小市民のフランス旅行記

ベルサイユ宮殿

*パリ〜ベルサイユの雑感

  • パリ市内観光

雨である。
朝から真剣に降っている。
てんめえ〜。
観光の最初は「ノートルダム寺院
現地スルーガイドのおばさんは結構、懇切丁寧型。
雨の中、寺院前の広場で懇々と説明を頂き、傘をさしていても相当濡れた。
寺院の中で説明が出来ない訳では無い様だ。
中でたっぷりと説明してくれれば良いのに、とぼやきたくなる。
やはり超有名なだけはある。
素晴らしい建物だった。
次に車窓から「凱旋門」「エッフェル塔」「コンコルド広場」「オペラ座」を見る。
車窓ばかりで寂しい。
気配を察してサービスしてくれた様だ。
スケジュール外と思しき観光があった。
「シャイヨー宮」で強引にバスを降りてエッフェル塔をバックに写真を撮った。
「シャン・ド・マルス公園」も散策してエッフェル塔を反対側から眺めた。
何とか雨も上がって薄日も射して来た。
ま、マーキングとしてはこんなモンでしょ。

  • 免税店

観光の最後に免税店。
これもお約束。
この免税店で解散、後はお好きにどうぞである。
店内説明があって、お土産に岩塩が配られた。
テキもさる者で店の出口は一番遠いところにある。
店員が声を掛け易い環境を作っている。
まずはトイレに行く。
絞り出しが済んだらいざ出陣だ。
店員を振り切り、一気に外に出た。

  • 昼メシ

まずは昼メシだ。
流石にパリは何でもある。
オペラ大通り近辺をうろうろするとラーメン屋があった。
やっぱラーメンでしょ。
特別に美味くは無かったが、久々のラーメンに満足。
ミニチャーハンとセットで10ユーロ(約1,150円)はまあまあか。
昼メシ喰いながらスケジュール確認。
提案は「ベルサイユ宮殿」と「オルセー美術館」か「ポン・ピドゥーセンター」
せいぜい2ヶ所が良いところでは無いか、と振ってみる。
嫁さんの頭の中は真っ白の様だった。

  • 工事中

ガイドブック片手にフランス語力ゼロでスタート。
オペラ大通りから「ルーブル美術館」の中を突っ切ってセーヌ川を渡る。
ピラミッドを横目に「次に来た時は遊んでやるからな」とつぶやく。
セーヌ河畔を右折、オルセー美術館を目指す。
美術館前(ミュゼドルセー)から地下鉄に乗れば1本で行けるはずだ。
オルセー美術館到着。
結構な行列が出来ている。
帰りにもし空いていたら寄ってみようと考えていた。
美術館前を通り過ぎて地下鉄駅が・・・。
あれっ、駅が無い。
ってゆーか、工事中で塞いである。
何だっつうんだ!
この次の駅はアンヴァリッドだ。
ま、散策と思えば散策だが結構ある。
嫁さんから泣きが入りそうな距離である。
「しょーがない、天気も良いし歩ってみようかね」と軽く誘う。
嫁さん「タクシーは無いのかな?」
普通は運ちゃんが怒るっしょ。
天気が良過ぎた。
駅に着いたら汗びっしょりである。
窓口で「ベルサイユ・ドゥ」と言ったらすんなり通じた。
切符は4.9ユーロ(約560円)

  • 「ベルサイユ宮殿」

駅を出て宮殿に向かう。
ここは一大観光地だ。
観光バスがズラっと並び、入場券売り場も行列だ。
やはり宮殿内部はガイドの説明付きで見学したい。
今回はゆったりマーキングなので、この広大な庭を可能な限り歩く事にする。
既にオペラ大通りからアンヴァリッドまで歩いている。
嫁さんがどこまで持つ事やら・・・。
庭園だけでも815haあるそうだ。
あまりに広いのでミニトレインが走っている。
が、これに乗ったら庭園は見られない。
頑張って歩く。
それにしても良くもこんなモノを造ったものだ。
ルイ14世は1661年から50年を掛けて建造したそうだ。
当時の絶対王政の象徴だ。
噴水は300年前の仕組みのままだそうだ。
30kmにも及ぶ配管を通じたサイホン式とか。
素晴らしい。
へえ〜、へえ〜言いながら歩いた。
「プチ・トリアノン」「グラン・トリアノン」まで辿り着いた。
宮殿は遥か後方だ。
帰りを考えたら恐ろしくなった。
そこにミニトレインが到着。
思わず降りる客の合間を縫って乗ってしまった。
タダノリである。
ま、カラで帰るのもナンだし・・・。
乗ってみれば帰り道はず〜っとなだらかな上り坂。
流石にバテた。

  • カフェ

宮殿を出て駅の方に向かう。
小洒落た店が並ぶベルサイユの街並みを歩く。
天気も回復して暑いし、歩きつかれたし、やっぱビールでしょ。
何だか分からないがテキトウにカフェに飛び込む。
乾いた身体にビールが沁みる。
すぐお代わり。
結局、持ち込みの「柿の種」をつまみに3杯お代わり。
出来上がった。
ビール代20ユーロ(約2,300円)

  • 「ポン・ピドゥーセンター」

やっとパリに向かう電車に乗り、どうするか考える。
オルセーにも行きたい。
が、美術館前に駅が無い事が分かっている。
1つ手前のアンヴァリッドからは結構歩かなきゃなんない。
結構めげてる。
ちょっとマイナーだが地下鉄駅に近い「ポン・ピドゥーセンター」を提案。
ランビュトゥー駅下車。
センターはすぐ前である。
ここは予想より遥かに良かった。
日本語ガイドパンフもあるし、インフォメーションでも英語を使ってくれる。
5〜6階が国立近代美術館になっている。
収蔵品がもなかなかである。
ピカソなどの絵もさる事ながら、現代作家の作品がなかなかおもろかった。
流石にここで精も根も尽き果てた。
嫁さんも良く泣きが入らなかったモンだ。

  • ディナー

何も考えて無かった。
当然、予約もしていない。
取り合えずブラブラ物色してみる。
とは言え、値段も分からず飛び込むほどの度胸も無い。
提案。
ホテルの前に小さな中華料理屋があった。
ホテルまで帰ってしまってゆっくりメシ喰うのはどうか?
嫁さんも即OK。
くたびれ果てた。
地下鉄1.3ユーロ(約150円)でシャトーランドン駅へ。
ショボい中華料理屋だった。
中国人夫婦がこじんまりやってる。
これが今回のツアーの最後の晩餐・・・。
ま、いっか。
取り合えずビール。
缶の青島(チンタオ)ビールが出て来た。
ま、いっか。
料理はほとんど記憶に残っていないが、多分喰ったんだと思う。
喰えないくらい不味けりゃ絶対に忘れない。
結局、又ビールを買って部屋で乾杯。
ま、いっか。
明日はもう帰国だ。