「カランバカ」への道中のこと

  • 雑学

 旅のゴチソウの1つ。
バスの移動時間にその国の雑学を聞ける。
結構な楽しみである。
いろいろびっくりさせられる事も多い。
 ギリシャでまずびっくりしたのは紙である。
紙は紙でも、トイレの紙。
ギリシャでは、トイレに紙を流しちゃいかんと言う。
へ?
トイレには必ずペダル付きのペールが置いてある。
紙は必ずそこに捨てるように、と言われた。
 最初は一同釈然としない。
そこで、歴史的な背景から話が始まった。
ギリシャは水に恵まれない土地だった。
水は貴重品で、市民の生活の中でも大切に使われた。
トイレに流す水も節約していた。
従って、パイプは全て細く出来てる。
そこに紙を流すと大変な事になるって訳である。
 でも、これは最後まで馴染まなかったなあ・・・。
当然ながら、どこに行ってもトイレが臭い!
これは政治の怠慢なのか、民力の弱さなのか・・・。
この時代にアナクロだべや。

  • 相乗り

 もう1つ、観光客に評判の悪いのがタクシーだとか。
伝統的に相乗りの習慣があるそうだ。
同じ方面ならいろんなヒトが乗ってくる。
んで、ルールに従ってテキトウに代金を払うらしい。
 現地ガイドのオバサンが事細かにルールを説明してくれた。
安くあげるコツとかを話してくれた。
最近は悪徳運転手も多いから、要注意とか・・・。
でも、悪いけどムダだった。
誰も聞いちゃいない。
そもそも、そんな面倒いタクシーなんか乗る気にならん。
 最近ではオリンピックで外国人にえりゃあ不評を買ったそうだ。
政府も相当いじめられたらしくて、法制化の動きがあるとか。
でも、反対の声が根強いそうだ。
相乗りはギリシャ人の伝統だ!
外国人にとやかく言われる筋合いはない!
って事らしい。
韓国の「犬料理」の話を思い出した。

  • 所得水準

 想像通り、決して高くない。
自他ともに認める、貧しい国である。
そして貧しい国の例に漏れず、貧富の差が激しい。
ピンは海運王「オナシス」
毎年、病院やガッコを丸ごと国に寄付してるそうだ。
 平均的な月収は7〜8万円っくらいだとか・・・。
でも、アテネの家賃の平均は4〜5万円。
そりゃ、苦しいべな。
後から考えれてみれば、物価も決して安くない。
食品や水・ビールなんかは確かに安い。
だからこそ喰えちゃうんだべな。
 徴兵制もある。
高校を卒業すると進学者以外は徴兵される。
大学へ行っても、卒業後にアカガミが来るので同じこってある。
得てして、貧しい国ほど軍隊が充実してるモンである。
軍隊にいれば喰いっぱぐれる事はない。
戦争さえなきゃ、オイシイ・・・。

 ギリシャの公務員ストは有名らしい。
NETで旅行情報を調べてたら悲惨なヒトがいた。
アテネに着いた日から1週間、丸々ストにぶつかったそうだ。
アクロポリス」はじめ、メインの観光は全滅だったとか・・・。
眼も当てられない・・・。
 ギリシャではピローチップは不要と言われた。
つい、連想してしまう。
ひょっとして、これはいい事なんじゃないべか?
チップなんて不安定なモンをアテにしない。
ストを張って、ちゃんとした収入を獲得しようって事じゃないかな・・・?
 いい事である。
チップだけで喰ってる仕事とか、耳にするけど、おかしいべや。
ついついエジプトの便所コジキを想い出しちゃう。
あんなの資本家の策略だべさ。
「心づけ」ってのはココロがあるから出すんだべさ。
日本人の感覚にはまったく馴染まない。
頑張れっ!公務員っ!