住宅事情の雑感

  • お買い物

嫁さんに頼まれてクルマで買い物に出掛けた。
最近出来たばかりの大型DIY店「Uディ」である。
雑貨関係の纏め買いをしたいと言う。
一瞬、クルマの大渋滞や山の様な荷物持ちが頭を過ぎる。
気配を察して嫁さんのひと言。
「まおちゃんのおしっこシートとドッグフードが無いから」
この言葉で負けである。
我が家で「まおちゃん」は聖域である。
早速、道を探しながら出掛けた。
思ったほど混んでいない。
にも拘わらず、凄い数のスタッフが居る。
これじゃ人件費倒れするんじゃ無いの?
大きなお世話なのである。

  • 園芸コーナー

折角来たのでひと回り。
園芸コーナーはかなり充実していた。
これじゃ、道路一つ隔てた「Oピック」は大変だろうな。
大きなお世話なのである。
園芸コーナーを見て歩いた。
花、ハーブ、庭木、果樹、何でもある。
我々よりちょっと年嵩が上回っていると思しき夫婦連れが多い。
「パパ、見て。やっとコリアンダーを見つけたわ」とか、
「この樹は滅多に出ないぞ、絶対に買って帰るぞ」と賑やかである。
想像するに、一軒家を建ててガーデニングを楽しむご夫婦だろう。
マンションでは限界がある。
増して、果樹を植えようと思ったら、庭がある事が必須である。
さぞ楽しかろうなと思いつつ幸せそうな景色を眺めていた。
以前、人の幸せは誰かの不幸の上に成り立つ、とか聞いた事がある。
この方々の幸せは誰の不幸の上に成り立つんだろう?
大きなお世話なのである。

  • 分譲地

買い物を済ませ、荷物満載で帰還。
突然、嫁さんが昨日新聞のチラシにあった分譲地を見て来ようと言う。
昨日、チラシが入っていたのは、JR駅から徒歩13分の分譲地。
南道路に面して34.55坪、3,320万円也。
目星を付けてクルマを走らせると程なく見つかった。
何か大きな建物跡地を整備した様だ。
7区画横並びで、残り1区画と言う事だった。
この街は全体的に地盤が砂地である。
どこで見ても更地が砂地である。
特に建築に支障がある訳では無かろうが、小市民にはイメージが悪い。
砂上の楼閣を思い浮かべてしまう為だろうか?
見た瞬間に、こんな細切れの砂地が3,000万円かよ、と思ってしまう。
どうせ買えない者の僻みだが・・・。
でもこの辺りで南道路の物件は貴重らしい。
坪単価もここ数年100万円から動かない。
やれやれ・・・。

  • 一軒家を持つこと

周りの人間が次々と家を買う。
マンションあり、一軒家あり。
1つはいよいよ少子高齢化社会に突入した現われだと思う。
この界隈で普通に一軒家を持ったら7〜8,000万円はザラである。
借金したら、普通のサラリーマンが妻子を養いながら返せる金額では無い。
と思うが、皆ポンポン買う。
簡単である。
ほとんどが長男長女の世の中、若夫婦は実家2軒から財産を相続する。
一過性に借金しても全くノープロブレムである。
多分、金融機関もそれを読んでいて、カネ貸すんだろうな。
我が家がこんな暴挙に出たら、即破産である。
時代が変化している。
我々の様な独立独歩型のサラリーマンは稀になって来た。
大半の人は親がかりである。
良い様な、悪い様な・・・。
周りの人間がポンポン家を買えるのは、何も考えないからに他ならない。
きちんとした返済計画が存在するとは思えない。
皆、一様に海外旅行なんてとても行けない、と言う。
破産まではしないが、極めて生活に縛りが掛かるらしい。
それでも何でも、家を持って、ガーデニングして幸せに暮らす。
友人を集めて、ガーデンパーティーを開く。
旅行は行けなくっても「家」をキーワードに幸せに浸れる。
それはそれで、有りかなっと思う。

  • 一軒家orマンション

何度と無く議論されているが、意見は真っ二つ。
鉄筋マンションの遮音性・保温性は他に比類が無い。
でも駐車場2万円、管理費等2万円強は生涯の負担だ。
我が家はどうしよう?
今のマンションは社宅だから、会社を辞める時には追ん出される。
友人も増えているし、この街に根付く事を考えるしかない。
やれやれ・・・。