行者の何て邪魔くさい事!
チャリンコはクルマには勝てないが、歩行者には勝てる。
強きになびき、弱きを挫くのが世の常だ。

  • ケータイとくわえタバコ

このセットでチャリンコを飛ばす輩は多い。
しかもケータイメールなんか見てるのもいる。
流石にこちらはそれ程飛ばせないが、器用なモンである。
妙に感心してしまう。
一度、痛快な事があった。
いつも通り歩いていたら、正面からこのセットの若者が来た。
いつも通り小市民はよそ見して歩いていた。
若者は小市民に気づくのが遅れ、慌てて避けた。
瞬間、バランスを崩して豪快にひっくり返った。
手にしていたケータイも何だか分裂していた。
小市民「大丈夫ですか?」
口元が緩むのを抑えながら一応声をかける。
当人はバツが悪そうに立ち上がり、ソソクサと立ち去った。
気の毒2割、天罰8割、と思いつつ見送った。

  • チャリンコの洪水

何事も使い捨ての世の中。
カサとチャリンコはその最たるモノだ。
東南アジアから安物が大量に入って来る為だとか。
どうも馴染めない。
カサの骨を針金で留めて使っている小市民はズレてるかも知れない。
時々、世の中の流れと逸れていないか不安になる。
我が家にはチャリンコが2台ある。
1台は嫁さんが毎日使っているが、もう1台は所在無さ気に玄関前にいる。
マンションの駐輪場で盗まれて、後から見つかった初代チャリンコである。
駐輪場の空きも無いし、玄関前で埃を被っている。
管理人も事情を知っているだけに何も言わない。
しょうが無いからサイクリングでも行くか、と2〜3回は使ったかな。
所詮、付け焼刃の趣味は続かない。
結局、初代チャリンコは所在無さ気である。