テニスがらみの雑感Ⅱ

女子の決勝が終わった。
杉山愛選手を破ったロシアのマリア・シャラポワ選手が優勝。
相手はディフェンディングチャンピオンのセレナ・ウィリアムス選手。
17歳のシャラポワ選手は伸び盛り、1試合毎に調子を上げた。
ウィリアムス選手は最後まで遂にペースを掴めなかった。
大したモノではある。
杉山選手も優勝者に負けたと思えば少しは慰めにもなる。

  • テニス根性

我々夫婦もテニスが大好きである。
毎週、老体にムチ打ってレッスンに通っている。
テニス歴はもうかれこれ20年になるが、難しいスポーツだと思う。
難しいのでテニス人口は増えない。
裾野が広がらないのでトッププロが育つ環境もなかなか整わない。
我々の様な週一テニスは別として、ゲーム志向のプレーヤーは大変である。
勝つ為には間違い無く独特の根性が必要だ。
元々、相手を騙して点を取るスポーツである。
当然と言えば当然なのだが、やはり独特の根性っぴいである。
全国どこでもテニスクラブと言うのはモメゴトが絶えない。
独特の根性っぴいが集まるのである。無理も無い。

  • トッププロ

世界のトッププロは間違い無く財力に支えられている。
家が大金持ちか、強力なスポンサーが付くか。
周囲の総合的なバックアップがあってこそ出来る。
単なるテニスバカでも失格だ。
きちんとした教育もされた上でのテニスエリートで無ければ通用しない。
これは大変な事だと思う。
トッププロがハングリー精神だけで成り上がった話は聞いた事が無い。
日本人は環境が厳しい。
松岡修三選手の様なボンボン、かつ独特の根性っぴいはそう多く無いだろう。
杉山愛選手は環境には恵まれていると思う。
あと少し足りないのは独特の根性っぴいじゃ無かろうか?

  • スポーツと人間性

簡単に断ずる事は出来ないが・・・。
過去のテニス仲間で、人間性が良いなあっと思う人で試合に強い人はいない。
逆に試合に強かった人は例外無く友人では無い。
ウィンブルドン女子決勝はあまり後味が良く無かった。
ゲーム途中でネットに出たウィリアムスにシャラポワはボディショットを打った。
ボールはウィリアムスのラケットをはじいて顔に当たった。
ウィリアムスは平然としてプレーを続けていたが、見ている方があまり愉快では無い。
距離が近かった事とウィリアムスがさほどボレーが得意では無い所為もある。
勿論、反則でも何でも無い。
これが彼女の人間性かなっと想像するだけである。
相手のミスの度に見せるガッツポーズ。
神経質そうなやぶ睨みの人相。
安キャバレーのホステスみたいなウェアと相俟って小市民はファンになれそうも無い。
何と無く、ここんところ勝ち続けている相撲取りに似ている。
勝負が付いた後の相手を投げたり、突き飛ばしたり・・・。
チンギス・ハンは征服した村の人間を皆殺しにして反撃の芽を摘んだそうな。
血筋か・・・。
サッカーで良く相手に負傷者が出ると、ボールを外に蹴ってゲームを停めたりする。
テニスでも昔は怪しい判定でポイントを貰うと、次のポイントを相手に与えたりした。
スポーツで命まで取られる訳じゃ無い。
ガツガツすんなよ・・・みたいな。
そんなのん気なスポーツを見たい小市民である。