アンコール遺跡群雑感

は諦めた。
何とか熱は下がったが、御身大切。
無理せずゆっくり朝食を摂って待機。
1人旅おじさんだけが御来光を見に行った、
「如何でした?」
「ん〜〜〜ん。」
どうやらモヤっていた様である。

  • 1人旅おじさんのこと

なかなか良い味出してる。
良く休暇を取って1人旅に出ると言う。
テーマ性がある旅が好きなんだそうだ。
今までもロマンチック街道を踏破したりしているらしい。
日本でも「中山道踏破」とか「東海道踏破」にチャレンジしているとか。
今回も徹底的に遺跡を歩くのがテーマだそうだ。
1人旅で苦労した事は無いのか聞いてみた。
一度、トルコ〜エジプトで大ケガして入院した事があるらしい。
それでも別行動で縫合治療して、後で合流して逞しく観光したとか。
尊敬!
あの喰いっぷりから考えても生命力は強そうだ。

  • アンコールトム

「トム」とはでかい、と言う意味だそうだ。
アンコールワットはアンコール王朝の寺、アンコールトムは城塞都市だ。
3km四方の城壁に囲まれた内部は1つの街。
中心がバイヨン寺院になっている。
見方によればアンコールワットより見応えがあるかも知れない。
彫像が並ぶ南大門を見ただけで只ならぬ気配である。
回廊のレリーフも見事。
クメール人の生活やヒンズー教の神々がモチーフである。
ガイドのブンさんの解説も熱がこもる。

  • 王宮の近辺

言われなければ分からない。
今は何も無い。
三島由紀夫がテーマにしたと言う「ライ王のテラス」や「象のテラス」を見学。
徹底的にレリーフ尽くしである。
良くもこれだけのものを造ったし、又壊したものだ。
シャムよる破壊だけで無く、盗賊による破壊、自然破壊も酷い。
ユネスコの肝煎りで各国が支援に乗り出している。

  • タ・プロム

これも有名。
崩れかかった寺院にスポアンと言う巨木がまとわり付いている。
良く、写真では見たが、現物はなかなか圧巻。
でも間違い無くこのままでは寺院跡は崩壊するだろうな。
でもそれで良いのかも知れない。
観光目的が前面に出されて、コンクリートで体裁を整えるのが修復か?
修復と言う発想が正しいか否か考えさせられる。

  • バンテアイスレイ

これが東洋のモナリザと言われるレリーフを有する小寺院。
これも写真で何度も見ているが、現物を楽しみにしていた。
が、見られない。
修復中とかで柵で囲まれてしまっている。
がっかりである。
遠目にデヴァター像を見て諦める。そもそも良く見えない。

  • その他遺跡群

プリヤカーン、ニャックポアン、スラスラン、タケウなどなど。
何かの呪いもたいな名前が続き、多分すぐ忘れる。
如何に多くの遺跡があって、保存が行き届かないか良く分かった。
確かに早めに観た方が良い、と言う人の気持ちは分かる。
早めに観る事をお勧めする。