癌スケ追撃 10日目
・ご時世
今日も又、寝不足。
元々気持ち悪い。
頭から、胸までモヤモヤしてる。
食欲、ゼロ!
昨晩は早々に晩メシギブアップ。
20:00にミノムシになった。
ところが…。
「っせーなーっ!」
何やら、喧しい。
どーも、隣の部屋らしい。
隣も個室。
でも、でかい話声が響く。
「っかしーなー!完全看護なのに…。」
声のでかさが尋常じゃない。
その内、言い争い。
怒鳴り声。
「何やってんだ!スタッフは?」
でも、どーしよーもないんだべな。
手に負えないんだべ。
場面が想像出来る。
「ご時世だで…。」
そー言えば、思い出した。
耳鼻咽喉科診察の時。
処置室前で順番を待ってた。
前のご仁が長い。
何やらねちねちとやってる。
声が外に筒抜け。
「O上先生に伝えて欲しいんだけど…。」
上から目線だ…。
「紹介してくれた病院だけど、あそこだけは御免だからね。」
相手してるのは、T邑先生らしい。
「患者の質は悪いし、何でも金だしさ、絶対に嫌だからね。」
先生も困るべなー。
〈そら〉
・やー
午後から、嫁さんが来てくれた。
ご苦労さんだで。
遠いところ、荷物担いで…。
着替えやら、郵便物やら、結構多い。
「とりあえず、流れに遅れずに済むで。」
助かる。
しかもバスで来た。
家からは2度乗り換え。
所要時間一時間。
ホントに、ご苦労さんだで。
クルマなら約40分。
でも、バス。
理由は2つ。
1つは、運転が面倒い。
特に駐車が嫌いなんだと。
それも、マンションの駐車場が嫌い。
外の駐車はどーって事ない。
マンションの立体駐車場はベツモノらしい。
「イマイチ、理解出来んなー…。」
もう1つの理由は、そのままJRに乗る。
時間が有効に使える。
ま、わかりやすい。
「こっちの理由は、大賛成だで。」
今日は、アボカドのスープが届いた。
スペシャルカロリースープ。
痩せないように…。
「有難いこんだで!」
前回は、ホワイトアスパラスープ。
これも旨かった。
体調も戻りつつある。
「私が来ると、いつも調子良さそうじゃ?」
「不思議だあね…。」
「そりゃ、やーしてるからだら…?」
……。
一瞬の間。
どっひゃ~~っ!
「いやあ、久々に涙が出るほど笑ったで!」