「クアラルンプール」のこと

  • 3回目

 20時過ぎ、ほぼ定刻に「クアラルンプール」到着。
随分、見慣れた景色である。
それもそのはずで、「クアラルンプール空港」は3回目。
どこにどんな店があるかも大体わかっちゃう。
今回はやっと空港の外に出られるぜ!
 1度目はトルコに行った時のトランジットだった。
2度目はエジプトに行った時のトランジット。
いずれも空港内で3〜4時間を過ごした。
空港内のショップを端から端まで総なめにした。
疲れるとテキトウな飲食店に入る。
ビールをガンガン飲みながら時間を潰した。
 空港ビルの真ん中がガラス張りの温室みたいになってる。
実は温室はニンゲンのいる方で、そこは室外である。
ニンゲンは空調の効いた温室内にいる。
ガラス越しに外気の熱が伝わってくる。
ジャングルみたいに南国の植物がひしめいてた。
いかにも暑そうなのが印象的だった。

  • 森の空港

 見慣れた景色は、実はサテライトだった。
このビルからシャトルで移動した先に出入国の空港ビルがあった。
そのシャトルの距離がハンパじゃない。
成田の第2ターミナルのシャトルなんて比じゃない。
一体どーゆー大きさなんだべ・・・?
 後で話を聞いてひっくり返った。
ここんちの広さは成田の14倍あるそうだ。
でも、使ってるのはその内の10%程度だとか・・・。
残り90%は森林だそうだ。
ジャングルの中の空港って風情らしい。
 ってえ事は今後も幾らでも拡張可能ってか?
今でも実質的な空港施設だけで成田の1.4倍・・・。
大したモンである。
単なる思いつきや利権絡みだけで空港造ってる訳じゃない。
香港、シンガポール、ソウル・・・。
アジアはどこでも戦略的だよなあ・・・。
思いつきで始めて、もはや引っ込みがつかない・・・。
そんな国、どこにも無いべな。

  • ロングステイ

 空港から「クアラルンプール」市内まで小1時間。
ずっと高速道路を飛ばす。
道路事情もかなりいい。
日本の高速道路と大差なく感じた。
道路沿いの清掃も行き届いていて、キレイである。
 お迎えのお兄ちゃんがいろいろ説明してくれた。
マレーシアは住み易いそうだ。
温暖で、治安が良くって、物価が安い・・・。
最近では世界で2番目に日本人に人気があるそうだ。
リタイア後のロングステイには最適らしい。
 「ロングステイの下見ですか?」
お兄ちゃんが大真面目でそんなことを聞いてくる。
それっくらい多いって事なんだべな。
「絶対、オススメですよ」
「まだまだ、先の話だあね」
ホントはちょっとだけ下見の気持ちもあったんだけど・・・。

  • 「ヒルトン」

 市内に入って有名なタワーが見えてきた。
パイナップルみたいなのが「クアラルンプール(KL)・タワー」
そして世界一の高さを誇った「ペトロナス・ツインタワー」
これを見ると、ああ「クアラルンプール」やなあ・・・っと思う。
 今回はホテル指定である。
嫁さんが旅行社に電話した時に勧められたそうだ。
なかなかいいお兄さんだったらしく、嫁さんも絶賛してた。
「ホテルはロケーションのいいところを奮発すべきです」
「オプショナル・ツアーは『マラッカ』がオススメです」
オススメに従って選んだのが「ヒルトン」である。
 ひゃあ、すげえホテルだった。
多分、今まで泊まった中でも最高じゃないかな・・・?
ロケーションは「セントラル駅」のまん前。
駅までの距離は道路を1本渡る30mっくらいかな・・・。
フロントは3階にあって、1階は厳重なセキュリティに守られてる。
 同じロケーションで「メリディアン」とツインタワーになってる。
プールや駐車場なんかの施設は一部共用である。
これはカシコイかも・・・。
何から何まで一流って感じ・・・。
今回のツアーの勝因はホテルに尽きるかも・・・。

  • 夜食

 我が家のスーツケースは重たい。
例によって、ビールやミネラルウォーターが詰まってる。
液体の重さだけでざっと5kgある。
それもこれも、この一瞬の為である。
 荷を解いて、シャワーを浴びて・・・。
やれやれとひと息ついた時にゃ、やっぱビールだ。
冷えてはいないけど、贅沢は言えない。
ヨーロッパより短いとは言え、長旅の疲れを癒せる。
お約束の「ちっくしょ〜っ」でハモる。
 つまみは「焼きアゴ」である。
今回、「シャケとば」を持ってこなかった。
ライトなツアーってこって、なめてた。
でも、夜食はしっかり・・・。
いつも通り、「いなり寿司」と「かんぴょう巻き」である。
大満足で爆睡体制に入る。
明日は、「クアラルンプール」市内観光だ。