続々々・【三ノ輪〜池袋】界隈のこと

 「千住大橋」のネキに行った。
この橋を渡れば「北千住」。
足立区だで・・・。
「キタ」ってこんか。
この辺りは雑穀問屋がひしめいてた。
秩父・川越からの物資が集まった。
奥州道中と、川越夜舟が行き交った。

「さぞ、賑やかだったんだべなー」

っとか何とか考えながら「三ノ輪」へ。
日光街道」をぐいぐい歩く。
 【円通寺】到着。
山号は「曹洞宗補陀山」。
寺伝によると、延暦10年(791年)創設。
開祖は「坂上田村麻呂」とか。
入り口に「黒門」がある。
1868年「彰義隊」の上野戦争の激戦の跡を残す。
至る所に弾痕や刀傷の跡が残る。
彰義隊」戦死者200名以上は放置されたそうな。
見せしめの為・・・。
これを【円通寺】の和尚が焼骨した。
寺内に「墓石死節之墓」も建てたそうな。
あと、聞いてびっくら!
1963年の「吉展ちゃん誘拐殺人事件」。
何と、あの遺体発見現場だったそうな。
敷地内に被害者の慰霊地蔵があるとか・・・。

「何か、因縁めいてんなー。この辺りは・・・」

 何だか「南千住」のイメージが変わった。
漠然とシタマチって思ってた。
奥の細道の出発点。
江戸から奥州への出口。
魚や野菜の市場が栄えてた。
ってなイメージだった。
もちろんキタは又違あ。
ミナミは城内。
千住大橋」は江戸の唯一の出入り口だった。

「江戸の『板門店』みてゃあなモンか・・・」

 「三ノ輪」到着。
ごっちゃごちゃの商店街。

「ひゃあ、いい感じだで・・・。このチャンプール感・・・」

いよいよ憧れの「都電」に乗る。
ここが始発。
駅っつーよか、バス亭に近きゃあ。
一応プラットホームがある。
まだ電車の姿は見えにゃあ。

「ちぃっと、今の内にチャンプールを探索してくんべ・・・」

 怪しい・・・。
何とも異様な雰囲気が漂ってる。
不思議な人種がウロついてる。

「こんな時間に、こんなとこで缶ビール片手に何やってんだべ・・・?」

ま、自分も似たようなモンか・・・。
電車が来た。
慌ててプラットホームへ。
SUICAで160円お支払い。
均一料金だった。
1駅でも、160円。
そん代わり全部乗り倒しても160円。

「ま、都営だかんなー。カネ余ってんからいいんじゃにゃあ?」

 乗客ウォッチング。
圧倒的に年寄りが多い。
それと子連れのママ。
学生っぽいのもちぃっと乗ってた。
あと、帽子にリュック姿のオヤジ・・・。

「ありゃ、ぜってゃあ同類だな。如何にもリタイア組っぽいで・・・」

電車がいごき出した。
もちろん遅せえ。
でも、景色を観るにゃあちょうどいい。
だんだん混んで来た。
しかもジジババばっかし・・・。

「ひゃあ、都バスと同じ構造だなー。こいじゃ座ってらんにゃあじゃ・・・」