「ルンダーレ宮殿」〜リガへの雑感
- 「ルンダーレ宮殿」
ようやく国境を越えてラトビアに入国。
ここの国境にも両替所があるけど、開いていたためしがないそうだ。
でも、あまり必要ないのでノー・プラモデルと言っていた。
ここでもキョーコさんの執拗な説明があった。
ラトビアの通貨はラッツ。
レートは1LVL(ラッツ)=約200円。
街には幾らでも両替所がある。
でも、ラトビアは1泊だけなのでどうしても必要な方以外は両替不要である。
食事の時の飲み物代は私がドル・ユーロで払えるように交渉する。
何だ、要約すればわかりやすいべや。
「ルンダーレ宮殿」は森の中に唐突に現われた。
「バルトのヴェルサイユ」と呼ばれるそうだ。
確かに素晴らしい。
元々は18世紀始めに夏の宮殿として建てられた。
エルミタージュを手掛けたイタリア人建築家によるものだとか。
ロココ調の豪華な内装を施した部屋が138あった。
現在も公式レセプションなどに使われているそうだ。
ここも例にもれずソ連時代に接収されてズタズタにされてしまった。
現在、コツコツと修復中。
毎年少しずつ公開部分が増えているそうだ。
独立直後のボロクソ状態から修復されて行く経緯も展示されている。
まさに発掘と変わらない仕事の細かさである。
修復チームの写真に案内してくれたガイドさんが写っていた。
ガイド料金も修復費用に充てているんだそうだ。
いろんな展示物の中にガラスケースに入った18世紀の衣類があった。
何でもソ連時代に家具・調度品・衣類などはほとんど焼かれちゃったそうだ。
そこで家具・調度品は同じ材料を集めて復元。
衣類は昔の墓(カタコンベ)から譲ってもらって展示してるそうだ。
ん〜〜ん、そこまでやるか・・・。
- 洗礼披露宴
ちょうどこの日に開かれるパーティの準備をしていた。
宮殿の部屋を幾つも使って行われるようだ。
ご当地の大富豪のご子息の洗礼披露パーティだとか。
すんごいですねえ・・・。
やっぱ貧富の差は激しそうだ。
平均月収は大体350〜400ユーロとか言ってた。
公称とは言え5〜6万円かあ・・・。
それで喰うのは大変だんべ。
片や宮殿を借りて洗礼披露パーティである。
一番奥の部屋はこれでもかってくらいの生花が飾られてた。
カサブランカの香りがムンムンしてる。
おばはんの1人が花に手を伸ばして怒られてる。
「●□×××▲?♪・・・!」
何言ってんのかわかんないけど、いつも気になってた。
おばはん達は何にでも手を伸ばすのがクセらしい・・・。
おばはんだけじゃなかった。
おっさんも同じことやってる。
- 晩メシ
今日は少し早めの晩メシを喰ってからホテルへ。
晩メシはリガ市内のレストランだった。
テキトウに入って行ったら2人席も幾つかあった。
もう、ずいぶん慣れてきて誰と同席しても構わなかったけど・・・。
メンドイので2人席へ。
さあて、今夜もビールだあ。
キョーコさんが店と交渉して値段が決まったらしい。
0.5Lで$3=約330円ってえとこである。
ジモティには法外だんべけど、我々にしてみれば許容範囲内。
嫁さんもやっと心置きなく飲める。
今日もピーカンで暑かったのでビールが美味い。
「ちっくしょ〜っ」である。
何だか、評価が甘くなってるかなあ・・・?
でも、ホントに悪く無い。
料理がガサツとか言ってるヒトもいたけど、きっと言われたくなくない?
- 「グランド・パレス」
今日のお泊りはリガでナンバーワンのホテル。
リガ旧市街の真ん中にある。
バスもホテルマンの誘導が無いと旧市街には入れてもらえない。
レセプションは小部屋に机が置いてあるだけ。
カウンタースタイルじゃない。
ゲストも座ってチェックインする。
個人の客しか相手にしませんっていうスタンスが滲み出ている。
オシャレである。
そのレセプションルームにツワモノどもがドカドカ。
ウェルカムドリンクを奪い合うがごとく飲んでる。
受付け嬢はキーをまとめて渡すと、とっとと他の個人客に応対してる。
その横でキョーコさんが大声で明日の予定とかを説明する。
途中で接客中の受付け嬢に「食堂はどこ?」とか「内線電話は?」とか訊いてる。
とっても恥ずかしいんだけど・・・。
何でこんないいホテルに・・・?
一同、ナゾだった。
ナゾはほどなく解けた。
たまたま今日、この町でワールドカップの予選があった。
それも「ラトビア×ロシア」なんだとか。
ちょー因縁の対決だんべ。
しかもホームゲームとなれば、国中からサポーターが集まるべ。
きっと現地旅行社が安いホテルを押えられなかったんだべなあ・・・。
- 散策
今日は時間も早いし、ロケーションもいいので街の散策に出た。
スーパーマーケットがあればビールや水も買うつもりだった。
大聖堂前の広場はオープンカフェになってた。
バンドが入って、E.クラプトンなんか演奏してた。
あ〜、たまにゃ生演奏で一杯やるのもいいなあ・・・。
そうは思いながらも今、メシ喰ったばっかだしなあ・・・。
諦めて「タダ聴き」しながら散策。
やっぱりサッカーの試合の後だけに若い衆がウヨウヨしてる。
それも、どうも風体が良くない。
汚らしいのと、揃って目つきが悪い。
おばはん達も怖いので早々に引き揚げたそうだ。
どうも試合に勝ってお祝いしてる雰囲気じゃない。
でも、暴れてるのもいない。
ってことは消化不良の引き分けっくらいかなっと思ってた。
向こうからすりゃ、異国人が通っててジロジロと眺めてるだけかも・・・。
それにしてもロマンチックな街の夜景とアンマッチ。
あんまり雰囲気が良くない。
「ビールと水だけ買って帰ろうか?」
小さな酒屋みたいな店に入ってみた。
そこには若い衆がぐちゃぐちゃいて、めっちゃ臭い。
鼻曲がりシャケになりそうだったので、早々に引き揚げた。
もう一軒、コンビニみたいな店に入ってみた。
何だか耳輪・鼻輪くっつけたパンクねえちゃんがレジやってる。
「ユーロかドルは使える?」
無表情で「ノー!」
あ〜、メンドイ!
帰るべ、帰るべ!
- 和食
今回のツアーには和食・中華の類いは一切ない。
長いツアーでは良く途中で中華料理があったりするんだけど・・・。
ま、ツワモノどもは自分で勝手にバンバンしてるからいいんだけど・・・。
我が家の今回の和モノは新兵器を持ち込んだ。
到着日の「おにぎり」「助六寿司」、翌日の「あなご寿司」
米も3合ばかし持って来て、いつでもおにぎりに出来る。
「インスタントお粥」もある。
そしてカップ麺、言わばこれは中華だんべな。
新兵器は「インスタント・ソーメン」
その名も「養々麺」
嫁さんが何かで見つけて取り寄せてみた。
家で試しに喰ってみたらびっくり。
イケるんである。
ついでに知人にも差し上げてみた。
65歳の知人はうなってた。
「う〜〜ん、ソーメンもここまで来たか!」
そんな訳で今夜は夜食に「養々麺」
嫁さんいわく、「油が中和されておなかが落ち着く・・・」
そ〜かも・・・。
明日は「リガ市内観光」の後、エストニア・タリンに移動だ。