まおの食欲の雑感27

  • スリム

 「F沢動物病院」から戻ったお坊ちゃまは別人、いや別犬だった。
最初はモップ状態でわかんなかった。
「Kラヤ」のお姉さんに連れられて帰ってきたら、別犬。
めっちゃ、スリムになってる。
今回もいつものちょーサマーカットをお願いした。
スリムさがえりゃあ目立つ。
まるで犬みたいな体型である。
 「ドクターF沢」からは昨日、ご丁寧に電話があったそうだ。
引き渡しの時に不在にしていて申し訳ない、という事だった。
それにお土産のお礼もあった。
こっちこそ相当無理なお願いをしたのに・・・。
やっぱ、人柄だよなあ・・・。
 ドクターの話ではやっぱり最初は苦戦したらしい。
お坊ちゃま、ぜんぜん飲まず喰わずでお手上げだったそうだ。
でも、さすがは病院である。
我々の様にすぐに人間の喰いモノに走ったりしない。
あくまで処方食で粘ってくれたらしい。
「砂肝」も「干しイモ」も与えなかったようだ。
余計な甘えを許さない事が大事という事かな・・・。
 2〜3日苦戦したが、その後一気に解決したらしい。
缶詰の処方食をバクバク喰い始めたそうだ。
持続性ビタミンを投与したら火がついたらしい。
俄然喰いはじめたとか・・・。
何か目に浮かぶような気がする・・・。
 結果、ドクターいわく。
「良く食べて、水も飲んで、とってもいい子でしたよ〜」
体重を量ったら7.2kg。
お坊ちゃまのベスト体重じゃないっすか!
この街に来て、初めて「F沢動物病院」に行った時に登録された体重だ。
何だべ?
今まで、喰い過ぎか・・・?
腹が減ったら勝手に喰うってことか・・・?

 お留守番の間に尿路感染症も治してくれた。
引き取りの2日前っくらいまで抗生物質を飲んでたらしい。
警戒してオシッコの様子を見ていた。
どうやら出血も無いし、臭いも悪く無い。
やれやれ、長かったなあ・・・。
 背中の皮膚炎みたいなのもキレイになった。
こちらは旅行前にもかなり良かったけど・・・。
アゴの下のニキビダニは鳴かず飛ばずかな・・・。
赤みは残ってるけど広がる気配はない。
 耳もキレイだ。
残り少ないけど歯もキレイだ。
舌べろの色も健康的な赤さで、相変らず良く伸びる。
 スリムになった所為か動きにキレがある。
歩き方も走り方も機敏である。
ベッドでもソファーでもピョンピョン飛び乗る。
以前は「きゅ〜きゅ〜」言って甘えてたくせに・・・。
絶好調じゃんか?
ちょくちょくお泊りした方が調子がいいかも・・・。

  • ノドの骨

 前にもこんな経験をした事がある。
ドクターに申し訳ないなあ・・・と後ろめたい気持で旅立った。
あれは韓国だった。
あの時も結果オーライだった。
お坊ちゃまは入院・兼お留守番みたいな・・・。
原因不明ながらヘンなデキモノを手術で摘出。
良くわかんないけど見事に治っちゃった。
 今回の骨はえりゃあデカかった。
しかも預ける直前にはほぼ飲まず喰わず状態だった。
寸前まで嫁さんが強制給餌で悪戦苦闘してた。
心配を引き摺らない訳がない。
それでもなるべく思い出さないようにはしてたけど・・・。
あれは何だったんだべ?
 どうしてもふと思い出しちゃう。
ひょっとしたら点滴か何かしなきゃダメかな・・・。
いや、環境が変わって他のワンコがいたら張り合って喰うべ。
もし、あの処方食がダメでも他の手段があるべ。
プロはもっと他に秘密兵器を持ってるべ?
なるべく楽観的に考えるようにはしてた。
 そして嫁さんがタリンからかけた電話で一気に骨が取れた。
なあ〜んだ。
ヘタな考え、休むに似たり・・・。
結果的にすべて良かったじゃん。
これなら、又ちょいちょい旅行に出掛けようか?
え?
何?
カネはどうすんだって?
カネは嫁さんの回りモノだい!