アテネへの道中のこと

  • 昼メシ

 又、「カランバカ」の街に戻って来た。
今日の昼メシはこの街のレストランである。
何だかブッシュの中みたいな怪しげな雰囲気の店である。
嫁さんがとっとと若い衆ペアのテーブルに行く。
きっと、嫁さんも一番楽なのである。
 「あ、よろしくお願いします」
相変らず出来た2人である。
「先に上座に座っちゃって済みません」
「上座・・・?」
そっか、奥側だからか・・・。
ご丁寧なこって・・・。
 相変らず楽である。
ヒトを逸らさず、話題を切らさず、座持ちバツグンである。
ふと、「A重さん」が訊いてきた。
「ダンナさんのお仕事はどちらなんですか?」
”遂に来たか・・・”
どっかで話そうとは思ってたんだけど・・・。
「実はさ、御社とも取引して頂いてる会社なの・・・」
「っえ〜っ!そ〜なんですかあ・・・」
又、えりゃあ盛り上がってしまった。

  • メニュー

 まずビール。
「Mythos」、330ml、3ユーロ(約450円)。
相変らずふざけた値段である。
 前菜は【ピペリエス・ゲミステス】らしきギリシャ料理
ズッキーニにハーブライスを詰めたモンである。
味は、ボ〜っとしてよくわかんない味だった。
 やっぱ、トルコが近いんだな。
詰め物が多い。
確か、トルコでは【ドルマ】って言ってた・・・。
 サラダはお馴染み【ウサギサラダ】
これはノープラモデル。
 今日のメインは【スブラギ】
ちょー有名なギリシャ料理である。
ま、要するに肉の串焼きなんだけど、何故か有名・・・。
味は・・・、肉の串焼きみたいな味である。
だからどうした?みたいな・・・。
付け合せのグリンピースとともに油まみれ。
ちょっとなあ・・・。
 デザートは【焼きりんご】
正確には【焼きりんごもどき・シロップ漬け】って感じ・・・。
ド甘くって降参。
楽しいテーブルだったけど、それでも☆2つだな・・・。

  • 散策

 もう、あとはアテネに戻るだけ。
「リツ子さん」も考えた。
「それも芸がないので、街の散策は如何ですか?」
一同、拍手〜っ。
大好きな街の散策である。
 ウチの嫁さんには30分ルールってのがある。
ビールを飲んでから30分後。
ここからがお約束のトイレタイムになってる。
多少の誤差はあるけど、必ず30分は空けなきゃいかんざき。
 散策の時間は30分程度である。
これがびみょー。
ま、行ってみよう。
ウロウロと歩いて、写真なんか撮って・・・。
やっぱ、お約束の時間が来た。
 これ又、お約束のトイレ探しである。
でも、最近は随分慣れて来た。
テンパったらホテルを探すのが一番である。
今回も知らないホテルに飛び込んで、フロントでトイレを訊く。
まず、ダメだというヒトはいない。
どうせなので、嫁さんに付き合ってマーキング・・・。

  • 「スパルタ」

 今回、ツアーの始めっからず〜っと気になってた。
あちこちで鮮やかな黄色い花を見かける。
「何だべ・・・?」
最初は野草だと思ってた。
ありがちな「タンペペ」の種類かと思ってた。
 ところがハイウェイの分離帯にびっくりするくらい植えてあった。
大きなヤツは2mっくらいの潅木になってる。
表現が難しいけど、イメージは「トクサ」が潅木になったヤツ。
あんなに枯れた雰囲気じゃないけど・・・。
葉っぱみたいなのは見えない。
その茎みたいなのに一斉に黄色い花が咲く。
その鮮やかな事ったらない。
 「カランバカ」のホテルのフロントに飾ってあった。
たまらず訊いてしまった。
名前は「スパルタ」だという。
古代からある花らしい。
アレキサンダー大王が好んだ事で有名だとか・・・。
ああ〜、スッキリした・・・。

 バスはキレイな海沿いの道を快調に飛バス・・・。(^^)
19:00頃にはアテネ到着。
初日と同じ「オスカー ホテル」である。
ご丁寧に部屋まで初日と同じだった。
 外はまだまだ明るい。
ちょっと買出しがてら近所の散歩に・・・。
ご近所に見事な「ブーゲンビリア」の棚があった。
西日を浴びて色鮮やか。
南国の花だけど、不思議な事にギリシャに良く似合う。
ゴミが無きゃ、もっとキレイな街なのに・・・。

  • 最後の晩餐

 今夜が全員揃っての最後の晩メシである。
最後だと思うと随分気が楽である。
レストランは又も満席。
又、大きなワンテーブルだった。
 隣はえりゃあ大人数の団体である。
訊くと、1つは「JΤB」
しかも高価な「ルッグワールト」である。
妙齢の方が多いように見える。
ざっと40人はいた。
 もう1つは「HⅠS」だった。
こっちは幾分、若い衆が多い。
それでも人数は30人は超えてる。
皆が言った。
「『TBX』で良かったねえ・・・」
それを聞いて、「リツ子さん」マンザラじゃない・・・。

  • メニュー

 もちろん、まずはビール。
「Amstel」、330ml、4ユーロ(約600円)。
相変らず、高っけえ〜っ!
ま、部屋に戻ればごっそりあるので、割り切って1杯だけ・・・。
 前菜は【ほうれん草とチーズのパイ】
正式な名前がわかんない。
ガイドブックのギリシャ料理を調べたけど、載ってなかったなあ・・・。
味は悪く無い。
ヤギか何かのチーズらしくてちょっと独特の風味である。
嫁さんは降参してたけど、まずまず美味かった。
 サラダは言うまでも無い【ウサギサラダ】
わかりやすい・・・。
 メインは【ポーク・シュニッツェル
やっぱ、とことん肉だよなあ・・・。
不味くはないんだけど、如何せん油っこい。
日本人的には飽きちゃう。
 ギリシャは肉が安いんだそうだ。
牛肉1kgのブロックが1ユーロとか言ってた。
何故か、魚は高級品だという。
海に囲まれた国なのに・・・。
 デザートは【プリン】
甘〜いプリンだった。
ギリシャの菓子は基本的に徹底的に甘くするんだと。
でも、ホンモノの蜂蜜や砂糖の甘さである。
そう言えばツアー中、化学調味料の味を感じた事は無かったなあ・・・。
今回も☆は2つだべな・・・。

  • 夜食

 部屋に帰って飲み直し。
シャワーを浴びて、さっぱりして・・・。
日本製つまみで飲めば、ビールの味もぜんぜん変わる。
どうも「Amstel」が一番口に合う。
「っかあ〜っ!ちっくしょ〜っ!」っである。
 仕上げに「カップ麺」
「カップラーメン」と「カップうどん」である。
やっぱ、油虫の洋モノは飽きた。
メシツブとか麺類が喰いたくなった。
当ったり前だけど、油っ気が無くって美味い!
 明日は終日、フリータイム。
明後日は夜21:00までフリータイム。
その後、帰国である。
 基本的にはフリーで動く方が好きである。
でも、時間に制限があると冒険が出来ない。
どうせ冒険出来ないなら、オプショナル・ツアーでいいや。
ってんで、2日間ともにオプションが入ってる。
エーゲ海1日クルーズ」と「スニオン岬」である。
明日は「ミニクルーズ」だ。