夜の部の観光雑感

  • プノンバケン山の夕陽

夕方の観光開始。
ここは夕陽の名所だ。
わずか75mの小山に物凄い数の観光客が集まって来る。
急勾配の岩肌を根性で登るか、迂回路をのんびり登るか、象さんのタクシーもある。
大半の人は根性で登っている。
山の斜面を登り始めると、間も無く凄い臭い。
象さんのか、人間のか分からないが鼻が曲がりそうだ。
山の中腹までこの臭いが漂っている。
この山そのものが元は寺院だったと言う。
頂上には聖殿跡が残っている。
頂上で陽の沈む方向を定めて、熾烈な場所取り合戦である。
思ったより日本人は多く無い。
くわえタバコの仏人が結構多い。
夕陽は美しかった。
思わずハリマオ〜っと言う歌が浮かんで来る。歳が分かる。
汗まみれ、泥まみれでも観る価値は十分にある。
陽が沈むと皆、一斉に山を降りる。
麓では迎えのクルマとガイドと最後の追い込みの物売りが芋洗い状態である。
バラックの売店が並んでいて、物売りが大声で叫んでいる。
バラックに電気は無い。街灯も無い。
もうすぐ自然閉店なので、追い込みなのだ。

  • 夕食

ジモティが集まる大きなレストランだ。
早速、アンコールビール。
メニューは中華っぽい料理が数皿とカンボジア風カレー。
まずまず美味しかった。
カレーも思ったほど火の出る様な味では無かった。
1人旅のおじさんは凄い。
昼に続いてひたすら食べて、又もや完食である。尊敬。

  • 土産物屋

時間も早いし、良かったら土産物屋に寄ると言う。
良くある提携店パターンとは違う様だ。
話のタネで寄ってもらう。
雑多な土産物である。仏像・石像・化石・木工品などなど。
食料品もあった。
すったもんだして、結局、胡椒、バナナチップ、タロイモチップを購入。
因みに現地通貨はリエル。
だが、ほとんどどこでもUS$が使えるので両替はしなくても良い。
確かに買い物する機会も無いし、小額$があれば用は足りる。
$で支払うとお釣りはリエルで返って来る。
アンコールワットなど遺跡の図柄の紙幣である。
きれいな紙幣なら記念になるが、ばっちいのは持ち帰る気がしない。
レートは$1が約4,000リエルと言ったところ。

  • 街の屋台

街中はすごい人出。
どこにこれだけ人が居たのかと思うほど。
今日は土曜日で、屋台も沢山出ているんだそうな。
何だか分からない怪しげなモノが沢山並んでいる。
何か佃煮が山の様に積んである。
良く見たらコオロギだった。
確かにあれだけいるんだから利用しない手は無い。
明かりに集まるコオロギを集めているおばさんを見かけた。
兎に角、町中が凄い熱気。
もう日本にこのパワーは無いなあ。

  • ホテルライフ

と言うほどの事も無いが・・・。
ローカル事情を考えたら凄い事だと思う。
そもそもこの地域にインフラは不十分。
電気は心もとないので自家発電設備付き。水は井戸。勿論、ガスはプロパン。
シャワーが水になるのは当然だ。
机の上にでかいロウソクが1本どかっと置いてある。
停電対策・・・だろうな。
でもここでホテルライフらしき生活が出来る事に感謝しなきゃ。
明朝は希望者はアンコールワットの朝日を見に行ける。
ん〜〜ん。身体と相談にしよう。
それ以外にも明日は見どころ一杯だし・・・。