ユートピアのこと13

  • 意思

 フツーの会社ってのは厳しい規律がある。
でも、規律は会社にしがみ付きたいヒトにしか効果がない。
最近は会社なんかに縛られないヒトばかり。
ロイヤリティなんてえのは完全に死語になった。
むしろいつでも敵に回ってやるって構えだんべな。
いつ、何があってもおかしくない。
 監査がどーのとか言われるけどクソの役にも立たない。
インチキ監査するヤツが後を絶たない。
公認会計士のモラルは地に落ちたよなあ・・・。
ま、公認会計士ったってニンゲンである。
ニンゲンの質が落ちてるのはどの世界もおんなじ。
って事は不正を防ぐのは無理じゃん。
 考えてみりゃ当ったり前のこった。
会社の中の事は内部のニンゲンが一番良くわかってる。
一番事情がわかってるヒトが不正しようと思えばやりたい放題。
こんな事、防ぐ手立ては無い。
あるとすればTOPの揺るぎない意思だけだべ。
 それだけは間違いないべな。
TOPの意思。
TOPが後ろ指さされるような事は無いか?
自分の良心に従って働いてるか?
少なくとも周りにそう見えるか?
 どーでもいいけど、ヤに熱がこもってまんな・・・。

  • 保険料

 民間の会社でもこの体たらく。
役人ユートピアなんてちゃんと中を調べたらひっくり返っちゃうべな。
ここの辞書には「背任」とか「横領」なんて言葉は無い。
ごくフツーの日常業務である。
やりたい放題・・・。
 豊かな社会だから誰も何も言わないし・・・。
そもそも何も考えてないし・・・。
従順にひたすら税金払ってるし・・・。
呆れるほど平和だし・・・。
ま、い〜んだけど・・・。
 ジュンちゃんは有難いべなあ・・・。
ヒツジの国民は増税されても気にしてない。
公的保険料なんてもっと気にしてない。
税金と公的保険料と何が違うか?
字の数が違う。
その通り!
小市民にとって興味が無いのはおんなじだ・・・。

  • チクリ

 旭新聞は時々、断片的に役人ユートピアを突っつく。
どこでどう拾って来るか知らないけど、断片的な情報をチクる。
誰も何も気にしてないのに・・・。
ま、多分書いてる方も同じ様な気分なんだべ。
どうせ、っとか思いながら・・・。
 こないだ「雇用・労災保険料」の話が出ていた。
厚労省の69の外郭団体に3,800億円が流れてるって話。
外郭団体ってったって、要するにサロンである。
厚労省から天下ったOBに毎日甘い汁を吸わせてくれる。
こたえられないサロンだ。
 聞いた事があるような名前もある。
雇用・能力開発機構」とか「高齢・障害者雇用支援機構」とか・・・。
この2つだけで2,000億円近い交付金が流れてるそうだ。
どうせロクな仕事はしてない。
中にはホンットに1年間何もしない事業もあるらしい。
せめて書類の1枚くらい書きゃいいのに・・・。

  • 打ち出の小槌

 「第二の厚労省と呼ばれる団体もあるらしい。
最大の「雇用・能力開発機構」のオフィス賃料は2,600万円。
47都道府県に出先事務所がある。
「職業能力開発促進センター」も全国に62ヶ所ある。
職員数は4千人に上る。
だんだんイメージが湧いてきた。
あれかあ・・・。
 ふと気づいた。
税金と公的保険料って大きな違いがあるじゃん。
税金はぶん取り合戦で予算を取って来なきゃなんない。
でも、保険料は自動的に入って来る。
しかも全部管轄は厚労省じゃんか?
 なあるへ・・・。
どおりで厚労省は羽振りがいい訳だ。
打ち出の小槌を担いでるみたいなモンだべ。
まさにやりたい放題。
ユートピアの中のユートピアだんべなあ・・・。