ナイルエクスプレス雑感

  • レイトチェックアウト

今夜はナイルエクスプレスでカイロ・ギザまで。
昼間の観光で汗まみれのまま夜行は辛いと思っていた。
流石、気が利く。嬉しい心遣いだ。
宿泊ホテルに男女夫々1部屋ずつレイトチェックアウトを確保してくれた。
小市民は涙が出るほど嬉しかった。
早速、皆が戻る前にゆっくりシャワーを浴びてリフレッシュ。
ついで持参のポットでお湯を沸かして、ステンレスポットに移し、夜食の準備。
あれ以来、お腹は落ち着いている。

  • アスワン駅

公共施設とは言え、空港とはちょっと訳が違う。
異様な臭いが鼻に付く。
売店でミネラルウォーターだけ購入。ビールは充実していると聞いた。
ホームには列車が入っている。
全体にベージュのパウダーを塗した様だが、おじさんが窓を拭いてる。
1車両に1人専属の車掌が乗っての夜行列車は高級なんだろうな。

  • 列車のトイレ

どこへ行ってもトイレの話がついて回る。
添乗員のエツコさんからアドバイス。
ペダルを踏むと下向きのフタがぱかっと開く素朴なトイレとか。
お勧めは使い終わったペットボトルを持参し、洗面台の水で流すのが良い。
確かに。逆にこうしてくれないと、後から入る人は堪らない。
そう言えばアブシンベル以降、脱水状態なのかトイレに行って無いなあ。

  • コンパートメント

作りは決して凝っていない。豪華では無い。広くも無い。
合理的な作りと言うところか?
中国よりは良い。(この時は4人相部屋だった)
トルコよりは劣る。
エアコンがあって、暖房・冷房の切り替え式となっている?
どこに回してもひたすら寒い。ガンガン着込む。
でも、列車は何となく情緒があって楽しい。
揺れで眠れないのは万国共通だと思うが・・・。

列車はナイル川沿いをひた走るが、夕暮れ時の景色はご馳走だった。
大地に沈む夕陽にナツメヤシのシルエットが映える。
何だかとても長い一日だった。
疲れた。

  • 列車ディナー

車掌さんはなかなか愛想が良くて気に入った。
まずは飲み物を聞きに来る。
ビールを頼むと丁度良い頃合にちゃんとお代りを持って来る。
食事の内容は、機内食の鮮度の落ちたヤツと言ったところ。
嫁さんのトレーの肉は根性があった。
プラスチックのナイフが折れた。
いずれにしても食べたく無かったので構わないが・・・。
相変わらず純和風のつまみでビールばかりぐいぐい。
ここならトイレも近い。
ヤケになってアルコール消毒じゃい。

  • 純和食

ほぼ手付かずのディナーを下げてもらってから、和食の出番。
用意しておいたおにぎりと和風おかず。
ポットのお湯で作った味噌汁まである。リッチだ。
緑茶も最近はパウダータイプの優れものがある。
我々はいつもミネラルウォーターに溶かして飲んでる。
これの良いところは炎天下、ぬるくなっても美味しく飲める事。
明日は最後の観光、カイロ郊外だ。