エジプト名物下痢雑感

  • やられた

今日はルクソール〜アスワンまでバス移動。
朝、目が覚めると夫婦揃ってお腹をやられていた。どうしよう。
取り敢えず朝食は抜きだが、レストランに行く。
皆さんにちらっと報告がてら何か非常食になりそうなものをテイクアウト。
ところが他にも同じ症状の方が3人いた。確率5/7だ。
幸い、皆、劇症では無さそうだが油断は出来ない。
何が原因だろうと皆で話し合う。
昨日、完食したハトの怨念では無いか?と言う説もあったが、笑い事では無い。

  • 標準的罹患

添乗員のエツコさんは大丈夫だった。
何でも日本で一度、カキに中ってから体質が変ったとか。
下痢知らずの逞しい身体になれたそうだ。どこへ行っても大丈夫とか。
彼女曰く、エジプトはツアー4日目くらいからお腹を壊す人が圧倒的に多いそうだ。
旅の疲れも溜まって来て、身体が負ける頃だとか。
そういう意味では我々は標準的?
全滅するツアーも少なく無いとか。

  • STREPTOQUIN

下痢止めの市販薬も多く売っている。
確か、ガイドブックにも幾つか紹介されていた様な気がする。
彼女が地元旅行会社TRAVCOに手配してもらった薬を配ってくれた。
見たらストレプトマイシンと整腸剤の合剤みたいな・・・。
現代の日本にストレプトマイシンなんてあるんだろうか?
兎に角、ワラに縋って皆で服用。
以後、道中バスの車内に時々正露丸の匂いが漂う。

  • 生き残り組

生き残った2人は、何故大丈夫だったのか?
お一人は昭和19年生まれの最長老。
戦中・戦後を過ごされているので、強力な免疫力をお持ちなのかも知れない。
もう一人は、出発前に周囲から散々脅されて来たのが奏功。
エジプト入国以来ずっと予防で整腸剤ビオフェルミンを飲み続けていたそうだ。
一同、感服。
小市民も薬は沢山持っていったが予防の意識は無かった。

  • 予防策

ホントは日本での知人のアドバイスは強烈だった。
ビール・コーラなど密封容器入りの飲料以外は絶対に飲むなと言われていた。
だが、バカスカ飲んでる缶ビールも開け口の消毒までは出来ない。
缶に付いている埃をウェットティッシュで拭く程度で飲んでた。
「アルコール消毒だい」とか言う甘さがあった。
でも、料理に使われる水がどうか?食器を洗ってる水は?調理場の状態は?
ハエはいないか?なんて考えたら予防策は空しい。
この環境でホントの予防が可能だろうか?