エジプト旅行の総括

  • アブドさん

昨日、ナイル川クルーズでスルーガイドのアブドさんとはお別れ。
最後に「是非、又エジプトに来て下さい」と挨拶があった。
皆で感謝の拍手を送りながらも後ろめたい。
多分、2度と足を踏み入れる事は無いだろうな・・・。
思わず、皆の顔を見回してしまった。
同じ気持ちが顔に書いてあった。
アブドさんは素晴らしいガイドだった。
この人との別れはホントに名残惜しいと思った。
お世話になりました。有難う!

  • 女性のこと

エジプトでは女性を見掛ける事が少なかった。
街を歩いているのはほとんど男。
カフェで水タバコを吸って、ひたすら男同士で延々と井戸端会議をするそうだ。
兎に角おしゃべりなんだとか。
女性は基本的に外に出ない。
都会は随分変わりつつあるそうだが、田舎では月に1回程度しか外出出来ない。
それもダンナの許可を得て、女性同士のおしゃべり会に行く程度とか。
ベースは徹底的な男尊女卑らしい。

  • 甲斐性持ち

法律では一夫四婦制。
甲斐性さえあれば4人の嫁さんを持つ事が認められている。
その代わり2番目以降の嫁さんは何時でも離婚出来る。
しかも喰うに困らない示談金が要求出来るそうだ。
従って全国でもそんな甲斐性持ちは1%に満たないとか。
アブドさんも奥様は1人だそうだ。
そりゃそーでしょ。

医療保険も年金保険もある。
但し、役人と大企業だけ。
中小企業・個人事業主は良く分からない。
やはり役人天国である事は間違い無い。
役人は次々と雇用創出して、袖の下摂って、生涯安泰。
どっかと似てるなあ・・・。

  • 工業立国

スルーガイドのアブドさんに産業は何があるか訊いた。
彼は迷わず化学工業だと言い切った。
絶対、観光産業が出て来ると予想していたので意外であった。
欧州向け工業製品・セラミックなどの輸出が産業の中心だと言う。
更なる発展を陰ながら応援したい。
これだけの素晴らしい遺産を維持出来る基盤を作らなきゃ。

  • 2010年ワールドカップ

カイロ市内や主要空港にはワールドカップ誘致の看板。
南アフリカやモロッコ、チュニジアなどと競っているとか。
ん〜〜〜ん。
大丈夫かな?
選手が皆、ピッチでお腹に力が入らなくなっちゃったりして・・・。
ピッチでビッチになったりして・・・。
シャレにならないよなあ。
行った事は無いけどチュニジア、モロッコも想像つくなあ。
とか思っていたら結局、南アに決まったとか。納得。

  • 懲りない面々

ドバイ空港に着いた頃には皆、大分復活して来た。
買いまくりおばさんも絶好調で買いまくっている、
さて次はどこへ行くかが話題の中心になって来た。
最後の犠牲者の長老もまだ復活していないのに、南アフリカを考えているとか。
懲りないものである。
我々はちょっと欧州方面でリフレッシュしたい。
その後、インドなどアドベンチャー系に再チャレンジか。
歳を取ったらキツイと思う。
今の内に行くぞ!

  • 教訓

帰りの機中でいろいろ考えた。
今回はまだ対策が甘かった。
本格的アドベンチャー系の旅にはもっと備えが必要だ。
正露丸は携帯用ケースなんかじゃ足らない。瓶ごと持つべし。
ビオフェルミンも同じ、携帯用はあっという間に終わっちゃう。
その他、薬は研究の余地がある。
抗生物質も調達した方が良い。
ミネラルウォーターも現地産は怪しい。
極力、飲む分はスーツケースに詰めて行くべし。
手洗い、ウェットティッシュでは甘いかも知れない。
消毒用エタノールも一法かも知れない。

  • 五感で観光

テレビやガイドブックはキレイである。
暑く無いし、埃も無いし、臭く無いし・・・。
でも、やはり写真や映像だけでは本当の良さは分からない。
現地に身体を運んで、五感で味わうしか無い。
突き刺す様な陽射し、鬼の様な暑さ、常に漂う微細な埃、蚊柱みたいなハエ、
絶え間無いクラクションと雑踏、そして何とも言えない臭い、
全部ひっくるめて五感で味わった方が良い。
今回は目で、耳で、鼻で、肌で、手で、足で、そして腹で、エジプトを堪能出来た。
後からこれだけ話題の尽きない旅も初めてだった。
やはり行って見ななきゃ分からない。
行ったら、郷に入れば郷に従え、である。
もう、楽しんじゃうっきゃ無い。
帰国して初めて日本の有難さも実感出来る。
エジプトに限った事では無いが、我々は出掛けると必ず「知足」の心境になる。
正に、足るを知るである。
我々は、何て恵まれた国で、恵まれたタイミングに生きている事か!
景気がどうの、政治がどうの、とか言ったらバチが当りそうな気がする。
異文化とのふれ合いと、自国文化の再認識。
これこそが海外旅行の醍醐味の様な気がする。
何はともあれ、やっぱし一度は行かなきゃ!
まだの方、是非一度、行ってらっしゃ〜い。