クルマ絡みの雑感Ⅱ

  • 便利さと悩ましさ

内地に戻ってからクルマの所有には迷った。
現在の家はJRの駅から徒歩3分である。
買い物もほとんど徒歩圏内で間に合う。
嫁さんは専らママチャリで用が足りると言う。
我が家はマンションだが、このあたりの駐車場は高い。
軒並み、2万円が相場である。
まあ東京に較べりゃ・・・とは思うが、やっぱり高い。
自動車税も値上げされたし、維持費も結構かかる。
いっそ手放して、タクシー使った方が合理的だと分かってはいる。
でもなあ・・・。
何だかなあ・・・。

  • 愛着

我が愛車も15年車となると、何度か修理した。
ヘッドライトやストップランプの交換やら、ボンネットオープナーやら。
でも致命的な故障も無く、長い付き合いになってる。
ディーラーに持って行って修理すると、メカニックが物珍しげに見る。
内地のディーラーでは見かける事は無いかも知れない。
寒冷地仕様のせいか、真夏にエアコン回して渋滞にハマるとテンプメーターが
ぐんぐん上がって来る。
今時、オーバーヒートも恥ずかしいので、真夏は専ら自然空調である。
追い越しはし難い。右折もし難い。
何のかんの決して気楽なクルマでは無いかも知れない。
でも不思議と愛着が湧くのである。
何かで修理する度に愛着が増して来る様な気がする。

  • 利用機会

我々はテニスをする。
大した腕では無いが週一で汗をかきに行く。
何てこたあ無い、汗をかいた後の美味いビールが目的である。
かなりのビール党である我々は、毎週アサヒスーパードライを買いに行く。
毎週2ケースを消費するので、少しでも安い郊外量販店に行く。
このテニスとビールが我が家のクルマ保有の2大目的である。
あとは、四つ足のセガレ(犬)のまおくんの通院に使う。
ちょっと遠いが、この街では一番評判が良い掛かりつけの獣医がある。
一時期、まおくんは歯の具合が悪く、毎週の様に通院した。
最近はすっかり用無しになったがこの頃、クルマは必需品っぽかった。
とか何とか言いながら、結局手放す気が無いのである。

  • 田舎の都会

この街は面白い。
どう見ても田舎だと思うが、妙に都会でもある。
インフラは明らかに札幌市の足元にも及ばないが、みんなお金持ちの様だ。
我が家の近所でもすんごいクルマをちょくちょく見掛ける。
懐かしいカウンタックなんかもボゴボゴ言いながら走っている。
この街は立派な屋敷や高級車を良く見かけるが、インフラはしょぼい。
コンサートホールもしょぼいし、これぞと言う飲食店も皆無。
この辺りは昔は東京の著名人の別荘地だったとかで、その影響かも知れない。
昔ながらの旧家と、最近の東京のベッドタウン化で移住して来た人が混在。
競輪場なんかもあるので、街の財政は豊かな様だが・・・。
でも、面白いのは皆が地元を見ていないところ。
夫々が自宅やクルマにはカネ掛けるけど、街のレベルアップは期待していない。
芸術・文化に触れたきゃ東京・横浜に行けば良いと思っている様だ。
適度な田舎加減がお気に入りでもあるが・・・。