もうちっと・赤坂界隈のこと

  • 参道

 西参道が見えた。
ここはとても地味ってゃあ。
単なる細い階段。
もうちっと先に行くと立派な階段がある。
ずっと派手っちい。
しかもエスカレーターまでついてる。

「ひゃあ、有難みが薄れる気がするけんど、やっぱ有難てゃあで・・・」

 でも、これは裏参道とか。
じゃ表参道は・・・?
あった。
別名【男坂】。
【山王まつり】でここを神輿が駆け上がるとか・・・。

「ひゃあ、見た目は裏表が逆みてゃあだけんなー」

 さすがに立派な神社だった。
小山が1つ、丸々神社になってる。
境内もキレイに整備されてる。

「何だか、社務所なんかホテルかと思っちまあで・・・」

  • 歴史

 創建の年代は不詳とか。
江戸城築城ん時に遡るらしい。
「大田道灌」が【川越日枝神社】を勧請。
これが始まりらしい。
江戸城の鎮守として発展。
徳川家の寄付により600石になったそうな。
 1657年。
「明暦の大火」で社殿を焼失。
1659年に将軍「家綱」公が現在地に遷座
「松平忠房」の邸地を当てたそうな。
ここは江戸城の裏鬼門になるとか。

「ひゃあ、いきなし屋敷を取られちゃ大名もラクじゃにゃあなー」

 明治元年(1868年)。
東京府に移管。
東京府社として冷や飯時代があったらしい。
さすがに声が挙がった。

「皇城鎮護の神社が、そりゃあおかぴいっ!」

ってんで、官幣大社に昇格したそうな。