「クアラルンプール」市内観光のこと

  • もや

 「山口もや」ではない。
アキバ系の「もや〜っ」っでもない。
この街全体が何だかもやってる。
どうもすっきりとしない。
何とも気持ちの悪い、抜けるような曇天である。
 聞くと、この時季にありがちな天気なんだとか・・・。
「Yahoo」の世界の天気予報を見てても不思議だった。
何故か「クアラルンプール」だけが雲マーク。
周りの「マラッカ」「ペナン」「ランカウイ」は全部晴れマーク。
”何じゃ、これ?”
って思ってた。
 何と、このもやは煙なんだそうだ。
近隣のタイやインドネシア焼畑農業をするんだとか。
その煙がどっと「クアラルンプール」に流れ込む。
これぐらいはマシな方で、マスクが必要な時もあるとか・・・。
政府レベルでクレームを出しても解決は難しい。
そりゃ、そーだべな。
相手にしたら死活問題だべさ・・・。

 今は日本でもかなり日が長い。
朝は4時っくらいから散歩が出来るっくらいである。
夜も7時っくらいまで十分明るい。
北海道ではサマータイムを導入してるらしい。
確かにいいかも・・・。
 いつも夏場はヨーロッパに出掛けてる。
ヨーロッパの夏の日の長さもハンパじゃない。
夜は9時っくらいまで平気で明るい。
観光客は、何となく得した気分になれる。
 ここんちはおかしい・・・。
6時に起きたら真夜中の暗さだった。
一瞬、時間を間違ったかなっと思ったくらいである。
朝の7時でも、窓の外は暗い・・・。
何かヘンである。
夜はそこそこ7時過ぎても明るさが残る。
 どうも時差に無理があるような気がした。
日本との時差は1時間。
ホントは2時間っくらい遅れてちょうどいいんだべさ。
サマータイムにすりゃいいのに・・・。

  • 観光バス

 正確にはバスじゃない。
8人乗りのワンボックスがお迎えに来た。
大型の50人乗りバスに慣れてしまうと何とも小さい。
でも、コンパクトでいい。
乗客は我々夫婦と、もう1組のおばはんペアだけ。
小回りが利いて、気楽でいい。
 スルーガイドは「SAM」さんという女性。
アムロのダンナみたい・・・。
多分、芸名みたいなモンなんだべな・・・。
トシは30歳っくらいだべか?
キャリアウーマンっぽい雰囲気を漂わせてた。
日本語も上手で、テキパキしてる。
 運転手は名前は忘れたけど、運転が丁寧で良かった。
何となく、テンポが違う気がした。
旅行で、たまに運転が荒いのに当たることがある。
そう言うときは、とてもじゃないけど恐くって観光に集中出来ない。
 後から考えてみると全体的に交通マナーが良かった。
赤信号はとりあえず止まる。
周辺の国みたいに”オレがっオレがっ”って感じじゃない。
マレーシア人って周辺とちょっと違うのかも・・・。
同じオリエンタルでもあんまりテンパーな雰囲気がない。
”心の豊かさは、経済的な豊かさに基づく”
ってことかな・・・。

  • おばはん

 おばはんペアは、東京から来たと言ってた。
10人っくらいの旅仲間がいて、しょっちゅう出掛けるらしい。
何でも、数年後に全員で世界一周のクルーズに行くと言う。
その為に、今から準備してるとか・・・。
世界一周って言えば、数百万円である。
どーゆー家庭なんだべ・・・?
 2人とも気心の知れた仲らしく、結構言いたい放題だった。
「ご主人たちは・・・?」
っと振ってみた。
「知らないっ!」
 世論調査の通りだった。
”「団塊世代」の奥さま方の大半が、ダンナさんとは旅行に行きたくない。”
ダンナの話なんかしたくもないって雰囲気だった。
ほとんど歯牙にもかけてない。
何だかなあ・・・。

  • カスタマイズ

 やっぱ、”ボケ”と”ツッコミ”ってのは必要なんだべ。
この2人のコントラストは面白かった。
ずいぶん楽しませてもらった。
 「あたしゃ、前に来たことがあるからホントはどーでも良かったのよ」
「でも、10年以上昔じゃない」
「このヒトが初めてだからさあ、あっちこっち観光するのよ」
「でも、あなたも『マレー鉄道』は初めてでしょ?」
「そうだけど、別にシンガポールなんか行きたくなかったのよね」
 感心して聞いてた・・・。
このペアは全部カスタマイズした豪華なスケジュールだった。

  1. 成田⇒「クアラルンプール」
  2. 「クアラルンプール」観光、ホタルの集まる樹見学
  3. 「マレー鉄道」で「マラッカ」に移動、「マラッカ」観光
  4. 「マレー鉄道」で「シンガポール」に移動
  5. シンガポール」観光
  6. シンガポール」⇒成田

全食事付きである。
何でもいつぞや小遣いを使い果たして、飢えた経験があるんだとか・・・。
なかなか揺るぎない個性の持ち主だった。

  • 「チャイナタウン」

 いよいよ市内観光開始。
「クアラルンプール」発祥の地ってのを車窓から観た。
「クアラ」ってのは2つの川の交わる所って意味だそうだ。
「ルンプール」ってのは泥んこって意味だとか・・・。
いずれもマレー語らしい。
ちょっとイメージが壊れる・・・。
この場所に「マスジット・ジャメ」という旧モスクが建ってる。
 ほどなくチャイナタウンに到着。
いずこの国でも同じで、チャイナパワーが漲ってる。
ここのタウンも筋金入りって感じだった。
クルマを降りて、「SAM」さんの案内で街を歩いた。

  • 「スリ・マハマリアマン寺院」

 まずはヒンドゥー教寺院である。
外見はちょっと引く・・・。
何とも言えないカラーリングだった。
細かいレリーフが極彩色に塗られている。
 1873年に建造。
元々はやっぱ個人実業家によって建てられた。
何故かチャイナタウンのど真ん中。
信者はやっぱインド系のヒトビトだという。
1972年に全面修復されて、極彩色になったらしい。
 我々はバリ島の寺院しか見たことがない。
何ともシックで素晴しかった。
苔むした石のレリーフが何とも良かった。
あの落ち着いたムードとはちょっと違うなあ・・・。

  • 朝市

 露天が並ぶ市場の中を散策。
ホントの生鮮市場だった。
魚介類、肉、野菜、果物なんかの露店がズラ〜っと並ぶ。
もちろん、冷蔵ケースなんかない。
すべてムキ身である。
思いっきり原型をとどめたブタなんかがぶら下がってる。
「こけっ、こけっ!」
羽ばたいてるニワトリもいる。
 なかなかすごい景色である。
いかにも生鮮食品らしい臭いが立ち込める。
要するに生臭い・・・。
嫁さんが無口で歩いてる。
ヤに歩調が速い。
きっと息を止めて、早く出ようって魂胆だべ・・・。

  • ブタ

 ガイドの「SAM」さんに訊いた。
「イズラムの国なのに、ブタ肉を売ってんの?」
「ここはチャイナタウンだからOKね。他では売ってないね」
んなるへ・・・。
酒類もここにはあるけど、他では売ってないそうだ。
だから、イズラム教徒はこの市場には絶対に来ないそうだ。
 どうも、イメージが違ってた。
この国でイズラム教徒は約50%なんだそうだ。
25%が仏教徒
残りがキリスト教ヒンズー教などなど・・・。
ちょー保守的、狂信的なイズラム国とはひと味違うらしい。
 聞いてると、この国は「多民族・多宗教国家」をウリにしてる。
確かに国教はイズラム教である。
でも、上手に共存する術を知ってる。
バランスよく生活出来るキャパがあるってこった。
納得!

  • 「王宮(イスタナ・ネガラ)」

 現役の国王の公邸である。
従って、中には入れない。
でも、立派な観光スポットになってる。
バスやタクシーが続々と到着する。
 1928年の建造だそうだ。
元々はスズで一発当てた中国人の豪邸だった。
これを国が買い取って、王宮にしたとか。
戦時中は日本軍の将校クラブとして使われたこともあるそうだ。
 そ〜なんだよなあ・・・。
日本がマレー半島を占領してた時代もあった。
マレーシアもひどい目にあってる。
もう、ずいぶんヒトビトの記憶も薄れたかも・・・。
でも加害者の子孫は絶対に忘れちゃいかんざきっ!
 衛兵がいて、馬もいる。
金細工の施された格子の門を通して、建物を観る。
観光客は衛兵とか馬と一緒に写真に納まる。
格子につけられた「王家の紋章」も人気があった。
ってゆ〜かあ、写真撮るより他にする事がない。
証拠写真は撮ってきた。

  • 「天后宮」

 寺である。
「次は『テンゴクウ』に行きます」
「SAM」さんの発音だと「天国」に聞こえる。
1989年の建造だそうだ。
 ま、日本の寺とはずいぶん様相が違う。
赤や白を基調にしたカラーリングがえりゃあハデ。
立派な鉄筋コンクリート造りである。
かなり細かい彫刻が施されている。
屋根はそっくり返って、竜がいっぱい乗ってる。
 「SAM」さんがとっとと靴を脱いで本堂に上がって行く。
一通り、解説を聞いた。
御本尊が横に3人並んでる。
これも何だか不思議な気がする。
ケンカしないんだべか・・・?
本堂の中は寄進者の名前が所狭しと並んでる。
マレーシアではイズラム教だけが国から補助をもらえる。
けど、他宗教は全て寄付なんだそうだ。
きっと中華風は金持ちが多いから、仏教寺院は立派なんだべな。
 誰でもお祈りが出来るという。
賽銭を入れて、線香を4本取って火をつける。
大きな線香立てが2ヶ所ある。
1ヶ所は本堂の中、もう1ヶ所は境内にある。
中の線香立てに1本、外の線香立てに3本を立てるんだそうだ。
理由は・・・わかんない。
でも、まおちゃんの供養をして行こうかね・・・。

  • 「国立モスク」

 やっぱ国教は扱いが違う。
近代的で、とんでもない立派なモスクだった。
建造は1965年。
大層なステンドグラスが施されている。
当時の費用で1千万ドルかかったとか・・・。
 床はすべてイタリア製の大理石。
この床でお祈り出来るのは男性だけ。
女性は姿が見えない床下で祈らされるらしい。
何ともコメントのしようがない・・・。
 イズラム教についての解説書が沢山あった。
世界各国の言葉で揃えてある。
日本語版もあった。

この宗教は偶像崇拝も線香もロウソクも必要ない。
環境にやさしい宗教である。
アッヲーの神に父子とか男性・女性の概念はない。
人間と同列に考えてはいけない。

ふ〜ん・・・。
何ともコメントし難いけど・・・。
結構、楽しく読ませてもらった。
いずれ機会を見て良〜く見てみたい・・・。

  • マント

 まず、入口で靴を脱ぐ。
女性はマントとほっ被りを着けなきゃなんない。
欧米系の観光客は結構面白がってた。
男性もマントを着けて写真撮ったりしてる。
嫁さんもマントを着たけど、ほっ被りは自前のスカーフを着けた。
これは大正解だったそうだ。
 何ってったって南国である。
めっちゃ暑いらしい。
おぼはんペアは駆け足で一回りして早々に出て来た。
「もう沢山!暑い!臭い!」
「もう、臭くってたまらない!」
そりゃそーだべなあ・・・。
 ソックスの裏も真っ黒だった。
エジプトの空港の悪夢のような景色を思い出した。
この床もあれと同じ状態なんだべなあ・・・。
脱ぎ捨てて行きたい衝動にかられた。
でも、角が立つしなあ・・・。
これだけの施設を美術館か何かにしたらさぞ活きるべなあ・・・。

  • 「独立(ムルデカ)広場」

 マレーシアの独立は1957年。
まだ、そんな昔のこっちゃない。
その独立を記念した公園である。
100mもの高さの国旗掲揚塔が立ってる。
道路を挟んで反対側は旧イギリス連邦事務所である。
「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」という。
1897年建造の素晴しい建物だった。
現在は最高裁判所として使われてるとか・・・。
 なかなか趣のある景色だべさ。
こういう建物をきっちり守るところが賢い。
為政者の手腕だんべな・・・。
花壇やハンギングも整備されてキレイなところだった。
週末はライトアップされるそうだ。
写真で見ると「エレクトリカル・パレード」みたいである。
(ふるっ!)
 おばはんペアの”ツッコミ”の方はクルマに残った。
「あたしゃ、いいわ。みんな行って来て・・・」
さっきのモスクの臭いにやられたらしい。
ま、気持ちはわかる・・・。

  • 昼メシ

 昼メシは「飲茶」だった。
なかなか立派な中華風レストランだ。
いかにも中華風である。
店内は、中国と同じ空気が漂ってる気がした。
外ののんびりムードとはちょっと違う・・・。
 「SAM」さんから説明があった。
「いろんな『飲茶』が出て、最後に『ラーメン』か『炒飯』が出ます」
”「炒飯」も捨て難いけど、「ラーメン」もいいなあ・・・”
もうイメージが出来上がっちゃう。
 ま、まずはビールである。
「タイガービール」の中ナマが17RM(リンギット=約560円)
日本とあんまり変わんない。
何はともあれ、乾杯!
「っかあ〜っ!ちっくしょ〜っ!」
何だかんだ言っても暑いから、ビールの美味いこと!

  • 「飲茶」

 いろんな「飲茶」が出て来た。
「小籠包」みたいなのやら、「肉マン」みたいなのやら・・・。
必ず・・・”みたいなの”を付けたくなる。
あとは「春巻き」もどきや、「シュウマイ」もどき・・・。
何かがちょっとずつ違う。
 でも、味は悪くはなかった。
ビールのつまみとしてはなかなか・・・。
出て来たタレは「豆板醤」みたいな辛いヤツ。
そこで、必殺「生醤油」の登場である。
今回、仕入れて来たばっかりの新鮮な醤油である。
やっぱ、これで喰った方が全然美味かった。
おばはんペアにも好評を博した。
 残念なのは仕上げ。
「焼きビーフン」がど〜んと置かれた。
”あれっ?「ラーメン」は・・・?”
多分、全員がそう思った。
一瞬、すごく寂しそうな顔になった・・・。
アタマの中でイメージが出来上がっちゃったからなあ・・・。
☆は1つ半ってとこかな・・・。

  • 「月餅」

 「SAM」さんから追加説明があった。
当店は「月餅」が名物なんだそうだ。
みんな土産にわんさと買って行くという。
店の出入口に大きなショーケースがあった。
「うわっ!何だこれ?」
見ると、直径15cmっくらいのバケモノみたいな「月餅」が並んでた。
 中身はいろいろあるらしい。
コシアンからブルーベリージャムまである。
「でも、コシアンが一番オススメね」
この「SAM」さんのひと言で、おばはんがいごいた。
俄然、火が着いちゃった。
まず、”ツッコミ”のおばはんが手提げ袋10袋っくらい買い占めた。
続いて、”ボケ”のおばはんが・・・。
 「コシアンは残り4コしかありません・・・」
「え〜っ!」
”ボケ”のおばはん、無念そうである・・・。
「あら、残念だったわね」
”ツッコミ”は馬耳東風・・・。
いいコンビである・・・。

  • 「ツインタワー・絶景ポイント」

 市内観光の最後がここだった。
ツインタワーのビューポイントという触れ込みである。
確かに景色はいい。
写真を撮るには絶好のポイントなんだべな。
 「ペトロナス・ツインタワー」
高さは452m、88階建てだそうだ。
その名の 通り、石油会社のビルである。
いずこも同じで、石油は貴重である。
マレーシアがここまで栄えたのも石油に拠るところが大きい。
マレーシアの繁栄の象徴だんべ。
 以前はタワーの途中まで自由に登れたらしい。
観光客にも開放されてたという。
最近はブッポーソーなんで、人数限定らしい。
確かにインターネットで調べてたら、そんな写真があった。
タワーを結ぶブリッジから写した写真だった・・・。
ま、いいんだけど・・・。

  • 土産物屋

 お約束の土産物屋にも行った。
ご丁寧に3軒も回ってくれた。
10:00っ頃出発して15:00までの観光である。
その間に昼メシも喰ってる。
3軒は行き過ぎだべや・・・。
ま、大して見どころは多くないってことか・・・?
 最初は貴金属の店だった。
「2分だけ説明を聞いて下さい」
24金の首飾りがど〜の、18金がこ〜の・・・。
38万円を22万円にするとか・・・。
当然、興味ない。
何故か、この世代に珍しくおばはんペアも興味無さそう。
 さすが、店員はすぐ雰囲気を察する。
「じゃ、これはどうですか?」
シルバーのブレスレットを出して来た。
「ルイジ・ビトンね。1万5千円でいいね・・・」
うまいっ!
感動したっ!
思わず座布団出したくなっちゃった。

  • 買出し

 この他に革製品店とバティック屋にも行った。
有難てえこってある。
革製品の店もびっくりした。
「ルイジ・ビトン」だけじゃない。
「ニセリーヌ」とか「邪ネル」とか・・・。
何でもありである。
ホンモノだったら数十倍の値がつくらしい。
 さすがに日本人は手を出さない。
もう、こういうのは卒業だんべ・・・。
でも、他のイズラム国の女性には大人気らしい。
上から下まで黒づくめでビーサンの団体が入って来た。
すごい勢いで買い漁ってる。
これ幸いに逃げ出して来た。
 きっと、マレーシアはイズラム圏でも人気の観光地なんだべな。
何せ、ベースがイズラム教だから何かと楽だべさ。
でも、そんなに保守的・狂信的じゃない。
リゾッチャあり、買い物あり・・・。
モスクもそこいら中に沢山ある。
1日5回のお祈りもOKだべ・・・。

  • 「セントラル駅」

 早めにホテルに到着。
まだ、寝るには早過ぎる。
ってんで、ホテル周辺の探索に出掛けた。
30mほど歩くと「セントラル駅」に着いた。
国鉄や地下鉄(LRT)、モノレールまでここに集まってる。
えりゃあ、立派な駅ビルだった。
 ビル内はいろんな店がひしめき合ってる。
「マック」や「ケンタ」もある。
どうも鶏肉系が人気があるらしい・・・。
セブン-イレブン」もあった。
「KIOSK」もあった。
でも、さすがにどこにもビールは置いてない。
 マレーシア版「ユ二クロ」みたいな店もあった。
ちょっと覗いてみた。
ブランドもののカッターシャツがRM28(約920円)。
本皮ベルトがRM5(約170円)。
ソックスが5足でRM10(約330円)・・・。
安い・・・。
でも、怪しい・・・。

  • 駅前市場

 「セントラル駅」を通り抜けた。
反対側はバスターミナルと駐車場だった。
壁一面に「ナカタさん」の巨大なポスターが張ってあった。
カフカの「ナカタさん」じゃない。
サッカーの「ナカタさん」である。
メジャーになったモンだ。
 バスターミナルからモノレール駅まで100mっくらい。
この間は両側にテントが並んでる。
常設の市場らしい。
又、いろんな店があって面白い。
ほとんど、日用雑貨や喰いモンである。
靴だの、バッグだのと、菓子やジュースが混在する。
やっぱ、ビールを置いてる店は無さそうである。
 ちょっと不安になってきた。
持って来たビールは500mlで6本。
昨晩、2本は飲んじゃった。
確かに部屋の冷蔵庫には缶ビールは入ってた。
でも、350mlでRM33(約1,000円)である。
そりゃ、法外だべさ!
イズラム教国らしさを痛感した・・・。

  • コロン

 何軒か、店を覗いてみた。
最初に目に入ったのが、「パヒューム屋」である。
見覚えのあるコロンがズラ〜っと並んでいる。
いっちょ前に、全てテスターも用意してある。
店員がフセンにスプレーして手渡してくれる。
 「シャネル」「ケンゾー」「ランコム」・・・。
(あとはあんまり良く知らない・・・)
値札を見てひっくり返った、
RM10(約330円)から、最高でRM25(約830円)!
安っ!
 テスターの香りをかいでみると、ちょっと何かが違う。
アメリカンテイストかな・・・?
何となく薄い気がする。
腕にスプレーしても、すぐに香りが消えてしまう・・・。
 「そりゃ、それで又、いいじゃん」
面白がって、2本買って来た。
箱から何からソックリに作ってある。
「Made in France」まで印刷されてる。
いっぱい買い集めて土産にしたろか、っとも思った。
でも、きっと大顰蹙買うべな・・・。

  • 「チンクエ・テッレ」

 ど〜こ〜があじゃあ〜っ!
って言われそうではある。
イタリア人が聞いたら怒るかな・・・。
 でも、思わず「チンクエ・テッレ」を連想しちゃった。
モノレール駅の並びの雑居ビルである。
何だか知らんけど妙にカラフルだった。
4〜5階建ての集合住宅だ。
1階がお店になってる。
 ここにも「セブン-イレブン」が見える。
でも、間違いなくビールは売ってないべ・・・。
やっぱ、イズラムの国なんだ・・・。
 ところで、ちょっと気になったことがある。
この国に来てから、一回もワンコを見てない気がする。
まさか・・・。
明日は「マラッカ」観光だ。