続・【大人の社会科見学】のこと

  • 「日銀本店」

 朝イチ、出発。
まだ、ふつーの通勤時間帯だで。
サラリーマンがウヨウヨ。
そん中にヘンなオッサンが混じる。
ショルダーバッグ。
野球帽。
カメラ。
汗拭き用のタオル・・・。

「ひゃあ、如何にもってカッコだし・・・」

 サラリーマンを掻き分けながら到着。
ガードマンが睨んでる。
予約票を見せたら入れてくれた。
ちゃあんとここで名前チェック。
更に中で身分証明証で本人確認。
念が入ってる。

「手荷物は全てコインロッカーに入れて下さい。
金属探知もあるので、ポケットのカギ等もお願いしま〜す・・・」

要するに手ぶら・・・。

「あ、しまった!ケータイも一緒に入れちまった・・・」

 なかなか見応えがあった。
最初にビデオ上映。
「日銀」のやってるこんが良〜く理解出来た。

「何だね。『日銀』って全国でいろんな仕事してんじゃん!」

上映上は結構広え。
ざっと100人は同時に観れる。
周囲にいろんなモンが置いてあった。
1億円の札束のレプリカ。
古い紙幣のシュレッダーゴミ。
モロモロのパンフ・・・。
いよいよ、ツアーに出発。

  • 地下金庫

 ツアー出発。
こっからは「修学旅行組」と、「一般組」が分かれた。
正解だんべな・・・。
「一般組」は老若男女。
ツアースタッフが案内してくれる。
とっても専門家っぽい。
ツアコンっぽい。
健脚そう・・・。
美形だし、カツゼツがちゃあんとしてる。
説明も丁寧で巧ゃあ。

「こーいたヒトビトも正規で雇用してんだべか・・・」

ま、どーでもいいけん・・・。
 館内案内が始まった。
ミーハーじじーは常に前にいる。
一言一句聞き漏らさにゃあ構え・・・。
説明の途中でクチを挟む。
質問なのか、チャチャなんかわかんにゃあ。
ほとんど、説明の先回りが多い。
スタッフもやり難きぃ。

「・・・それは、この後ご説明致しますが、○○でして・・・」

じじーは笑ってゴマかす。

「あー、そーかー。これから説明があんだー。ひゃっひゃっひゃっ・・・」

どこにもいるんだよなー・・・。
 吹き抜けのホールや、旧頭取室を見学。
資料室や、回廊も観た。
やっぱ、圧巻は地下金庫。
歴史を感じさせる。
厚さ90cm、重さ25トンとか・・・。
鬼のような扉だで。
舶来モンだそうな。
金庫内はレンガ造り。
壁の天井近くに小っちぇえ穴が見える。

「何かの時には、あそこから水を注入する仕組みになってます」

っと説明があった。

「へ、賊が侵入したら水地獄だかね・・・?」

「いえ、火事の時の対策です・・・」

だらねー・・・。