小市民のつぶや記

そらのフローリング

珍しくもない本の雑感76
  【日本の黒い霧

  • お初

 実は、このヒトもお初だった。
っと思う。
乱読の中に紛れていたかも知んないけど、記憶にない。
大御所「松本清張
やっぱ、へそ曲がり根性だったのかも・・・。
 この本は、何かの書評で紹介されてた。
っでなければ、きっと買ってこない。
「日本の黒い霧
帯がすごい。

―衝撃のノンフィクション―
戦後日本で起きた怪事件の数々、その背後にある
恐るべき米国の謀略を暴く

  • 期待

 あの有名な、あのヒトの作品だもん・・・。
そりゃ、期待しちゃうべや。
推理小説もハマれば結構面白い。
きっと、ハマれるんじゃなかんべか・・・。
 ところが・・・。
ダメだった・・・。
ど〜も、趣味が合わないらしい。
全然、ココロが波立たない。
文章から、ときめきが生まれない。
 ハマれるどころか、すぐに気絶しちゃう。
2駅ともたない・・・。
そのまま本が電車の床へ・・・。

どかっ!

あ〜、恥ずかしっ・・・。

  • 構成

 ものすごい努力で一応、斜め読み。
構成は、戦後日本で起きた怪事件。
この12の事件を解説。
未公開情報を収集して、独自の推理を展開する。

    1. 下山国鉄総裁謀殺論
    2. 「もく星」号遭難事件
    3. 二大疑獄事件
    4. 白鳥事件
    5. ラストヴォロフ事件
    6. 革命を売る男・伊藤律
    7. 征服者とダイヤモンド
    8. 帝銀事件の謎
    9. 鹿地亘事件
    10. 推理・松川事件
    11. 追放とレッド・パージ
    12. 謀略朝鮮戦争
    13. なぜ「日本の黒い霧」を書いたか
    14. 解説    半藤一利

あ〜、しんどかった!!

  • ジャーナリスト

 「松本清張」は「旭新聞」に勤めていたそうな。
やっぱ、ジャーナリストなんだ・・・。
特ダネを追っかける記者のDNAが透けて見える。
ちょっと納得・・・。
 戦後のGHQ占領下の日本。
怪事件は、GHQ内の事情に起因してるとか・・・。
事情は、内部抗争だったり、アカ狩りだったり・・・。
そしてカネに飢えたセンセイ方・・・。
ま、不思議じゃない。
何があったっておかしかないべや・・・。
 そっか・・・。
ハマれない理由がわかった。
この時の状況は62年後の現在もず〜っと続いてる。
占領下状態は何も変わってない。
だから、全然意外性がないんだよなあ・・・。
せっかくの思い切った推理だったんだろうけどなあ・・・。