沼津弁のこと

  • 方言

転勤族の得意技は方言の使い分け。
完璧とは行かないが、それらしき雰囲気には出来るモンである。
そこの地元に溶け込むには一番手っ取り早い。
身体から染み出て来なくてもOK。
良くしたもので静岡と北海道と北関東の出身者は、ほぼ言葉で判別出来る。
要するに生まれ故郷と、転勤して暮らした場所である。
我が家は2人とも沼津市出身だ。
沼津弁と言うのはなかなかである。
間違っても外で出ない様に矯正した積りだが、帰省すると一発で戻る。
この街に引っ越して来て、沼津が微妙に近くなった。
近くなると言葉も近くなる。
近くなって、身体の中の沼津弁のマグマが疼いている気がしてならない。
気をつけよっと。

  • ホンの一例

「ひゃあ、あんびゃあはどうだね?」
(やあ、調子はどうだい?)
「わや、そらつかってんじゃにゃあよ」
(君、とぼけるなよ)
「わや、じっきゃあじゃんか」
(君、ずるいじゃないか)
「何だ、こばにえみいってんじゃんか」
(何だ、端がひび割れているじゃ無いか)
「ちきゃあに、やんでくだら?」
(近いんだから、歩いて行くんだろう?)
「やくてゃあもにゃあこん、ゆってんじゃにゃあだよ」
(しょうも無い事言うな)
きりんにゃあに、もう止めべえじゃ。
(きりが無いから、もう止めようじゃないか)

  • アナウンサー

想い出した。
最近、NHKも含めてアナウンサーがおかしい。
言語中枢が壊れて来たか?
評論家など、お国言葉を売りにしてる人ならまだ分かるが・・・。
全国版のニュースを読む人の言葉がヘンだ。
何がヘンかと言うとイントネーションがおかしいのだ。
「カレシ」「クラブ」などに顕著な例のイントネーションだ。
きっと普段の生活での言葉が放送の場に染み出して来てるんじゃないかな。
あれが普段着の言葉、家族・友人と話している言葉なんだろう。
字が読めないヤツが増えた、なんて次元じゃ無い。
我が家は子供がいないので、尚更気になるのかも知れないが・・・。
公共の電波なんて言葉は死語かも知れないが、いつも首を傾げている。