珍しくもない本の雑感59(11)

 【昭和史ー戦後篇 1945−1989】

  • 三嶋神社

 恒例の初詣。
このマンションに越してから、毎年ここである。
決して大きな神社じゃあない。
ジモティが集まって、番をしてるみたいな神社である。
かがり火が焚かれて、昔ながらのおみくじがあって・・・。
何ともいい雰囲気なんである。
 去年も、家族3人で初詣に来た。
お坊ちゃまはいい迷惑なんだけど・・・。
参拝なんかより、マーキングに夢中だった・・・。
「わあ〜っ、可愛い〜いっ!」
バイトの神子さんが寄ってくる。
恒例の景色だった・・・。
 2拝、2拍手、1拝・・・。
今年は・・・。
ライフスタイルを変える年だべな。
4月から事業所も変わる。
環境も、気分も一新しなきゃ・・・。
何とか「犬傷炎」も治さなきゃ・・・。
何とか、前を向いて歩いて行かなきゃいかんざき・・・。

 【昭和史】は我々の生まれた頃になった。
1954年、6月に「自衛隊法」が公布された。
アメリカの望んだ「再軍備」が実現した。
日本軍はとりあえず、まやかしの警察予備隊として発足した。
1952年に保安隊になり、遂に自衛隊になった。
隊員は15万人だったとか。
ま、へみたいな数だべさ・・・。
 GHQは異常に「アカ」を恐れてたらしい。
政治家はロクなヤツがおらん。
ってんで、徹底的に「官僚」を利用した。
東大卒の優秀な人材を活用した方が「占領政策」はうまく行く。
ってな判断だったらしい。
 今とまったく同じ。
「官僚」主導の社会構造はこの時に固まったってこった。
この国は50年間も、変わってないんだ・・・。
そりゃ、動かない水は腐る・・・。

 1956年に流行った言葉。

もはや戦後ではない

これがあらゆる分野で使われたらしい。
 文学界でも大騒ぎがあったとか・・・。
太陽の季節」の登場だった。
著者は、あのやりたい放題、言いたい放題のオッサンである。
芥川賞」の選考会は大荒れだったらしい。
「こんなモン、文学じゃないべやっ!」
「そんなに悪い作品でもないべや・・・」
 結局、「井上靖」「川端康成」らが後押し。
”節度のない”作品が「芥川賞」を取っちゃった。
著者も新時代の到来を感じたという。
・・・かも知んない。
時代が変わったんだべな。

日本人が質を問わなくなり始めた・・・!

  • 無責任時代

 1961年、1月に「ケネディ大統領」就任。

「国が何をしてくれるかではなく、国のために自分が何ができるかを問うてもらいたい」

名言だすなあ・・・。
 4月、ソ連の「ヴォストーク1号」が地球を周回。

「空は暗かったが、地球は青かった

これも名言だすなあ・・・。
 8月、突然「ベルリンの壁」が造られた。
世界の冷戦構造はどんどん激化してった訳だ。
そんな世界の緊張なんか、我関せず・・・。
日本では「スーダラ節」が大流行。
無責任時代の真っ盛り。

「わかっちゃいるけどやめられねぇ」

ホント、日本人にぴったしだよなあ・・・。

 1962年は世界的には大変な年だったらしい。
10月には「キューバ危機」があった。
ケネディ大統領」は吠えた。
ソ連艦船がキューバに核を持ち込むつもりなら撃沈するっ!」
 ”第三次世界大戦か!”
世界中が緊張しまくった。
そりゃ、そーだべ・・・。
何とか、ソ連が折れて戦争は回避されたそうだ。
この後、米英ソが「部分的核実験停止条約」に調印した。
お互いに”あべっ”って思ったんだべな。
ところが、翌年「ケネディ大統領」が暗殺されちゃった。
世界中がショックを受けた。
1963年の事だったそうな。
そろそろベトナムもきな臭くなってた。
 そんな世界情勢なんか、どこ吹く風・・・。
日本は「昭和元禄」を謳歌してた。
1964年、4月に海外旅行が自由化された。
この年の渡航者は12万8千人とか・・・。
10月、新幹線開業と東京オリンピック開催・・・。
 日本は別世界だったらしい。
世界で起きてる事なんか誰も知らない。
仏の「ド・ゴール大統領」いわく。

「池田首相ってえのは、トランジスタラジオのセールスマンと同じじゃんっ!」

恥じかしい〜っ!

 1965年、2月に北爆が始まった。
これは子ども心にも暗い想い出になってる。
何が「ジョンソン大統領」にこの決断をさせたのか?
少なからず、日本にも責任があるべ。
あまりにも日本人が従順過ぎて、米軍に大いなる勘違いをさせた。
 北爆は27ヶ月続いたそうな。
20万機余が出撃、16万トンの爆弾が投下された。
死者5万8千人、行方不明2万人・・・。
戦費は1、650億ドルだったとか・・・。
1ドル360円時代だから、59兆4千億円か・・・。
 当然、ソ連や中国もベトナムに介入。
またまた代理戦争になって行った。
まさに泥沼の戦争だった。
日本が前線基地になっていたのも覚えてる。
米軍基地周辺は、又もや「特需」があった。
「戦争景気」なんて言葉も聞こえた。
ベトナムから引き揚げた死体を繕うバイトなんかもあったとか・・・。
 結局、米軍は負けた。
アメリカの歴史で唯一の敗戦じゃないべか?
”そう簡単に他国は思い通りになんない。”
高い授業料を払って勉強した。
・・・はずだったのに・・・。
続きは又・・・。