癌スケ追撃 20日目
・夏至
一番日が長い日。
冬至の時と、5時間違うそうな。
ま、ここに居たらあんまし関係ない。
それでも、日が長いのは感じる。
この部屋は北向き。
ふつーなら、日は射さない。
ところが、今は朝陽と夕陽が窓から射し込む。
「おてんとさん、恐るべし!」
今日、恐ろしくお育ちの悪い知事が辞職。
「夏至に合わせただか?」
下衆だから…。
やっぱ、赤貧は悲しい。
東大に入れるくらいの高い能力。
強靭な精神力。
何一つ活かされなかった。
「ま、当然だべなー…。」
全ての原点が、今に見てろ根性。
成功するに連れてエスカレートする。
「世の為、ヒトの為なんて微塵も思わにゃあら?」
〈そら〉
・外出
夜、Dr.E本が来室。
手術着のまま。
一応、気遣ってくれてる。
今のところ、検査値も所見も順調。
このまま継続すると。
「気分転換に外出していいですよ。」
ま、それもいっか。
一応、7/10(日)を予定してる。
「う~ん、出来れば今週・来週がチャンスだと思いますよ。」
先に行くと怪しいそうな。
そんなにひどいの…?
嫁さんと相談。
今度の日曜に外出するべーか。
朝、クルマで迎えに来てもらう。
たっぷりクルマに充電して、期日前投票。
あと、とこやま、爪切り。
貯まった雑務を消化。
昼メシだけ、シャバで喰う。
んで、バスで再入所。
「結構、忙しそうだで…。」