続々・【皇居東御苑】のこと

  • 深謀遠慮

 昔の衆はえりゃあ。
ひと筋縄じゃにゃあっ。
保科正之」の言い分はもっとも。

「この平和な世の中に『天守閣』なんざ必要にゃあっ!
それよか被災者の救済が最優先だんべっ!」

誰も反論出来にゃあ・・・。
 「天守」は「家光」公が完成させた。
6階建て58mの立派なモンだったらしい。
1633年だったとか。
んで1657年に「明暦の大火」。
わずか24年の命だった。
時代は「家綱」公の治世に移ってた。

「ひゃあ、きっと異母兄が嫌いだったんじゃにゃあかな・・・」

 そもそもいろんな説があるそうな。
復興プロジェクトはすぎゃあ勢いで進んだ。
計画に沿って都市改造が出来た。
まるで全てが計画通りだったように・・・。
ただ「江戸城」が燃えちったのは計算外だったとか。

「ひゃあ、スクラップ&ビルトの為に10万人殺したってかっ!」

 「大手門」をくぐる。
胡散臭い警備所前を通る。
目つきの悪りぃおっさんがウロウロ・・・。
拡声器でわいわい言ってる。

「そこの方、そっちへは行けませんよっ!」

っせーなー・・・。
 「三の丸尚蔵館」が見えた。
お宝が展示してあるらしい。
宮内庁所管とか書いてある。
入館無料だそうな。
でも、パス。
こんなに天気がいいのに・・・。

「ひゃあ、時間が無さそうだに後回しにすべえじゃ」

 「同心番所」が見えた。
いい感じだで。
見事に古臭く復元されてる。
ま、警備員詰め所だな。
さすがにエアコンとかな無さそうだけど・・・。

「ひゃあ、どうせだら警備員はここに詰めりゃいいのに・・・。
衣装も当時のまんまで十手とか持って・・・」

やっぱ飛び道具が要るか・・・。
銭形平次を呼べっ!