アスワンホテルライフ雑感

  • アスワンのホテル

我々の宿泊はイシスアイランドホテル。
中州にある優雅なムードのホテルで、やはりシャトルボートで川を渡る。
15:00頃取り敢えずホテルに落ち着き、一同ほっとする。
折角なのでファルーカに乗ってサンセットを見たい。
街中のスーク(市場)も行きたい。体調を整えてから夕方、再検討する事に。
ホテルラウンジにて休憩。勿論ビール。
純和風つまみとビールは最高。五臓六腑に染み渡る。
朝から飲まず喰わずで我慢していたので、大分お腹も落ち着いて来た気がする。
これなら遊びに行けそうだ。

  • ファルーカ(帆船)

スルーガイドのアブドさんから、何人乗っても1回当りの料金は変わらないので
大勢で乗った方が良いと聞いて全員参加する事にした。
相場は1回$15程度との事。
添乗員のエツコさんが事前にホテルの前にいるヌビア人に交渉に行ってくれた。
ところがエツコさん、憤慨して戻って来た。
1人$10とかふざけた事を言ってると言う。
しかも、あんたも客じゃないんだから、儲けを分けようと誘われたとか。
スルーガイドのアブドさんに連絡、早速、直談判。
チップ込みで1人当り12£E(約216円)で話を付けてくれた。
図に乗って添乗員のエツコさんの分も込みだとか言って引きずり込んで出帆。
エンジン音の無いサンセットクルーズは良い想い出になった。

  • ヌビア人

ファルーカで儲け損なった漕ぎ手はヌビア人。
アスワンハイダムの完成で村を追われたヌビア人は皆、このダムの下流に出て来て
観光産業に携わっていると言う。
ファルーカの漕ぎ手はその代表らしい。
ヌビア人は今まで見てきたエジプト人とは肌の色が全く違うのですぐ分かる。
聞くところに寄ると、素朴で温厚で一なつっこくファルーカで民族楽器や歌も
聞かせてくれるとか。ガイドブックにもそう書いてある。
流石に儲け損なった彼は民族楽器も歌も無く、複雑な顔だった。

  • スーク(市場)

日が沈んでからホテルに戻ったご一行、スークに行こうか迷う。
何と無くお腹も落ち着いて来た事だし、食事がてら出掛けようと言う事に。
シャトルボートで対岸に渡り、街中を10分ほど歩いてスークに到着。
すごい熱気である。観光客扱いに慣れてると言うか、スレてると言うか・・・。
我々を見掛けて掛ける言葉は「ニイハオ」「アンニョンハセヨ」「コンバンワ」
と様々である。日本人と分かると次は知ってる限りの日本語を並べる。
一番良く聞いた日本語は「山本山」と「さらばじゃ」。
誰が教えたのか知らないが、言われても意味不明。
Tシャツとか香水ビンとかを手に、「ワンダラー」「ワンポンド」攻撃である。
$1や1£Eは品物を見るだけの値段なんだそうだ。
どうもそう言う商売に慣れないので、店に寄る気にならない。

  • 戦闘開始

嫁さんが赤胡椒を買って帰りたいと言うので、何軒か香辛料の店で入った。
薬九層倍じゃ無いが、どうやらここは10倍の値段からスタートする様だ。
何軒か回る内に相場が見えて来る。
買いたい素振りを見せたら負けである。数十円の為に口角泡を飛ばす。
冷静になってしまうと大した値段じゃ無いが、それじゃつまらない。
最終的にこちらの言い値で交渉成立。
握手して、「グッドジョブ」とか言われてると言うことは、まだ甘いんだろうな。
買った値段が高いか安いか分からないが、戦いの後の満足感に浸って早めに帰還。
他のメンバーも早めに帰還し、メシもほとんど抜きだったらしい。

  • Tシャツ

スークでも観光地の物売りでもTシャツは安いし豊富。
毎日汗まみれなので1枚ずつ買いたいとは思いながら、どうも二の足を踏む。
買ってもそのまま着るのが憚られるから。
出来れば洗濯して消毒してから着たいくらい。
高いが(とは言っても知れてるが)ホテルか空港の方が、精神衛生上良さそう。

  • ルームディナー

やっとお腹の調子が戻って来たので、部屋食の準備。
ご飯を炊いて、ホテルラウンジで缶ビールを6本買い込み、豪華純和食。
ビールの味を我慢すれば、涙が出そうな美味さ。
角煮とかさんまの蒲焼とか煮豆とか、堪らない。
食事はカップ麺ながら、うどん定食で大満足。
残りのご飯はおにぎりにして明日のナイルエキスプレスに備える。
明日はオプショナルツアーのアブシンベル神殿だ。