珍しくも無い本の雑感17(3)
- 年金制度廃止
著者は少子化は避けられないと言う。
ヘタにごちゃごちゃあがくと副作用を引き起こす。
それより少子化を前提に考え直した方が現実的だと言っている。
確かに・・・。
1つの説として年金制度を精算してしまうべきだと言う声もある。
今まで支払った保険料は利子をつけて返還してしまう。
すると出生率が回復する可能性があると言う。
何故か?
つまり、何故ヒトは子どもを持とうとするか?
- 「消費効用」子どもが親にとって喜びや満足の源泉となる
- 「労働効用」子どもが働いてお金を稼いでくれる
- 「生活保障効用」親が老齢になったときに子どもが面倒をみてくれる
と言うのが定番だそうだ。
ところが社会保障システムの充実で世の中はすっかり変わった。
「労働効用」や「生活保障効用」は無くなってしまった。
残るのは「消費効用」のみ。
必然的に子どもの需要を引き下げてしまう。
賦課方式の年金制度は結局次世代の担い手を減らしてしまう・・・。
なるほど・・・。
すんごいパラドックスだ。
- 「消費効用」
親の喜びの為に子どもを作る・・・。
つまりペットと同じ発想って事か?
何かすっごく良く分かり易い。
それでいいじゃん。
「一人前の大人」とか「人類の義務」とか言ってるよりずっと良い。
これが原点じゃん。
そんな「効用」と無関係に子どもを作る輩もいるよなあ。
当然、虐待するし、殺しちゃう。
きっと奴等にとっては「喜びや満足の源泉」じゃ無いんだろうな・・・。
人間やってる資格が無いじゃん。
子育て以前の問題だべ。
何よりそう言う輩を世の中に排出した親の責任が重大だべ。
欠陥品はちゃんと回収しないと・・・。
製造物責任ってのがあるんだから・・・。
ゴミはちゃんと回収して焼却炉に放り込まないと・・・。
製造物責任が取れない親に子どもを作る資格なんか無いんじゃな〜い?
- 子育てフリーライダー論
ってえのもあるらしい。
「フリーライダー」・・・つまり「ただ乗り」
この話の根っこには又、ややこしい議論がある。
子どもは「消費財」か「公共財」か?
つまり、子どもを宝石やペットと同じ様に個人の楽しみと見るか?
又は景気の循環を良くし、社会に利益をもたらす存在と見るか?
これは面白い議論だと思った。
明らかに世の中は公共財として見ている。
従って「子育て支援」の発想が出て来ると言う事らしい。
なるほど・・・。
そう言う見方もあるんだ・・・。
この見方を更にエスカレートさせると「フリーライダー」になるらしい。
つまり子どもを持たないヒトは問題だ。
公共財を負担しないで受益だけしてると言う解釈。
他人が苦労して育てた子どもに「ただ乗り」してると言いたいらしい。
だから子どもを持たないヒトはカネを出せ。
「子育て基金」を作って出資して子どもを持つヒトを支援しろ。
結構大真面目でこんな説をぶつ御仁がいるらしい。
ふう〜〜〜ん。
じゃ社会に害をもたらす子どもを作っちゃったヒトはカネ返すの?
作りゃあ良いってモンじゃ無いんじゃないの?
粗製濫造で欠陥品が世の中に溢れたらどうすんの?
- 「子育て保険」
また別な意見もあるらしい。
「子育て基金」とまでは言わない。
でも出産・子育ては大きな社会的リスクである。
従って手厚く子育て支援を拡充するべきだと言う事らしい。
考え方としては一種の保険。
著者は一見もっともらしいけど何かおかしいと指摘してる。
そもそも社会全体で既にかなりの費用負担がされてるじゃ無いか。
児童手当・保育サービス・公教育などなど・・・。
子どもを持たないヒトはこれらサービスは一切受けられない。
確かにそうだ。
そこには我々の税金がつぎ込まれている。
全部が社会に利益をもたらしてくれる子どもなら良いけどねえ・・・。
ま、いっか。
でも更にこれ以上の「保険料」負担を求めるのは無謀だと言ってた。
それはクルマを持ってないヒトに自動車保険に入れと言うのに等しい。
なるほど。
- カラスの勝手
著者の言いたかった事は何と無く分かった。
小難しい言い回しの割には論点は分かりやすい。
要するに
と言う事らしい。
何だか妙に納得してしまった。
思った以上に人口問題・世代問題って根が深い。
エラい学者さんがいろいろな研究してるんだ。
少子化の原因を探って対策を真剣に考えてるんだ。
真剣になればなるほど滑稽に見えるところが不思議だけど・・・。
戦時中でも無いのに出生率なんて操作出来るのかな?
そもそも人口をいじるってのはどうなんだろう?
減ったら減ったでしょうが無いじゃん。
小市民的には「自然淘汰」だと思うんだけど・・・。