テニスがらみの雑感Ⅳ

今年最後のグランドスラムが終わった。
4大大会の最後はニューヨーク。
何と無く一番馴染みがある大会だ。
多分ハードコートに馴染みがあるんだと思う。
芝やクレーのコートと違って偶然の要素がほとんど無い。
実力がそのまま表れる気がする。
今回は女子で浅越選手がベスト8まで進んだ。
それはそれで凄い。

  • 女子チャンピオン

今年は話題が多い。
女子決勝はロシア人対決。
当然チャンピオンはロシア人。
4大大会の内、3大会連続でロシア人が取った。
女子テニスはロシア全盛の雰囲気だ。
優勝は「クズネツォワ
デメンティエワ」との決勝対決だった。
が、両方とも全然知らなかった。
ゲームを見ていてびっくり。
男子顔負けのパワーテニスだ。
胸がすく様なハードヒット。
久々にテニスを見ていて快感を覚えた。
優勝カッププレゼンターのコメントがおもろかった。
「ダイナマイト・インサイドアウト・フォアハンドストローク
気持ちは良く分かる。
何よりびっくりしたのは両者の表彰式でのスピーチ。
折も折、決勝は9月11日。
ニューヨークである。
「英語が上手く無いので申し訳ないが・・・」と切り出した。
まずは母国で起きたテロの悲劇に触れ、911テロに触れた。
被害者の冥福を祈り、テロの無い世界を祈る。
ゲームの感想などはその後である。
観衆は万雷の拍手。
解説の松岡修三様が感激してた。
「素晴らしいスピーチです!やはりこれぐらいの事が言えないと」
思わず「貴方は出来たの?」と聞きたくなるが・・・。
ホンネのところ、日本人選手がこの場に居なくって良かった。
密かに思う小市民だった。

  • 男子チャンピオン

これ又、話題沸騰。
スイスの「ロジャー・フェデラー」が優勝。
今年の4大大会の内、3つを制した。
決勝の相手はオーストラリアの「レイトン・ヒューイット
一昨年のチャンピオンだ。
フェデラーは凄かった。
6-0、7-6、6-0のスコアが示す通り、現在敵無しの強さだ。
このヒト、「くしゃおじさん」みたいな顔して淡々と打つ。
天才肌ながらマインドコントロールを常に考えている。
鬼に金棒、「くしゃ」に「鉄の魂」と言った雰囲気。
またまた解説の松岡修三様登場。
「僕以来、日本の男子が出てこない。甘えてるんじゃ無いか」
流石である。
これっくらいの根性で無いとテニスは出来ない。
でも世界チャンピオンは絶対に根性っぴいのハラを見せない。