さくらのこと再び
- 江戸桜
東京の本社事業所。
見たくもないけど・・・。
この事業所のそばに、立派なさくら並木がある。
何故、こんなところに・・・?
由来もヘチマもわかんない。
けど、東京駅の真ん前からかなり長く並木が続く。
ざっと2kmっくらいあるんじゃないべか・・・?
繁華街を抜けて、高島屋の前を通って、昭和通りを横切って・・・。
結構なモンである。
お客さんっ!
素通りは無いっしょ!
ついつい回り道して、この並木を歩いちゃう。
カメラを片手に立ち止まりながらウロウロ。
”さくらが無きゃ、通報されるかも・・・。”
- 異人種
こんな立派なさくら並木。
ヒトビトは目もくれずにスタスタと歩く。
何となく無機質な空気が漂ってる。
そもそも圧倒的に若い衆が多い気がする。
何だべ・・・?
何かヘンなんだよなあ〜。
妙にカラダにぴったりのスーツもどきみたいなの着て・・・。
足のサイズの倍っくらい長い、先の尖ったクツ履いて・・・。
中身が全部見える、お買い物バッグみたいなカバン持って・・・。
気のせいか、みんな眼が動かない。
どっか遠くを見てて、周りは眼に入らないって感じ・・・。
さくらなんてどーでもいい。
どうも、人種が違うんだよなあ・・・。
”そんなのカンケイねえ〜っ!”
ってか・・・?
- 社内報
今年の新入社員が紹介されてた。
顔写真がズラ〜っと並ぶ。
とっても自分と同じカイシャのニンゲンとは思えない。
ま、どいつもこいつも・・・。
何だべ・・・?
男だか女だかわかんない顔が多い。
アタマはバクハツしてるし・・・。
一様に眉毛が妙に細く整ってる。
”キモっ!”
メガネもサンダーバードみたいでフツーじゃない。
ネクタイもスーツもフツーじゃない。
良く、入社試験を通って来たなあ・・・。
ってゆ〜かあ、こっちがフツーじゃ無くなって来たのか・・・?
”メタボ兵は消え去るのみ・・・。”