最後のカイロ観光雑感

  • 昼食は中華

カイロに戻って昼食。
エジプトで中華料理がやっていける気がしないが現実にある。
妙に愛想の良い店員が暑くなったから、とエアコンを入れてくれた。
のは良いのだが、今シーズン初だったと見える。
物凄い埃が円卓に降り注いだ。
でも流石に皆、逞しくなった。動じない。
添乗員のエツコさんが、店員に文句言って席を替えろと噛み付くのを制して、
「まあ良いじゃない」と言って、フッとか吹いたり、ナプキンで拭いたり。

  • エツコさん大ヒット

6人目の犠牲者も含めて皆お腹は落ち着きつつある。
我々も又、懲りもせずアルコール消毒しながら普通に食べた。
味は、まあまあだった。
日本でやって行けるかどうかは別として・・・。
添乗員のエツコさんの大ヒット。
食事のチャーハンを交渉して白がゆにしてくれた。
一同、大感激。
これで全員のお腹が落ち着いた。

  • ハーン・ハリーリ市場

カイロ最大の市場を楽しみにしていた人は多い。
小市民もこう言う猥雑さが好きな方だが、何だかなあ〜。
取り敢えず散策を開始したが、イマイチ気分が盛り上って来ない。
何だろう。いろんな事で疲れちゃったかな。
景気付けにTシャツ屋に足を止める。
若い兄ちゃんが1枚$3だと言う。
デザインを見繕って、2枚買ったら幾らにする?と訊いた。
すると買う気ありと見たのか、1枚50£E(約900円)だと言う。
ぷちっ。キレた。
真顔で5£E(約90円)にしろ、と言う。
冗談だろと来た。
じゃ要らん、と言って歩き始める。
常套手段だが、待ってくれ、リアルプライスを言ってくれ、と来る。
もうキレてるからダメ。
5£Eだ!別に欲しくねえんだ!ばかやろう!
交渉決裂である。

  • ハイビスカスティー

添乗員のエツコさんに逢った。
土産にハイビスカスティーを物色していると言う。
面白そうなので、口直しに一緒に買う事にして店巡り。
数件回って気が付いた。
ここのヤツラ価格協定してる。
どこへ行っても同じだよ、と言う顔である。
すったもんだしていたら、同行メンバー全員が集合してしまった。
最後は団体交渉である。
日本製のペンをくれたら安くするとか言う事で決着。
冷静に考えれば10円とか20円の話なのだが・・・。
皆で土産をゲットして帰還。

  • エジプト人考

同じイスラム圏ではトルコしか知らない。
トルコからの連想でエジプトキャラを想像していた。
勝手ではあるが、エジプト人のイメージを作ってしまっていた。
古代エジプト王国の血を受け継ぐ素朴ながら誇り高い人々。
勤勉で粘り強く、明るく労働を厭わない人々。
勝手に作っていたイメージとのギャップが大き過ぎた。
何だかなあ〜。

カイロ最後の宿泊は郊外、空港近くのホテル。
ビジネスマンっぽいのも散見される。
近所にスーパーマーケットがあると聞いて散策に出る。
ここいら辺は歩道と車道の段差が30cmくらいある。
年寄りやハンデキャッパは生活出来ないだろうな。
スーパーマーケットと称する個人商店に到着。
物珍しげにジロジロ見られた挙句、話し掛けたら英語が全く通じない。
ジェスチャーでハイビスカスティーの値段を調査。
全然高かった。ふぉっふぉっふぉっ。
ホテルに戻り、又ラウンジで純和風つまみにビール。
どうやらお腹は復活した様だ。

民族舞踊とベリーダンスを見ながらディナークルーズ
どうやらTRAVCOが力を発揮できる船の様だ。
我々がステージ正面の砂被りに案内された。やな予感。
料理はいつも通りのビュッフェである。
又、いつも通りつまみになりそうなモノを少し、ビールが主食。
ベリーダンスはトルコでも観たが、踊りも上手で素晴らしかった。
エジプトのベリーダンサーは食い物が良いと見える。
重量感があるだけにお腹の動きが重たい。
そうこうしている内にやっぱり来た。
わき目も振らず拉致しに来た。
小市民は踊りと言うのが苦手なのに・・・。
又、ヤケクソである。
今回のツアーで、随分世の中に怖いものが減った様な気がする。

  • TRAVCOのアシスタント

このクルーズはアシスタントの若い兄ちゃんが付いて来た。
こいつが仕掛けてるのは見え見えだ。
テーブルに呼んでアルコールを飲まないか訊いてみる。
固辞するので、飲んだ事が無いのか訊いてみる。
飲んだ事はあると言う。
じゃ、美味くなかったのか?嫌いなのか?と訊いてみる。
嫌いじゃ無い、と断言した。でも宗教上、飲んではいけないと辛そうだった。
何だ、同じ血が流れてんじゃんか。

  • 結婚式

我々が下船すると入れ替わりで結婚式の一団が乗って来た。
鳴り物付きで物凄い大騒ぎである。
でも、この連中全員シラフなんだよな。
これからディナークルーズもシラフで騒ぎ続けんだよなあ。
それって結構凄い。
明日はいよいよ帰国。
朝はゆっくりなので出発直前にシャワーを浴びて行こう。